Sigfried Giedion, 実·太田
丸善、1955年3月1日、457ページ
ISBN=9784621048290
[インタヴュー]
...「都市デザイン」、「日本の都市空間」 日埜──『日本の都市空間』は都市デザインやアーバン・プラ... ...とどこかしら違うような印象があります。『都市空間』は、当時明らかになりつつあったモダニズムの...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.187-199
[論考]
...に「生命の樹」[図1]を抱え、それが地下、空中空間へと連なったものだったと知った時、大きな謎を... ...として設計されていたのだ。すなわち、内部展示空間を持つことが前提とされている。 《太陽の塔》...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.145-154
[インタヴュー]
...くは桂離宮を巡り端的に現われた日本の近代建築と伝統建築の問題ということになるかと思います。そ... ...げて見れば、近代建築が日本において成立し、それ相応の具体化を遂げる過程で建築家がいかに考えて...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.187-197
[インタヴュー]
...建築界 日埜直彦──今回は一九五〇年代を視野としてお話を伺いたいと思っております。当時の建築の... ...まず都市的な文脈において現われ、次いでそれが建築の問題として捉えられていく流れがあるように見...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.169-176
[論考]
...ような何かの「規範=モデル」ではない。また、建築計画の「手法」でもなければ「方法」の指針でも... ...空隙モデル」であることの第一条件は、現実の「建築」に対してそれらが決して先行するものではない...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.18-31
[インタヴュー]
...埜直彦──今回は『建築の解体』についてうかがいたいと思います。この本は建築における六〇年代の... ...、またその後に与えた影響もきわめて大きい。『空間へ』がご自身のお考えを述べているのに対して、...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.190-205
[インタヴュー]
...い生々しい現実があり、しかしモダニズムの均質空間の限界を感じつつそれを超える論理が見当たらな... ...ればと思います。出来事、あるいは『日本の都市空間』(彰国社、一九六八)では「かいわい」という...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.187-197
[フィールドワーク]
...であった 「みえない都市」(磯崎新『日本の都市空間』一九六七) 一九六七年、都市に関するひとつ... ...名づけられたそれは、その後の都市論のみならず建築家個別の方法論の前提をも大きく塗り替えた。執...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.169-186
[都市の表象分析 16]
...と破壊をくぐり抜けてきた。サローネのほの暗い空間を囲む壁面は四方びっしりと、占星術にまつわる... ...ーバノの著作に由来するものだという。 この巨大空間の脚下、建物の一階は、八〇〇年以上にわたり、...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.2-11
[批評]
...るのにどれほど役に立ち得るものか」(『空間・時間・建築』一九四一)ということを示したのである... ...型、1922ジークフリート・ギーディオンは『空間・時間・建築』(一九四一)において、バウハウス校舎...
『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.66-80
[批評]
...ト・ギーディオンが一九四一年に出した『空間・時間・建築』からコーネリス・ヴァン・ド・ヴェンが... ...chitecture, Harvard University Press, 1941. 邦訳=『空間・時間・建築』(太田實訳、丸善、一九五五)。ギーデ...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.129-154
[鼎談]
...、一九六四)のなかでG・ギーディオンの『空間・時間・建築』(太田實訳、丸善、一九五五)を要約し... ...キャピタリズムの波を浴びているといっても都市空間の現われに大きな違いがあるということに興味が... ...のか。あるいは、グリッドのような明確な都市・建築的な装置なしにも日本でマンハッタニズムが成立...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.62-75
[論考]
...り、技術的革新・進歩に関心をもって、『空間・時間・建築』(一九四一初版)、『機械化の文化史─... ...どフランス近現代建築史を代表するさまざまな建築家とコラボレートし、数々の建築や家具の「名作」... ...めているのは、このような「巨匠」建築家によって設計された「建築作品」の薄鋼板加工の金属部品製...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.90-97
[建築を拓くメディア]
...たって、ジークフリート・ギーディオン『空間・時間・建築 新版』一・二(太田實訳、丸善、一九八二... ...スト三二〇」、INFAS)でも紹介したのだけれど、建築プロパーがより多く読む『10+1』誌上でも強調して... ...は[図2]。近代建築を考えるときに、内部空間と外部空間の相互貫入性や、知覚と空間との関係などが...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.142-143
[建築家的読書術]
...)。 二、ジークフリート・ギーディオン『空間・時間・建築』(太田実訳、丸善、一九六九)。 三、レ... ...らに過ぎない。僕にとってはどれも思い出深く、時間をおいて少なくとも三回以上は読み返し、そのた...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.86-88
[論考]
...三])一一三頁。 ★九──ギーディオン『空間・時間・建築』(太田実訳、丸善、一九七六)。 ★一〇... ...、横連窓にバルコニーのついた白い清潔感のある建築に、竣工当初景観的クレームが寄せられたと聞く... ...建物と現代的建物が混在している。そして双方の建築原理の差を視覚的な切り口で考える時、景観に関...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.112-119
[批評]
...四二──ジークフリート・ギーディオン『空間・時間・建築・下』(太田実訳、丸善、一九六九年)、... ...タリア陸軍大尉としてこの遠征軍に加わっていた建築家のジュゼッペ・テラーニも、この凄惨な後退戦... ...。あらゆる革命がみずからを記念するのに新しい建築を登用するように、ファシスト革命もまた、モダ...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.154-170
[批評]
...うかのように。たとえばギーディオンは『空間・時間・建築』に掲載したペサックの図版のキャプショ... ...同じ箇所においてである。この書は第一○章の「建築の時」が宣言されるまでゆっくりと、しかしだん... ...込まれたりして、デザイナーたちは最終的に近代建築が誕生するのに立ち会うことになろう。装飾芸術...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.95-112
[翻訳論文]
..., . 邦訳=ジークフリート・ギーディオン『空間・時間・建築』一・二巻(太田實訳、丸善、一九六九)... ...ゥリス通りには、ゆったりとした歩行者のための空間が整備されている。この幅員には公共の秩序・照... ...いるが、二人にはまったく違った意図があった。建築の「近代運動」の主導者である二人は、大通りを...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.125-136
[街路への視座]
...八五頁。 ★三——S・ギーディオン『新版 空間・時間・建築2』(太田實訳、丸善、一九六九)八〇四—... ...テートでありPGであったのだ。これにより、都市空間に初めて公と私の区分がもたらされたことになる。... ...ンに縁取られたピクチャレスクで私的性格の強い空間——実際、道路や下水等のインフラは地主の構想...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.82-83
[批評]
...rsity Press, Cambridge, 1967, 529.[邦訳=『新版 空間・時間・建築2』(大田實訳、丸善、一九六九)六一一頁... ...しかし建築においては錘線器だけでは十分ではありません。例えば水準器等の他の道具も必要です。ま... ...世紀の配管が必要であるということだ。 二〇世紀建築の発明において、ル・コルビュジエは直接眼に対...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.100-119
[現代住宅論 2]
...リート・ギーディオンである。彼の主著『空間・時間・建築』(太田實訳、丸善、一九六九)には、新... ...に、まず建築を総合的にとらえるマトリクスを提案することから始めよう。 ローマ時代の建築家ウィト... ...ルウィウスは、建築を三つの条件によって定義している。「強・用・美」つまり、強さ、実用性、美し...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.225-233
[建築の解體新書 4]
...空間の創出と喪失に関するメモ……中谷礼仁 はじめに 前回の岡崎氏の論旨は、日本語、というか、漢... ...からみつくテニヲハのはたらきを、主体的感情(空間)を生み出すいわば装置としてとりあげ、その装...
『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.13-26
[都市表象分析 24]
...あればよい。しかし、境界自体が拡がりをもった空間であるがゆえに、人はこのいかがわしい場所の呪... ...の「通過」それ自体が延々と引き延ばされたこの空間に棲まう者は、聖俗、生死のいずれにも完全に属...
『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.2-12
[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 6]
...る」のではなく、大地から「生える」建築だった。数年前、建築史家の藤森照信氏が設計した《神長官... ...マにしている。だが、純粋な自然あるいは伝統の建築ではない。鉄やコンクリートの近代的な構造を自...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.205-216
[トーキョー・建築・ライナーノーツ 1]
...「24タイムズ」という時間貸し無人駐車場は都市の空き地を使っている。再開発のため地上げされたが、... ...能な都市のインフラになりうると思う。 時間が空いている空間を生みだすこともある。日比谷野外大音...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.35-37
[都市表象分析 1]
...であるとともに、これは墓地という死者のための空間を都市から消滅させる、ひとつの長期的な都市計... ...ではあっても、都市にとって欠くことのできない空間である墓地の衰弱を物語っている。その衰弱が「...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.2-11
[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 5]
...ラやオブジェに偽装したカメラを配しながら、各空間の映像をギャラリーで再構成し、美術館における... ...ることで、水平方向の攻防を想定していた都市の空間概念は失効する。例えば、当時、軍事工場の屋上...
『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.196-207
[建築の解體新書 5]
...ねてしまう。すなわち、そこに到達するには線的時間に制約され読むのではなく、その全体を一挙に掴... ...りません。「答申書」 3 おそらく堀口捨己は建築を建築とする条件が、芸術作品を作品とする条件と同...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.13-28
[映画の地理学 2]
...スの才能だけによるのではなく、トンネルという建築そのものの形状とその内部を豊かに彩る闇の存在... ...しば廃墟に心奪われる。風雪に汚された壁の語る時間、黒い窓の空虚な闇の奥から何かが我々を誘う。...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.34-36
[都市表象分析 4]
...はや内閣や国会、首相官邸といった代表=表象の空間を通じて作用することはできない。反乱の機械は... ...えるメカニズムの急所を議会制的な代表=表象の空間以外の場所に見出し、国家秩序を機能させる都市...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.2-13
[建築の解體新書 6]
...とを、ごく初歩的にまとめておくことにします。 建築家・堀口捨己の超越的な庭、それとは逆に最近の... ...決されたはずの過去の都市計画が、なんらかの時空間のずれによって現実を侵食し始めるという、サイ...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.10-18
[部屋の文化研究 3]
...ったのがカンガルーハウス建設の動機であった。建築雑誌のインタヴューに答えた社長の談話には「労... ...迎え、送り出すまでの仕事だから、勤務時間は朝食と夕食の時間帯を中心にして午前七時から一〇時と...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.38-39
[トーキョー・建築・ライナーノーツ 3]
...ルドやルール、インターフェイスを通して、都市空間と人がどう関われるかを検討することでもある。... ...をキメるかということは、ボーダーの現実の都市空間についての迅速な観察力と判断力、イマジネーシ...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.40-42
[建築の還元 3]
... おそらく多くの建築家や建築をなす者が問うてきたのと同じように、私もまた、「建築にとって何がも... ...の問いはいつも、自身がかかわり、試行している建築的実践への懐疑や内省と交叉するかたちで不意に...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.189-199
[CONCEPTUAL 日本建築 3]
...uildingと建築architectureとをことさら区別して論じたのは、N・ペヴスナーだった(『ヨーロッパ建築序説』... ...新版、小林文次ほか訳、彰国社、一九八九)。 「建築」を日本人が知るのは、仏教の伝来を待つことに...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.194-207
[ラディカリズム以降の建築 1960s-1990s 7]
...情報端末としての建築 電飾、看板、ファーストフード、カラオケ、ゲームセンター、カフェ、居酒屋、... ...活性化のために設立された。二〇世紀前半の近代建築が機械をモデルとしたのに対し、世紀末は情報モ...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.221-231
[部屋の文化研究 2]
...ームまで、共用部分が広くとってある。一日二四時間の生活に必要なすべてがそろう設計である。大塚... ...た古新聞の日付は二五年前であり、部屋の中では時間が止まっている。埃が積もり曇った鏡台に戸川昌...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.30-31
[非都市の存在論 9]
...大鰐(クロコダイル)通り」にはそれに伴う都市空間の変容が描かれている。シュルツはそうした変容... ...帯であり、同時に街娼が行き交う都会的な頽廃の空間である。「家も人も車もあまりに灰色で厚みがな...
『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.12-24
[建築とイマージュ 8]
...のを場所的な意味から時間的な意味の領域へと移動する。心の境界は専らある時間的単位、すなわち現... ...に必要であり、観念の識別の際には有用となる。 空間という形式で思考されることが夢と単なる夢想と...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.32-35
[ビルディング・タイプの解剖学 8]
...る試みだった。では、そこは具体的にどのような空間なのか。教室はなるべく大きな未分割の長方形平... ...の中央ホールに礼拝堂を置く[図2]。それは病院建築を参照し、清浄な空気の確保や監視に注意を払う...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.36-38
[論考]
...ウスによると、古典的なミニマリズム理解とは無時間的で不変の幾何学、つまり「プラトニック・ソリ... ...。それに対してクラウスは、自分を含む、むしろ時間とともに変化する要素の方に注目するという、ま...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.191-200
[非都市の存在論 8]
...ペース独立宣言」は、身体から解放された精神的空間であるサイバースペースにジェファソンやワシン... ...マチュアの自然科学者であり、技術者、発明家、建築家、そして暗号技術者だった。ジェファソンはパ...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.18-29
[技術と歴史 6]
...持っている死や生という基本的な考えに対して、建築や都市がどう対応していったかという問題です。... ...模が大きくなったり、装飾がついたりしますが、空間的な構造は変わりません。極端に言えば三〇〇〇...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.191-199
[非都市の存在論 7]
...1 都市と死──記憶のエクリチュール 建築家であり、かつてユーゴスラヴィアの首都ベオグラードの市... ...市の破壊を情熱的に支持してきたと述べている。建築形態が発する固有のメッセージが、民族的記憶の...
『10+1』 No.11 (新しい地理学) | pp.16-27
[東京ディズニーランドの神話学 3]
...連れやカップルを数多く呑み込んで、巨大な消費空間と化している。消費を演出するマーケティングの... ...すような要素が効率よくパッケージ化された消費空間が、全国各地に数多く誕生した。「ハウステンボ...
『10+1』 No.11 (新しい地理学) | pp.221-230
[知の空間=空間の知 8]
...だ地形が捜索をいっそう困難にする。ようやく二時間後、四方八方から狩り立てられた哀れと言えば哀... ...たのはこれが最初のことであったのだろう。 都市空間をその本来の生の棲み処とするわけではない動物...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.2-17
[東京ディズニーランドの神話学 4]
...代表されるように、それまで垂直方向、すなわち建築物に投資されてきた資本が、水平方向への広がり... ...る、欲望に忠実な空間なのである。近代的なツーリズムを通じて生じたあらゆる空間、ゴルフ場やリゾ...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.201-210
[都市表象分析 22]
...うながしている。長い年月にわたって建造された建築物などがそれにあたる。キューブラーは、あらゆ... ...と指摘する★一。ここで言う「系統年代」とは、時間軸の一点として特定される「絶対年代(absolute age...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.2-12
[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 1]
...三〇年前にあたるこの年が、多くの論者によって建築の転回点として語られるようになった。A・ツォニ... ...L・ルフェーヴルは『一九六八年以降のヨーロッパ建築』を著し、一九九二年のEC統合までのデザインの...
『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.213-224
[音 2]
...ほとんど知られていない。この都市で音と時間、そして空間を考えるなら、ポンピドゥー・センターや... ...めたい。そこでは今日も、グレゴリオ様式による空間典礼音楽が歌い続けられ、その響きは、多くの重...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.40-41
[映像/写真 2]
...映画において建築的美学ともっとも近しい関係にあるのは、おそらく画面内の空間設計であろう。ただ... ...し、われわれが映画をみるとき、空間設計そのものを目にすることはない。二次元の平面スクリーンに...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.46-47
[映像のトポス 1]
...晩年にその萌芽を示しながら自分では発展させる時間がなかった直感的洞察のひとつである。「複製技... ...い。それを特徴づける知覚のパターンあるいは時空間の経験の形式は、一九世紀から今日にいたるまで...
『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.33-44
[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 2]
...ことに大きく寄与する。やがて生まれる芸術家や建築家は、こうして整えられた新しいメディア環境の... ...れたように、一元的だと思われた近代建築の価値観は分裂し、建築界は混沌とした様相を示しはじめる...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.249-260
[非都市の存在論 10]
...行した『歴史的建築構想』と題する建築図集には、ソロモン神殿をはじめとして古代建築の想像的復元... ...図のほか、南京のパゴダなどのアジア建築の図も収められた。エルラッハの図集では、考古学的な復元...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.9-21
[映像のトポス 2]
...ンへ 一九世紀後半以降、都市が高速高密度の交通空間として編成されてゆくにつれて遊歩は不可能とな... ...隠れするだけであるような、疎遠で落ち着かない空間であるだろう。その疎ましさとはすなわち貨幣の...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.22-29
[建築の解體新書 2]
...現在の建築観の見えない前提として、書院造のシステムのことを示唆した。たしかに現在の建築観に、... ...ぴな物言いに聞こえる。ならば、「〜畳」という空間の表現方法や、坪いくらではかる坪単価のシステ...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.226-242
[東アジア建築世界の二〇〇年]
...、すべてベランダ植民地建築だったから、それに対抗するために敢えて官衙建築より目立つ二階建ての... ...イルには、何人かのイギリス人サーヴェイヤーや建築家が関わっていたことは第一章(本誌No.23)で見た...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.201-213
[グローバリズム 5]
...たのは金を求めてだというと納得される。美とか建築とか文化をなどというと困惑か疑いの眼で見られ... ...う意味でHALF-TOWNチャンという異名をとる二九歳の建築家が登場する。三五人を抱える彼の事務所では一...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.190-206
[現代住宅研究 11-1]
...のことは、実は建築についても当てはまる。建築がどのようなものかを知る場合も、建築だけを見てい... ...では不十分で、建築とよく似た建築ならざるものを、よく見る必要がある。しかも建築に向かうときと...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.11-16
[都市表象分析 10]
...ジア 第二次世界大戦後間もないころ、東欧の若い建築家ボクダン・ボクダノヴィッチ(のちのベオグラ... ...ティというまったく異なる場所に存在する二つの建築物、そして実在しない計画案にすぎないリアルト...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.2-10
[過防備都市 3]
...子供と危険な空間 前回の連載「過防備都市2──戦場としてのストリート」では、路上が危険視され、住... ...大怪我をしたことがあった。子供にとって、都市空間は潜在的な危険にあふれている。だが、それは緑...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.179-189
[デジタル・イメージ論 3]
...在性は、まず空間に即して言えば、現象学的な存在の現前を不確実なものにする一方、時間に即しても... ...美術館の特徴を、現実的な場所(site)と理念的な空間(space)に分けて考える必要がある。イメージは...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.23-25
[ブック・レヴュー]
...う点を内側から分割し、線状的な時間を攪乱するアナクロニズム(時間の錯誤)の場、この場をデリダ... ...んでいた。コーラとは、間隔化におけるこうした時間の錯誤そのものとして、刻印に場を与えるのであ...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.44-46
[現代建築思潮]
...of the Practice” 二〇世紀末におけるまったく新しい建築を求める議論からフォールディングは登場した☆... ...念として借りている。 リンはその号へ寄稿した「建築における曲面──折りたたまれたもの、柔軟性、...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.47-62
[現代住宅論 1]
...化する方向へ進むように努力するつもりである。 建築家としての僕の主張は、基本的に「箱の家」に表... ...それを具体化するための構法、設備、平面計画、空間構成は少しずつ変化している。最近の展開につい...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.200-209
[インタヴュー]
...ていないところがあります。日本の多くの人も、建築の膨大なコレクションのことなのか、特別な展覧... ...が、私がいるオルレアンにあるFRACサントルのみが建築も扱っており、そこでの年に一度のイヴェントと...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.150-158
[集中連載 1]
...一九二八年以来革命ファシスト党員でもあった。建築家をサンジカリズムに引き合わせたのは彼であっ... ...の人間である」と書いているが、「地域」という空間はこの時期に高度に政治化され、「プラン=計画...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.169-179
[都市表象分析 7]
...地的性格」は、シュミットがパルチザンを、敵の空間的な侵害に対して闘うあくまで「防御的」な存在... ...まうことを、シュミット自身が認めている。 戦争空間は二〇世紀までに、陸戦、海戦、そして空中戦へ...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.2-11
[現代住宅研究 8-2]
...太陽を建築のデザインの〈材料〉にする 完全に地中深くにでも埋設されていない限り、建物は太陽から... ...華やかな、荘厳な、時には宗教的な感情を伴って建築に導き入れられてきた。これにくらべれば、太陽...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.16-21
[トーキョー・建築・ライナーノーツ 8]
...日本の小さな家」の展覧会をキュレーションした建築家ハンネス・ルスラーに連れられたミュンヘンの... ...ヴォーの室内プール、彼が敬愛するミュンヘンの建築家の二つの墓地施設を見てまわる。その途中では...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.29-32
[密集市街地論3]
...する基準を大きく下回る。狭く、老朽化して外部空間にもゆとりがない。火事が出たらおしまいという... ...機能してきたわけで、時代ごとに様式が生まれ、空間的特徴を刻んできたのは事実である。 わが国の二...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.167-171
[1990年代以降の建築・都市 4]
...のようなデザイン。これはアール・ヌーヴォーの建築の代表作として知られている。 アール・ヌーヴォ... ...い芸術」をめざした。なぜか。それは一九世紀の建築界が、鉄やガラスといった新しい素材をかえりみ...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.156-166
[論考]
...備されており、国民のインターネットの平均利用時間が日本や米国の二倍にも上っている。こうしたこ... ...計一五〇〇を超える専門店がひしめく巨大な商業空間となっている[図3・4]。しかもその名が示すよう...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.129-137
[循環する都市 3]
...る世界は、紛れも無く戦後日本に出現した猥雑な空間としての闇市、つまり在日朝鮮人や沖縄人も含む... ...y)』において、ポストコロニアルという問題系の時間的二重性について以下のような仮説を提示してい...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.138-146
[中国で内装をつくる 5]
...から基本的には部屋は少なく大空間で、現場は体育館のような大きな空間の床壁天井をしっかり作って... ...た書棚が一番最後に並べられる。だから竣工後の空間がどういうものなのかは最後まで完全にはイメー...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.41-44
[ポピュラー文化としての都市空間 4]
...れが楽しい。そして、それまでは気づかなかった時間や場所で身体を意識するようになった。地下鉄の... ...の時間を引き延ばしていく。ときおり公開空地や駅前広場などへと遠征しつつも、スケーターは長時間...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.32-34
[論考]
...熱帯型の建築 今の世の中から植民地主義の時代を顧みるとき、またその枠組みのなかでの建築家の活動... ...をみるとき、植民地主義は、まさに、建築家が本国とは異なった環境と出逢う契機を与えたと言える。 ...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.195-204
[論考]
...1 空間とは物質により規定されるものではなく、感覚と情報が連結される可変的な場である。それゆえ空... ...動したバウハウス精神の変質を体験し、その地で建築から感覚情報へバウハウスの統合理念がシフトし...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.205-216
[都市表象分析 6]
...ちに断片化された彼の思想の再構成は途方もない時間を必要とするだろう。 しかし、それが断片である... ...まい。それが「サイバースペース」などといった空間の比喩で語られるのも、このアーカイヴがひとつ...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.2-10
[都市環境の文化政治学 5]
...都市などなど。それは、あたかも〈大地〉が都市空間に侵入してきたとでもいうかのような景観構造の... ...潤い〉が欲しいと感じさせるような、殺伐とした空間が数多く点在しているような場合においては。 だ...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.22-23
[東アジア建築世界の二〇〇年]
...だった。東アジア、そして、東南アジアの都市・建築が「近代」へと向かう契機となった小さな小さな... ...22年10月提案によりジャクソン大尉が描いたもの。建築家コールマンのアイディアが具現化している 出典...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.181-194
[部屋の文化研究 6]
...住宅例を調査し、報告せよ」というものがある。 建築家には本意でないかもしれないが、住人は住みは... ...うである。キッチン、トイレ、バスルームが共有空間となっている。LDKとはちがって、DKには間仕切り壁...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.36-37
[トーキョー・建築・ライナーノーツ 6]
...アということ 建物には内側と外側がある。一般に建築ではその両方について考えるが、ほとんどのイン... ...に常に関われるわけではなくむしろ、すでにある空間に内側をデザインすることが多い。しかもその場...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.44-46
[映画の地理学 7]
...るべき時を迎えたのだ。そのために主体は、保護空間としてのジャンルからもスターシステムからも離... ...や映像を編集において再構築し、ひとつながりの時間としてのドラマを、感情を、あるいはこう言って...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.36-37
[トーキョー・建築・ライナーノーツ 7]
...くる。ここでは大人はどうなってしまうのか。『建築大辞典』で調べてみると定義がある。しかも、幼... ...、便所を設けるもの」とされている。都市計画、建築計画といった側面からすれば、幼稚園や小学校と...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.39-42
[都市表象分析 20]
...然の崇高さというよりは、黄昏という移ろいゆく時間のあわいで揺れる、大地の震えのような何かだ。 ... ...足されていったような印象を与えており、全体が時間をかけて自然に生成したひとつの機械、ないしひ...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.2-12
[セヴェラルネス:事物連鎖と人間4]
...って、それどころか綿密に考え尽くされた構造、建築表現、形態を備えていたはずである。しかしそれ... ...都市の建築』、大島哲蔵+福田晴虔訳、大龍堂書店、一九九一、一二八頁) 1 都市〈の〉建築 アルド...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.12-23
[現代住宅研究 13-1]
...かしら時間が定着されているところがあり、そこに現在を刻む商品が混じり合って、複雑な時間感覚を... ...さに引き延ばす。長さが二倍ということは、歩行時間も二倍である。つまり、この母屋と隣地境界の間...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.13-18
[CONCEPTUAL 日本建築 5]
...してそんなことができるのか、真剣に考えこんだ建築家や工人は多いのではないか。内法高さは前章で... ...に開通し(一九三一)、特急「燕」がたったの九時間で神戸までを結ぶようになって、関東人はそれを...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.306-319
[政治の空間学 4]
...のだろうか。文脈とは一般に、特定の「部分」の時間的・場所的・意味論的位置の画定に寄与する情報... ...ことである。だが、そもそもその文脈はいかなる時間的・場所的・意味論的位置において──いかなる...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.284-290
[情報空間の地理学 6]
...サイバースペースの考察は「空間」の概念の再定義を要求する。一度でも実際にインターネットに触れ... ...われる世界は紙芝居にも似た平面的な世界で、「空間」の本来持つべき特性、深み、距離感、物質感を...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.41-42
[現代建築思潮]
...建築家の有名性──戦中・戦後の建築雑誌にみる丹下健三の表象 南後由和 南後由和──日本の建築家... ...制度、建築ジャーナリズムの系譜を追いかけながら、国家、資本、大衆によってどのように建築家の有...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.27-44
[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 8]
...れも名前の通りに巨大な白鳥やイルカが付随した建築であり、ホテルの外壁には水の波やバナナの葉の... ...デザインと言えよう。しかし、これが著名な現代建築家の作品だったことから、賛否をめぐって議論が...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.200-212
[知の空間=空間の知 4]
...彼一流のアイロニーを籠めて吐き捨てたこの都市建築批評に関しては、われわれはすでに別の場所で、... ...場合、当時のパリ市民にとって、燃え上がる都市建築というこのヴィジョンは、必ずしも根も葉もない...
[論考]
...ブの情報的論理的空間を、より具体的な手触りをもったかたちで物理的身体的な空間で結びつけようと... ...ャンしてデジタル情報化し、自らのデータベース空間を拡大し続けている。その版図を拡大し、いまだ...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.140-141
[論考]
...二〇年ぐらい日本の建築界ではほぼ完全に忘れ去られていました。しかしながら建築以外の分野、特に... ...。初期に数学を専攻したアレグザンダーにとって建築(正確には建設行為)も彼の活動の一部です。し...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.144-145
[論考]
...構成を手だてとし、個別的・社会的なもろもろの空間や構築物を媒介として、都市社会をコントロール... ...年間にわたった翻訳の期間中、浅田から「相当な時間を費やして、こまごまとご注意をいただいた」旨...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.96-103
[論考]
...建築は芸術である、あるいは建築は芸術ではない、というような議論は多分に定義の遊びに陥りがちだ... ...が、一般にはやはり「建築」と「アート」は異なった表現形式として認識されている。そして特にその...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.130-131
[論考]
...ストの川俣正が急遽後任に抜擢された。とにかく時間が限られていたものだから、川俣は多くの市民ボ... ...テーマの効果もあってか、展覧会場と日常の生活空間との敷居が可能な限り低く設定されていたのが印...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.128-129
[論考]
...世界中にデコン建築の亜流が建ち始めた。日本も例外ではない。近所の工事現場で龍が天にも昇るよう... ...った モダニズムは視覚の時代であると言われる。建築においてはコンラット・フィードラーの助言によ...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.106-107
[論考]
...建築にいながら何をやっているんだと或は人から思はれる位、一寸見ると建築とは縁がなさそうに見え... ...領域で結構できることだと思う★一。 丹下健三「建築技術のあり方」一九四八 はじめに 本論は筆者の...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.80-95
[論考]
...課題と、そこで要請されている建築の役割を調べてきた。費やせた時間は限られていたし、集めた資料... ...私は、ひとつの確信を持つことができた。それは建築には依然として力があり、その力は、都市再生、...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.122-123
[論考]
...て親しく交わったといわれる。内田の父は日本の建築アカデミーを長く支配した構造学者──都市計画... ...の権威でもある建築家内田祥哉がいる。もう一人の丹下という呼び方に相応しい日本建築界のサラブレ...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.114-120
[論考]
...。それら都市・建築をめぐる量、規模、変化の速度に対して、社会学者や哲学者は建築家の議論の遅れ... ...のの★一、現実の都市空間への働きかけとしては「脱空間化」★二といった建築家不要論や、「高速道...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.94-95
[論考]
...げた歓楽街を「真の/現実の」空間、地下道を「ニセの/虚構の」空間として捉えると事態を見誤るこ... ...る。 第一に、面ではなく線を語ることは、安易に空間を実体化して捉えようとする伝統的な社会学的視...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.85-92
[インタヴュー]
...れらが十分実用的とは言えない時期にさまざまな建築や都市の提案をされていました。そこでまずお伺... ...代に僕が一番関心をもっていたのは、生物学から建築の暗喩をとりだすことでした。例えば、僕は二冊...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.72-81
[インタヴュー]
...のレクチャーを聴いていて、流動的な空間をつくりたいという建築のコンセプトに非常に興味を持って... ...れると、杭の背後に渦ができる。その渦のような建築をつくりたいという話に共感してくれたのです。...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.82-93
[論考]
...囲の都市風景に比較してそこには等身大の場所や空間の感じがある。私はこの変則的で凝縮した地区は... ...形態、つまり小さなペンシルビルが巨大な超高層建築でできた都市風景の間に密集して建つ様子、と描...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.198-216
[論考]
...、空間、構造、プログラムが全体の象徴的形態によって歪められた「あひる」に成り下がった近代建築... ...を否定し、空間と構造のシステムがプログラム上の要請に従ったうえで、それとは無関係にサインが迫...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.98-99
[翻訳]
...みた。その系譜を理解し、建築的ゲノム・プロジェクトを行ない、その建築的な歌の路(ソングライン... ...スしたのだが)でスタートする。それは一見して建築的な質を欠いた、単に膨大な量の板状住居の連な...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.173-197
[論考]
...は二〇〇〇年以降の七年間で二〇〇棟もの超高層建築物が建設されたという★一。かつてはランドマー... ...らは一定の成果を上げたといえるが、同時に都市空間を、過去に例を見ないほどにあまりにも急激に変...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.76-84
[論考]
...ィクス セシル・バルモンドが革新的である点は、建築の形態決定プロセスに「ヒューリスティクス(発... ...ーとして読解することで、ヒューリスティックな建築デザインの可能性を議論する。 2 パターンとコ...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.104-105
[論考]
...アンリ・ルフェーヴルとの出会い、 空間の実践と主体の召還 南後──本日は、塚本さんが最近実践され... ...『空間の生産』との関わりについてもお話をお聞きしたいと思います。まずは、ルフェーヴルの空間論...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.84-89
[座談会]
...建築? 松村秀一──全体をざっと読んでみたのですが、結構面白い特集になったと思います。宇宙建築... ...かに位置づけられているということもあり、地上建築全部を語るのと同じぐらいさまざまな条件があり...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.68-77
[翻訳]
...事は、第一〇回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展アルセナーレ会場の主要展示で取り上げられた... ...経済大学のチームによってまとめられた社会的、空間的属性に関する分析である。併せて、全世界的な...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.138-159
[極致環境/地球外]
...できる。無重力を楽しむための大空間は直径五〇メートルの球形の空間であり、ダイナリウムと称して... ...きるようになっているが、エーリケがどのような建築構造を想定していたかは不明である。 清水建設が...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.84-87
[事例]
...すます発達している。下北沢は、低層ビル、歩行空間、賑やかな地上レベルの活気ある商店、そして固... ...かしながら、文化は歴史の維持を重要視するが、建築ではさほど重要視されない。 実際に、下北沢は東...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.102-106
[事例]
...らの活動を支えるシステムの構築にこそ、地域や建築にまで結びつく原点のようなものが隠されている... ...と呼ばれる簡易宿泊所 筆者撮影2──寿町の外部空間。昭和40年代の建物が多い。 以前までは、不法投棄...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.95-101
[論考]
...まな方法があると思われるが、おそらく徒歩で一時間歩いてみるのが一番よい。ひとつの魅力的なまち... ...してきたある場と空間が失われつつある。石川の不安に準えれば、そうした場、空間への支持、「都市...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.78-86
[論考]
...れている。この状況は全国の経済発展および都市空間戦略の構築と改善に必ず重大な影響を与えるだろ... ...について国際コンペを行ない、六案から黒川紀章建築都市設計事務所の提案を選んだ。黒川さんは中国...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.87-94
[極致環境/地球上]
...実用化している。一方、人間が海中に設置した「建築物」で生活をすることを試みたのは一九六〇年代... ...壊に盛んに用いたが、潜航中は、推進力が弱く短時間しか使えない蓄電池を使っていたため、「潜るこ...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.92-93
[構造・材料]
...る。この与圧型インフレータブル空間は、工学、アート、そして建築学や社会学的なアイディアの相互... ...点などである。この技術者ウォルター・バードと建築家フランク・ロイド・ライトとの協力により、一...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.104-108
[フィールドワーク]
...ドイツの建築家ブルーノ・タウトと言えば、なにしろ桂離宮に魅せられ、その美しさを日本人に解り易... ...も、タウトの評論のように戦前の東京の建築物について、建築家の立場から、また外国人の眼から評論...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.179-186
[論考]
...下らない設問に見えるかもしれないが、あなたが建築を判断する基準は何かと問うてみたい。ナンセン... ...が、正しい、だろうか?面白いか?面白くもない建築について語るのは心が弾まないといえるかもしれ...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.62-76
[作品構成]
...ら心に満ちたパフォーマンスが意味をもつのは、建築家による設計プロセスが、そのような論理的飛躍... ...長であったと装われるからである。裏を返せば、建築家が設計過程で辿る経路はいつも、線形的である...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.161-166
[翻訳]
...たのである☆一。その際に、政治、文化、哲学、建築といった多様な分野において、近代(モデルニテ... ...権利というほど単純なものではなく、場所や移動時間の質に対する権利でもあるのだ。なぜなら、それ...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.169-178
[図版構成2]
...三に、公共空間の質が保たれないことです。土地利用が歯抜け状態となることで、公共空間の密度や統... ...IBA_SQUARE(秋葉原UDX2F) http://www.akiba-square.jp/ 開館時間:11:00─20:00(月─木) 11:00─21:00(金...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.162-163
[身体・心理研究]
...校を卒業していること、当時稀であった一〇〇〇時間以上の飛行経験を有していること、工学の学士を... ...い。内部での行動は、トイレ、シャワー空間を除いて二四時間モニターカメラで観察され、腕には常に...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.132-137
[設計思想・教育]
... 極環境の建築では建設地への建築資材の運搬形式と現地での建設作業の簡易性が通常の建築に比べると... ...軌道上の宇宙ステーションを考えてみよう。 宇宙空間へロケットで打ち上げの膨大なコストを考え、可...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.152-155
[論考]
...ば桑原の写真は、戦前に撮影された東京の光景が時間的な「遅れ」をともなって出現したものであり、... ...の想起において、現在の視点から遡及的に都市の時間的な亀裂を露にするものである。あるいは、内藤...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.111-117
[論考]
...いから見る影もなく崩壊し、焼け落ちた西洋風の建築群やその周囲に広がる荒れ地と化した街並み。多... ...近代性を引きずる空間においてではなく、きらびやかでダイナミックなモダン都市空間を舞台に営まれ...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.102-110
[ビルディング・タイプの解剖学 3]
...てオンラインで発注を受けた順に、ラックから一時間当たり一二〇〇ケースという自動ピッキングを行... ...スケジューリング・システムが導入された。納品時間、配送範囲、道路事情等を勘案して、完全な配車...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.35-38
[非都市の存在論 3]
...がこのような行為を建築の真実ではないものとして批判したのに対して、今が、建築の真実は〈表皮〉... ...しているのだと応じたのが、いわゆる〈バラック建築論争〉だった。考現学は都市の〈表皮〉に踏みと...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.16-27
[1990年代以降の建築・都市 1]
...後者はI・M・ペイの設計であり、いずれも超有名建築家を銀行のプロジェクトに採用し、資本主義のカテ... ...れた。 残念ながら、九〇年代はこれらに匹敵する建築がない★一。《セントラルプラザ》(一九九二)...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.177-187
[翻訳]
...来の実質的な都市の性質をなすこれらの言説は、空間的なものも様式的なものも含めて、さまざまな変... ...て文化によって決定されており、つまり、集団の時間認識というものの現象的側面である。こうしたも...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.245-262
[建築の言説、都市の言説 2]
...る都市のイメージを形成するのか」といった都市空間の認識論や心理分析とは別の視点を時代の推移─... ...れること一〇年、一歳年かさのイタリア生まれの建築家がタリアセンに到着する。そのパオロ・ソレリ...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.28-30
[知の空間=空間の知 2]
...えることは否定しがたいだろう。実際、彼は、『空間の詩学』の終章「丸いものの現象学」の最後のペ... ...品として、バシュラールはこのリルケの詩篇を『空間の詩学』の結論の位置に据えているのだ。では、...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.2-15
[非都市の存在論 2]
...感性の変遷を認めた。その三者とは、モダニズム建築の都市計画がプロパガンダを展開した一九二〇─... ...両者の間にあってまなざしを屈折させる不透明な空間の物質性にこそ求められなければならない。 また...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.16-27
[情報空間の地理学 2]
...の生産様式へと移行するというわけである。 MITの建築・メディアアート・サイエンス学部で教鞭をとる... ...接続されている。東京は、もはや東京の物理的な空間に閉じこめられているわけではない。東京は、ロ...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.38-40
[非都市の存在論 4]
...1 サイバースペースと建築──流体的アナモルフォーズの罠 ヴァーチュアル・リアリティ、サイバース... ...ネットワーク上に形成される空間、ないしは空間的構造関係の構築を〈建築〉の課題として語ることが...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.16-27
[建築とイマージュ 4]
...ラレスを中心として、実際にその作業に当たった建築家たちによって纏められたかなり詳しい資料が偶... ...んな建築史の書物もインターナショナル・スタイルの原 型(プロトテイプ)として近代建築史上の...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.31-34
[大島哲蔵追悼]
...建築そのものは問題ではなく、そこにどんな状況が成立しているのかということが決定的だと、彼はし... ...ー」として美術家や建築家と協働してコンペに名を連ねたり、展覧会や家具、建築のプロジェクトを推...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.192-193
[1990年代以降の建築・都市 2]
...世界貿易センタービルの崩壊──二〇世紀建築の終わり 僕たちは下に降りて、外に出たんだ。それはア... ...は、マンハッタンの摩天楼の最初の殉教者だ。 建築評論家ポール・ゴールドバーガーのコメント★...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.181-194
[知の空間=空間の知 6]
...一顕現様態として体験されていたはずである。無時間的=非歴史的な全能感と、歴史拘束的な無力感と... ...こと。このような「知の主体」の位置を物理的な空間構成として表象するものが、たとえば大英博物館...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.2-17
[千年王国論(六)]
...せられたイデオロギーなのだ。それは(歴史的)時間に対して、あたかも運動が停止したというように... ...ていると考えられる。七〇年万博は、少なくとも建築─都市設計という職能実践においては最初の未来...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.216-226
[建築とイマージュ 5]
...いうことだ。それは、デカルト的空間のような無限の連続的等質空間という観念がまだ存在していなか... ...ぐ幾何学者の思想を絵画、版画、彫刻、さらには建築にまで拡大する伝道師の地位をもって任じるにあ...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.29-32
[ビルディング・タイプの解剖学 4]
...聖なる建築はどのように発生したのだろうか? これを哲学的な思索によらず、ビルディング・タイプ... ...の問題として考えてみたい。建築史の教科書をひもといて見れば、最初にヒトの住まう家が登場する。...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.34-38
[境界線上のアメリカ 4]
...議論のための概念としても、文学や歴史や美術や建築のフィールドで使用されてきた。 たとえばロバー... ...ラスヴェガスから学ぶこと』のサブタイトルは「建築形態における忘れられたシンボリズム」である。...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.232-238
[非都市の存在論 1]
...会学者たちの言説が、二〇世紀初頭のモダニズム建築・都市計画イデオロギーの形成にあたってどれほ... ...・建築理論におけるヴェネツィア派の歴史分析によって周知の通りだ。 〈合理化〉の支配する空間とも...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.16-27
[知の空間=空間の知 1]
...物部門(アンプリメ)〉閲覧室という二つの屋内空間がとりあえずそのほぼ理想的な範型を提供してい... ...立図書館の閲覧室に身を置き、そこで或る一定の時間の流れを体験する人間は、もちろん個人によって...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.2-15
[インタヴュー]
...列をともなった連なり」として広義に捉え返し、建築や都市を構成するさまざまな具体的な方法論とし... ...しています。そのような状況に対して、今日では建築家が有意義なかたちで社会に関与する方法論とし...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.126-135
[論考]
...市に住む人にとっての自然な環境とは、人工的な建築物と広告塔の文字、それらが形づくる地平線の輪... ...て温度を上げる。このデイジーの咲き誇る分布が時間的に変動することでエージェントは自分の表面の...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.146-154
[翻訳]
...MVRDVの仕事はどんな建築家や理論家よりも、民主主義的であると同時に「製作可能(makeable)」であると... ...ている例である。そのため現代の建築論へのMVRDVの最大の貢献は、建築、アーバニズム、地域計画を連続...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.136-148
[座談]
...実のなかで、そのエージェントは病理学者なのか建築家なのか──「科学において美しいものは、ベー... ...意識の奥底にあったものだ」。 今晩のこの対話は建築家と科学者が共同するという試みであり、私たち...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.109-117
[論考]
...建築的複合体は改変可能になる。その外容は住民の意思に沿って時には部分的に、時には全体的に変貌... ...ationale Situationniste, 1958 (texte original paru en 1953) 都市空間の改変可能性が状況主義者たちによって半世紀以...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.129-135
[インタヴュー]
...浮上 柄沢祐輔──アルゴリズムとは、建築の文脈でいうと、建築の構成に明示的なルールを与えて、そ... ...て建築を設計する立場のことです。なにかルールを発見したときに、それを広く提示し、同時に建築の...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.94-102
[インタヴュー]
...ェア 柄沢祐輔──今回、「アルゴリズム的思考と建築」という特集を組むにあたって、都市計画におい... ...いるように、MVRDVは建築や都市を構成する一切の条件を数値に置き換え、また建築を取り巻く条件すらも...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.103-108
[作品構成]
...を生じさせるかもしれないように、少しの誤差が時間とともに拡大されて全く違った結果をもたらす可... ...性が開かれる。コンピュータ・システムのもつ時空間的柔軟性・安定性・再現性・普遍性、それに自然...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.149-154
[インタヴュー]
...世界の都市、建築をめぐる旅 日埜──数回にわたり、六〇年代の都市に関する磯崎さんの取り組みにつ... ...って掲載されていて、このうち文章のみが後に『空間へ』にまとめられています。今回あらためて『み...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.167-175
[風景の修辞学 4]
...こだっていいのだ。しかも出来事が起こっている空間が目に見えないスケ─ルなのか、宇宙のスケ─ル... ...なスケ─ルの空間なのかも分からない。そもそもここにはある視点を支えに構成できる空間など存在し...
『10+1』 No.04 (ダブルバインド・シティ──コミュニティを超えて ) | pp.2-11
[都市論の系譜学 2]
...である。 「アーバニズム」は物理的に生きられる空間に一定の形式をおしつけるものでもある。それは... ...い「外部」の差異を知りつつ、これを隠蔽する。建築家と都市論者はこの抑圧の遂行と内省を同時に行...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.274-285
[都市論の系譜学 3]
...1 ここに都市と建築についてのいくつかのテーゼの断片がある。 「SIの最小限綱領は、完全な生の舞台装... ...よる「アムステルダム宣言」の一部だが、今日の建築家がこれを読むとき、基本的に彼らはほとんど違...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.263-274
[論考]
...いるアレッシ社が、一九八〇年代の初め一一人の建築家を集めて行なった「ティー&コーヒー・ピアッ... ...この建築家たちの作品は十分に優れたものとは言い難かった。それは建築的なオブジェとして、建築家...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.11-16
[論考]
...何か」のなかで、「アルゴリズム的思考」とは「建築に限らず、あらゆる事象の表層的な現象にとらわ... ...うとする意思のことである」と定義したうえで、建築設計プロセスを進化論的に俯瞰することを試みた...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.102-103
[インタヴュー]
...の関心が建築へ折り返されて行く過程についてお聞きしたいと思っております。 例えば『空間へ』に収... ...められた論文を見ると、「現代都市における建築の概念」においてシンボリックなものと不定形なもの...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.193-205
[論考]
...私たちはまったく新しい空間構成の方法論を手にすることができる。それは建築の構成を巡る認識論の... ...準備作業としての論考である。 建築家・原広司は、現代までの空間は二つしか存在していないと語って...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.100-101
[建築とイマージュ 6]
...混乱──そもそも左右に洪水の到来と終焉という時間的に隔たった場面を配すること自体、少なくとも... ...を線で描き、平面に投射されたその対象が占める空間を描写する(囲むことは文字どおりこの二つの作...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.33-36
[都市表象分析 9]
...を跳び越えた皮肉屋の建築家ポリュクリトスに石を投げたが、失敗してその建築家の息子レウキッポス... ...して思うままに駆けめぐらせ、それによって都市空間を浄めようとする、招魂と鎮魂の振る舞いではな...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.2-10
[テクノロジーロマン 2]
...住設そのものやそれにまつわる単位空間の配置や配列を、従来の建築計画論的決まりごとから解放した... ...、時間を操作するのだ。コンウェイ博士(ショーン・アスティン)が発明したこのリモコンは、時間を...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.27-32
[サウンド+アート+サイエンス 3]
...の時間変化が用いられているという報告がある。光学角の時間変化の逆数(τ)がちょうど衝突時間を与... ...論(画像のなかの各点の速度ベクトルを使って、時間の幅をもった画像処理をする)は近年、再び見直...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.39-41
[ダブル・ストーリー 3]
...っていくので、間仕切壁で分割されていたはずの空間も一体化してしまう。そもそも壁と柱型や梁型と... ...ば空間を仕切るし、構造の一部であれば空間を仕切っているように見えない。ちょっとした違いで建築...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.43-44
[『日本の民家』再訪 4]
...であるワシントンホテルに、カメラマン大高氏、建築家の福島氏、私(石川)が集合。地図上で今回の... ...房、一九四四)。 13:38──出発から三時間半。このくらいの時間を「地表」で過ごすと、次第に地面の...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.13-26
[都市表象分析 28]
...的に実証しようとしている。そこでは、四〇年の時間をかけて、ミミズの活動がもたらす微々たる変化... ...博覧会などといった都市空間を「集団の夢の家」ととらえ、モードや広告、建築物から文学、芸術、ひ...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.2-12
[サウンド+アート+サイエンス 2]
...in Hanczyc (ProtoLife s.r.l. )2 建築におけるオートポイエシス 建築デザインとは、空間のフォーマットのこと... ...る。われわれが歩き回り、触り、感じる空間を設計する。空間を区切り、そこに意味の契機を与える。...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.44-46
[リアリティについて 6]
...ない。なにが起こりえて、なにが許されないか。時間の観念とはいかなるものか。悦びはどこにあるの... ...建築を説明する時にこれと同じようなスポーツのルールという例えを眼にするようになった★三。建築...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.46-48
[ダブル・ストーリー 2]
...つつも離れているような関係を結ぶ。 ひとつの空間を複数の人間がシェアする。中ではそれぞれが好き... ...ことができる、そうした場であること。いま公共空間の多くはそうしたパブリックを目指すものとして...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.48-49
[現代建築思潮]
...る★二。 敷地ハ東京都心ヨリ約一時間ニシテ達シ得ル市街地建築法ノ適用ヲ受クル住居地域内トシ……... ...リ・ルフェーヴル流に言うならば、そうした場は空間的実践の密度が著しく低い。住むことに向けられ...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.48-56
[連載 9]
...これは該当している。近代都市計画の歴史を近代建築史の本から繙こうとする時、われわれがその先駆... ...ザール=旧派という先入概念に把われすぎた近代建築史のテクストでは見すごされてきたが、近代都市...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.182-199
[テクノロジーロマン 3]
...、建築や都市に対して新たな解釈やロマンを生み出す可能性を秘めている。機械の変化によって空間も... ...を建築家は看過すべきではない。 今回はセンシングテクノロジーによって生み出される「感応空間」を...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.31-36
[サウンド+アート+サイエンス 4]
...とは、ビット空間を明滅しながら移動するパターンである。ライフゲームというビット空間のパターン... ...性がよいように思う。 またコンピュータのビット空間の形を、音色へと変換して経験することができる...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.43-45
[リアリティについて 8]
...く建築と文学は人類の技芸として最も古い伝統をもつ分野だろう。長い時間をかけて系統だった建築的... ...了解としている。例えばなんらかの幾何学により空間に秩序をもたらすこと。工学的知によってそれに...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.45-47
[都市表象分析 29]
...ノラマに於ける實物と繪畫のやうに、錯覺めいた空間表象を感じさせる。その爲前景の秋草や蝙蝠傘や... ...象的に迫つて來て、後景が一層遠く後退し、長い時間の持續してゐる夢の中で、不動に靜寂してゐるや...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.2-14
[現代住宅論 3]
...をデザインすることだった。 アルミニウム合金を建築構造に適用する技術については、それまでさまざ... ...アルミニウム協会の下部組織であるアルミニウム建築構造協議会である。研究会が発足した当初は、実...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.209-221
[インタヴュー]
...の現代建築の始まりとしていま注目されているように見えますが、僕はそれをアメリカ現代建築と一緒... ...・ジョンソンがキュレーションをしたMoMAの《近代建築:国際展》(一九三二)は本当はミースにやって...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.172-181
[技術と歴史 8]
...建築物の大規模化 嘉納成男──今日お話するのは建築物の規模を大きくしようというニーズにどう対応... ...、ものつくりがどう変わってきたか、どのように建築をつくっているか、という話をしたいと思います...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.200-208
[1990年代以降の建築・都市 21]
...きか。 途中、シドニーでの乗り継ぎの時間を利用して、一時間半ほど、市内を散策した。言うまでもな... ...ば、ジョージ・ストリートなども、歴史的な様式建築が並ぶのだが、全体的に統一感に欠けていた。本...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.39-41
[テクノロジーロマン 1]
...ひとつに過ぎない。ユーザーとしてという前に、建築家として、いかにそれらと向かい合い、付き合っ... ...れはその姿から目をそらすべきではない。しかし建築設計者は、分厚いカタログから無難なものを選び...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.31-36
[現代建築思潮]
...八〇年代から、カタロニア復興運動が活発化し、建築家はカタロニアの「ナショナル・アーキテクチャ... ...、ロマネスク建築にナショナル・アイデンティティを求めたElias Rogent(バルセロナ新建築学校校長)は...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.64-72
[Architecture的/Archive的 4]
...』 MMO現実感という仮定的概念から出発して、実空間のオープン化について詳説してきたこの小論も、今... ...ならない。いままでサイバースペースを介し、実空間の可塑性を高める方法について考えてきた。今回...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.55-56
[連載 6]
...回のCIAMの大会ではドイツ語圏の(主に左翼的な)建築家/計画家とル・コルビュジエたちとの間の綱引... ...相違が存在しており、それは各々の社会における建築家の位置の違いというような背景や個々のメンバ...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.198-211
[『日本の民家』再訪 1]
...しかしまず何よりも、今和次郎があの本を書いた空間、場所、位置に自らを置いてみようとすること自... ...の接近、服装・流行研究(一九四七以降)、農村建築研究会の設立(一九四九)、日本生活学会の創設...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.14-24
[都市表象分析 25]
...ような、あるいはアジールとしての森に似た都市空間で、写真家は犬に変身する。そこがアジールであ... ...ろ自明なものばかりで埋め尽くされた都市の記号空間は、異質な目印を書き込もうとする活動を生む。...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.2-13
[連載 4]
...11 建築か革命か 「建築か革命か」、いうまでもなく、『建築をめざして』の最後の文章である。この... ...けだと「すなわち」という意味にもなりえる。「建築すなわち革命」、ロシア・アヴァンギャルドの文...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.159-176
[技術と歴史 3]
...一九世紀的建築観の転倒 今日は「技術と装飾」がテーマですが、私にとっての装飾と技術との問題は、... ...うなかで建築について考えると、かつて建物(ビルディング)にオーナメントを加えると建築(アーキ...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.177-187
[都市表象分析 12]
...あくまでコンセプトとして示しているにすぎず、建築物のデザインを提供するものではない、とLMDCは強... ...論のこうした反応を受け、八月一四日には世界の建築家に向けて、「追加的なコンセプト計画」の募集...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.2-12
[技術と歴史 5]
...までさまざまな建築に出会って大きな影響を受けてきましたが、影響を受けてきた建築には共通点があ... ...ります。もちろん建築構成の斬新さや形態そのものにも魅力を感じますが、特に私が惹かれるのは挑戦...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.212-221
[写真のシアトリカリティ 5]
...、美術の提示局面における、不可避の外的条件(建築的、社会的、政治的、歴史的等)を、留保・別置... ...が確保されてようやく、フリードの価値づける無時間的・瞬時的な美術の反演劇性、または現前性の理...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.31-33
[一九九〇年代以降の建築・都市 13]
...「建築とは(情報の)流動であり、都市とは流動の建築である」。 これはコンピュータの時代の建築を... ...行動建築論』(彰国社、一九六七)で語ったものである。またダイナミックな現代都市では、建築を柱...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.37-39
[ミュージアム・テクノロジー随想 2]
...ずされスケルトンだけになった擬古典様式の既存建築が、舞台装置ないしは映画セットじみて見えた、... ...使って建築の三次元モデリングをされる読者なら同意してくれると思うのだが、作りかけの建築のコン...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.42-43
[現代建築思潮]
...ーで昨年度から『Natural History』の読書会を開き、建築と素材と現代美術の関係性について読み解いてき... ...ス)の枠組みからヘルツォーク&ド・ムーロンの建築における素材の扱われ方について論じていきたい...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.49-56
[モノとマチの向こうに見えるもの 2]
...で普段使わない駅で乗り換えたために予想以上に時間を取られ、待ち合わせに遅刻してしまったという... ...」という意味に解釈されている。もともと建築用語で、建築物における動線の障害物の除去などの意味...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.29-30
[現代住宅研究 6-2]
...ため忘れられてきた知性の形態なんです★一。 建築の習慣 人が使う建物ならばどんなものにも必ず窓... ...認めることができれば人はこれをまず間違いなく建築と認めるが、なければダムとか橋脚などの土木構...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.23-28
[ポスト・ストラクチャリズムの建築 5]
...三次曲面を流用した建築(角がとれて、分析的というよりも感応的な形質)に対する、人々の反応は興... ...学的本質などはどうでもよく、むしろ直観的に(建築として)経験しているわけであり、それゆえに正...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.37-40
[1990年代以降の建築・都市 6]
...仕掛けた住宅事業「九坪ハウス」により、八人の建築家・デザイナーがそれぞれにデザインした九坪ハ... ...はちょうど五〇年前にさかのぼる。 一九五二年、建築家の増沢洵は最小限住宅の自邸を設計した[図1]...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.184-193
[ダブル・ストーリー 4]
...を構えるギャラリーのオーナーが東京から車で一時間半ほどの場所に農家を購入し、ウィークエンドハ... ...ならんでいるからだ。 敷地風景 提供=乾久美子建築設計事務所このようなパーツのごった煮をやめて風...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.47-48
[現代住宅論 4]
...最近、若い建築家や建築研究者がクリストファー・アレグザンダーのデザイン理論に注目している。大... ...、仲間の建築家たちと協力して彼の実務活動を支援したこともある。しかし彼がつくった建築があまり...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.213-222
[イントロダクション]
...』において、マンハッタンの背後に潜む文化的、時間的、平面的なレイヤーを扱いながら、摩天楼とい... ...すべてのブロックが等しく分割された均質な都市空間においては、ひとつのブロックが「都市的自我の...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.85-87
[イントロダクション]
...土木と比較する時、建築はその残存可能性の低さゆえに、一般的には環境ノイズエレメント化しにくい... ...と考えられる。しかしいま改めて自分自身の建築設計の仕事を振り返ってみると、そこに今回抽出した...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.83-84
[会議4日目「国土改造」]
...ースができる、裏から押し上げると屋根、つまり建築物ができる。それらを設計ワークショップを通じ... ...ルとしての方形の大屋根がたまたま被った部分を建築と定義した。ランドスケープと方形屋根は、独立...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.144-145
[シンポジウム]
...まりました。しかし、建築学生であった私たちが当時惹かれていたのは古典建築そのものではなく、フ... ...いる古典・反古典がせめぎ合う矛盾に満ちた都市空間でした。そしてこの矛盾への関心は、六六年一一...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.228-239
[論考]
...見出され、機能が付与され続けている。しかし、時間の経過のなかで、その意味は忘却され、あるいは... ...の前にある都市とは、先行して存在する事物が、時間のなかで折り重なるようにして積み上がったもの...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.66-70
[図版構成4]
...やル・コルビュジエなどの建築家は、二〇世紀のために都市の基本的な空間像を描いて見せました。続... ...自由な空気のなかで大建設時代が到来しました。建築家たちは都市ヴィジョンづくりに没頭しました。...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.168-171
[イントロダクション]
...構築的な」意図が存在する。わたしたちは普段、建築の設計をするにあたってあたりまえのように「敷... ...突然できたものではなく、概ね同じ場所において時間的に先行して成立したかたちの影響を強く受けて...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.71-76
[イントロダクション]
...連鎖式都市の建築を読む 都市連鎖研究体による[都市の書物の読み方]を紹介します。 方法 1. 書物内... ...、大竹佳世、岡田愛、川崎剛明、林泰介(林泰介建築研究所)、福島ちあき、船橋耕太郎、前川歩、松...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.77-82
[論文]
...キテクチャー=建築と都市も、その仕様変更を迫られ続ける。 A・ロッシは『都市の建築』(L’Architettur... ...市の建築」として定義する。都市は建築を生み出す環境=コンテクストそのものであり、都市の建築は...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.162-170
[大阪]
...みず、連綿としてつらなる都市の変容を捉える。時間という無数に紡がれた縦糸の中で、流動する都市... ...気のある〈液体〉なのだ。 現在、大阪市立大学建築デザイン研究室・中谷ゼミナールでは大阪を対象と...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.56-76
[フィールドワーク]
...「LINK TOKYO MADRID」(以下LINK)は都市公共空間とそこに展開される生活様式に関する共同研究を目的とし... ...東京とマドリッド(スペイン)の複数の若手建築家と建築を学ぶ学生たちによって行なわれたワークシ...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.161-168
[特別掲載]
...を結ぶ小型連絡船、これらの24時間の動きが細かく計画された競技の時間表に基づいてすべての交通が組... ...る可能性もある。このような都市型のイヴェント空間は、歴史的に、1901年パリ万博の機械館、1970年大阪...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.25-48
[フィールドワーク]
...3つの中心 三次元的に見た時間・空間 Leonardo da vinci"Schema delle proporzionidel corpo umano"(1485-90) ワークショ... ... ナンシー・フィンレイ 時間/空間/身体 これは、身体、都市、建築を媒体とする個人の認識と意...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.162-173
[神戸]
...芸術大学講師)┼田中浩也(東京大学大学院/時空間マップ)、入江経一(IAMAS/インタラクティヴ・オ... ...のインタラクションを用いながらも、現代の情報空間へのアクセスというプロセスを続けている例を挙...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.172-183
[福岡]
...・オフィスの一室として図面や模型を中心に展示空間を設えた。コラボレーションのきっかけは、昨年... ...カッションを展開した。アトリエ・ワンのペット建築やスキーマレジスター等のリサーチが典型だが、...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.156-171
[千葉]
...次郎研究室+黒田潤三のチームは、二つの都市/建築およびアート系プロジェクトに参加する機会をも... ...らの概念およびそれらどうしの関係は、アートや建築を成立させる方法を考えるうえで極めて今日的な...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.102-111
[筑波]
...ような地元と県からの主張があった。 筑波大学の建築データ 面積=60万m2/敷地面積=250ha/建設期間=... ...研究学園都市を建設前、建設時、現在という3つの時間からとらえて紹介する。 上野弥智代 研究学園...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.112-127
[現代住宅論 7]
...建築的無意識」では、ヴァルター・ベンヤミンの「複製技術時代の芸術作品」からヒントを得て、建築... ...今回はこのアイディアをさらに先へ推し進め、「建築的無意識」を揺り動かし再編成する作業としての...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.277-285
[技術と歴史 12]
...作り上げていったことは、工業化時代のフランス建築の変遷を概観する上で貴重な存在です。一九五〇... ...日は、彼が建築家とどう付き合ってきたかということと、二〇世紀のフランスにおいて、建築の工業化...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.252-262
[都市表象分析 31]
...家のひとりであり、『「もの」の詩学──家具、建築、都市のレトリック』(岩波現代文庫、二〇〇六... ...化する外部性の場であることにより、みずからは空間としての外縁を失い、限りなく不定形に、さらに...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.2-11
[『日本の民家』再訪 7]
...活火山をその中央に持つ島である。数百万年もの時間のなかで幾度も噴火を繰り返してきた火山とその... ...らみて長手奥のデイ(一番格が高いとされている空間)とチョウダイ(民家では普通、寝間とクラを兼...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.12-27
[ネット公正論──データの逆襲 2]
...るものであるという点において、ヴァレラが物理空間における有機体(細胞)にオートポイエーシスの... ...として記述した。それはマクロとミクロの二つの時間軸に同時に規定(ダブル・バインド)される存在...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.28-34
[現代住宅論 5]
...東京で開催された展覧会「ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡」において、ル・コル... ...の三つの空間の現寸大模型が展示された。それぞれ内部に入ることが可能であり、実際の空間のスケー...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.226-233
[地上にて 1]
...ず、提案されているデザインの対象がインフラや建築ではなく、個人が身に付けるようなスケールのも... ...進めていきましょう。地域力を活かした復興! 時間を経るにつれて、行動が社会性を帯び、都市システ...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.206-214
[都市表象分析 30]
...サージュをはじめとする光の街路のような閉じた空間における音の性質を象徴的に表わすものと指摘し... ...がれることにより、内なる記憶の音を貝の小さな空間が吸い出し、その音が海原の風景の記憶を喚起す...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.2-10
[ネット公正論──データの逆襲 1]
...で、不器用で、あてにならず、独断的で、しかも時間のかかる過程だ。それをつかいこなせる「天才」... ...志や指令を発意するためには、それを限定的な時間と空間のなかに表現しなければならない。実際には...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.30-38
[テクノロジーロマン 4]
...持つ限られた人間のみがそのキッチンが置かれた空間に一時的に迎え入れられるのだ。ルキノ・ヴィス... ...は減少傾向にあるが、これはキッチンの置かれる空間が大きくなり、DKからLDKへと呼名が変わったのだと...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.39-44
[テクノロジーロマン 5]
...イブリッドカーはすでに一定の評価を得ている。建築では燃料電池や水素配管を取り入れた実験的集合... ...型エネルギーネットワークは、地縁性に縛られ実空間をともなうリアルなものである。したがって今後...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.35-40
[ゼロ年代の建築・都市 2]
...篠原一男の家型 この連載は、現代の日本建築における家型の流行というべき現象を位置づけるために、... ...ける清家清と白井晟一を分析した。いずれも近代建築のヴォキャブラリーに家型を溶け込ませているが...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.57-58
[ネット公正論──データの逆襲 3]
...引用しながら、創作の完成と解釈を生死のように時間的に隔てずに高次の作動的閉鎖系として捉える方... ...る b:システムを、プロセスたちが存在している空間(領域)のなかで識別可能な同一体として構成して...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.25-32
[インタヴュ―]
...があったのかなという気がします。単にひとりの建築家が出発したというだけではなく、その前には具... ...してまずはきちんと見る必要がある。日本の近代建築に日本浪漫派的なある種の栄光を求めようとする...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.263-276
[地上にて 3]
...態学的階層構造とスケールの相関性である。時間的・空間的に適正な視野の広さがないと、広域で起き... ...輪郭の残存は、道路部分と宅地部分との水田化に時間差があったことを示唆する。清水氏が依拠する舘...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.240-251
[『日本の民家』再訪 8]
...井、開口のプロポーションをはじめとして、白い空間に置かれた家具や小物を含む写り込まれたものす... ...気がついたのだった。 冷静に眺めれば、この白い空間の張りつめた空気は、実は写真のほぼ中央に写っ...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.11-24
[都市表象分析 32]
...真家は、この危険な空間に絶えず反復的に身体を晒している。 その危機的な空間で生み出される写真都... ...画(エンブレム)である。牛腸の遺作『幼年の「時間(とき)」』に登場する子供たちは、バロック時...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.2-10
[技術と歴史 11]
...省エネルギーの多様化 建築においても、「持続可能性(サステイナビリティ)」が重要な概念となって... ...るうえでの大きな課題です。つまり、時間を超えて、あるいは空間を超えて解かなければならないのが...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.180-189
[現代住宅論 6]
...『建築的無意識』は一九九一年に出版された僕にとって初めての本のタイトルである。この本は一九八... ...が、建築空間を通して人間の身体感覚をどのように変容させたかという問題である。序で僕は建築的無...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.206-213
[現代建築思潮]
...議論の新しいスタイル? 10+1──「現代建築思潮研究会」はこれから三年目に入りますが、月例で研究... ...。 今村──この会の立ち上げに当たって、僕は「建築を巡る言葉の力を取り戻したい」というモチーフ...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.24-28
[Architecture的/Archive的 2]
...第一回では建築概念と記憶概念が情報社会の自己組織性や公共性とどのような対応関係にあるか、オン... ...ングを行なうに留まった。今回は具体的な情報空間的建築物の事例を引きながら、そのマップ上の各要...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.15-17
[「悪い場所」にて 2]
...たくくらいなら、時間を掛けて都市の矛盾を学習しても、あれやこれやとゼロから建築家とやってみる... ...フレームで建物を拡張するっていうのは? まあ建築家ではないのでたいしたアイディアは出てこない...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.22-23
[景観の視学/史学/詩学 2]
...この六月にパリで、建築雑誌の編集長と建築家にして建築理論研究者という夫妻に昼食に招かれ、気持... ...ちのよい午後を過ごした。その折、都市や建築の体験の仕方が話題になった。彼は体験のあり方として...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.25-27
[ポピュラー文化としての都市空間 1]
...現代の都市空間は混乱している。その原因として、建築プロパーはしばしば消費者の「まちがい」を嘆... ...、現代社会に対する過激な全面否定もない。都市空間の理想像は、日々、僕たち自身が創造しているの...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.28-30
[セヴェラルネス:事物連鎖と人間 1]
...れは、事物史の基本的視座を提供した、美学者・建築史学者・考古学者であったGeorge Kubler (一九一二─... ...物質的な強さだけではない。この絵本における、時間が極度に圧縮された定点観測の効果である。そこ...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.12-21
[都市表象分析 14]
...定義している(『〈帝国〉』)。〈帝国〉は空間的にも時間的にも境界を欠いており、領土上の特定の... ...ことによって、「ローマ」の表象もまたあらたな空間に移植=翻訳されてゆく。やがてコンスタンティ...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.2-11
[中国で内装をつくる 1]
...の制作と並行して内装の仕事に取り組み始めた。建築まるごとを作るようになるにはさらに二年ほどか... ...らずっと考えていた。どこでどのくらいの規模の空間をつくるのがいいか、どういうテーマで設計する...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.22-26
[1990年代以降の建築・都市 7]
...式が始まると、会場は学生によって占拠され、一時間で閉鎖されてしまう[図1]。当時の記録写真をみ... ...るまで、約一週間続いた。 一九六八年と言えば、建築界では《エレクトリック・ラビリンス》に言及す...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.198-208
[グローバリズム 1]
...わるものをめぐっていたのだから。実際、外国人建築家たちの間に知り合いも、数を誇るほどではない... ...を除けば、概ね建築界の外のそれだったし、私がご無沙汰していた間に、本誌も随分建築プロパーの様...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.209-216
[都市とモードのフィールドノート 1]
...いつか大学の同僚との会話のなかで、建築とファッションには共通するところが多いのだから、両方と... ...、と利いた風な意見を述べたことがある。すると建築家でもある同僚は居ずまいを正して、いや自分は...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.30-32
[都市ノ民族誌 2]
...駅西口広場》の地下に突如として巨大な「ゲリラ建築」が姿を現わした。それはパリ五月革命の年の終... ...シオニストたちが、その「地下の見えないゲリラ建築」に与えた名前だった。その年の二月二八日、フ...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.32-35
[セヴェラルネス:事物連鎖と人間 2]
...1 建築職人ウィトルウィウス はたしてウィトルウィウスは建築家だったのだろうか。 あらためていう... ...までもなく、彼の著した『建築書』(De Architectura Libri Decem)は、「西洋建築」の体系がかたちづくられ...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.12-25
[蒐集(コレクション)の曖昧な対象 3]
...る感じだった。どうして、これほどまで狭苦しい空間に膨大なイメージをつめこまねばならないのか。... ...ップの時代に登場した金利生活者にとって]生活空間は室内において形成される。これと対をなすのが...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.28-30
[景観の視学/史学/詩学 3]
...えば最近とても人気のある「ファッション」と「建築」を等価に扱う雑誌のように、都市を都会と言い... ...い都会を愛するのはよいことだ この美しい都会の建築を愛するのはよいことだ すべてのやさしい女性を...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.30-32
[都市表象分析 15]
...力を執拗に追究した所以である。 主権国家成立に時間的に先立つという自然状態からして、ひとつのフ... ...言うべきなのだ。主権者に体現された自然状態が時間的に過去へと投影されることで、「契約」による...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.2-11
[1990年代以降の建築・都市 8]
...る。それゆえ、絵画、彫刻、映像、音楽、演劇、建築、インスタレーションなど、あらゆるタイプの作... ...見ていたのではない。向こうから見られていた。建築系の審査は何度か務めたもののアート系のコンペ...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.219-229
[中国で内装をつくる 2]
...を埋め込んでゆく。書架の枠が設置されることで空間の全体のプロポーションがわかるようになった。... ...お願いしたのである。湿式だとどうしても乾燥に時間がかかる。ちょうどそのころは天気も崩れがちで...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.35-38
[現代建築思潮]
...オランダ現代建築紀行 今村創平 オランダ人の友達がチューリップ畑を見たいかと聞いた。内心僕はチ... ...や羊が点々と見える。この極めて潔い幾何学的な空間への憧れ。北海道以外では地平線を望める地点の...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.39-46
[都市ノ民族誌 1]
...論じなければならないのは文字通りの意味での「建築」よりもむしろそこに埋め込まれた、この管理の... ...ある。いまや東京のみならず、日本の都市は二四時間三六五日、誰かに監視され、誰かに記録される透...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.20-21
[ポストモダニズムと建築 1]
...建築を建築として見るようになった頃から、どうもロマネスクの建築というのが気になってしようがな... ...。御多分に洩れず学生の頃ヨーロッパに行き近代建築など忙しく見て回ったが、そういう見方とは少し...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.18-19
[大島哲蔵追悼]
... 私はかつて、イタリアの建築家、アルド・ロッシの主著である『都市の建築』(福田晴虔+大島哲蔵共... ...ツィアの石造の建築が建たない場所に、苦肉の策ではしけのような海に浮かぶ木造建築の劇場を作った...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.181-191
[1990年代以降の建築・都市 5]
...ことだ。どういうことか。 筆者は、ある物件が「建築」であるか、そうでないかを判断する手がかりと... ...な指標になると考えている。それは気持ちのいい空間を意味するとは限らない。もちろん、両立してい...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.194-204
[資料]
...駅前 ●電話:04-7140-9686 HP:http://www.udck.jp ●利用時間:午前10時─午後7時 年中無休、ただし年末年始(... ...─1月7日)を除く 施設概要 ●敷地面積:900m²、建築面積:300m² ●ギャラリー(約140m²、天井高6m) 柏...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.77-77
[論考]
...かぎり脱中心化すること。一週間のうちわずかな時間しかかかわっていない人々もけっして周縁化され... ...は八〇人あまりの、アーティスト、フリーター、建築家、大学院生、都市計画者、社会学者、高校生、...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.173-180
[ポスト・ストラクチャリズムの建築 4]
...情動的なイメージに魅了されているだけであり、建築的なリアリティなど端から関心がない。さらに、... ...形態をイラストレーションすることに建築修行のほとんどの時間を費やしてきたのか決って、でき損な...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.37-38
[東アジア建築世界の二〇〇年]
...ガスや電気がつき、汽船や電信、鉄道で本国と短時間につながる。中国人たちは教会に行って神を信じ... ...租界のバンドに建つ建物も徐々にベランダ植民地建築から、イギリス本国のクイーン・アン式やチュー...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.196-204
[現代住宅研究 12]
...して溶けだしそうな人たちにとっては、いわゆる建築家が設計した住宅など意味がない。とりあえず住... ...の、二極に分解されるようだ。この二極に対して建築家の想像力はどんな位置を占めることになるのか...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.13-17
[ポスト・ストラクチャリズムの建築 1]
...義の建築とは、建築言語における、時間の空間化に向かうレトリカルな実践である」的な謂わば建築デ... ...ど「建築ディスクールにおける内輪の話」しかできない人間であり、言ってみるならば、近代建築の確...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.24-26
[現代住宅研究 10]
...ス ポンペイを訪れたときに、もしかしたら住宅の空間構成なんてこの二〇〇〇年のあいだにあまり変わ... ...?)などに蓄積された時間の厚みや、機能を失った廃墟としての在り方は現代建築にはない魅力だが、...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.11-15
[東アジア建築世界の二〇〇年]
...人建築家の覚醒とナショナリズム 東遊と過去からの「分離」 中国で「建築」が意識的に学ばれ、建築の... ...計一二〇余人がアメリカに派遣されたものの、「建築」を学ぶ者はいなかった。唯一天祐(一八六一─...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.212-224
[Urban Tribal Studies 16]
...いる。 どんなサブカルチャーのトライブも特定の空間、テリトリー、区域(ゾーン)、場所(サイト)... ...化的な集団性、表現的アイデンティティ、文化の空間性を表わそうとしている理由は、トライブという...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.225-234
[都市の表象分析 13]
...(WTC)跡地利用をめぐっては、選出された七つの建築家チームによる九つの計画案が二〇〇二年一二月... ...事務所による案[図1─5]であり、もうひとつは建築家チームTHINK(坂茂、フレデリック・シュヴァルツ...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.2-11
[蒐集(コレクション)の曖昧な対象 1]
...られたポリ袋といった雑多な事物があらゆる居住空間を我が物顔に埋め尽くし、住人の生活を圧迫して... ...はいられない。もちろん程度の違いはあれ、狭い空間に多様な物たちが乱雑に収納されているという点...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.14-16
[東アジア建築世界の二〇〇年 1]
...〈一 アジア近代建築をネットワークする〉 一─一 二〇世紀末、アジアを巡る 二〇世紀最後の年の二... ...の近代建築を考えたり、調査したりすることにほぼ収斂してしまう。 ここ六、七年都市と建築の歴史を...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.189-200
[トキョー・建築・ライナーノーツ 5]
...ている。一九七七年一一月から八〇年六月の『新建築』に掲載された当時の筑波大学施設環境計画チー... ...がみえてくるからおもしろい。また「供給処理の空間」では、筑波の空を広く感じた理由にも気付かさ...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.55-58
[部屋の文化研究 5]
...くワンルームの設計を手がけている建築家である篠原聡子さん(空間研究所/日本女子大学)とその研... ...が片方の壁面に寄せられ、東西に通っている筒型空間は折戸式障子、可動家具、間仕切り用レールで区...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.47-48
[スキマ学会通信 1]
...みたらどうだろう? たとえば建築自体を考えるのではなく建築と建築のスキマから都市を考えること... ... 山田深(建築家) 関係の不在。とはいえ、機能的関係から見たエアポケットのような空間としてのス...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.52-53
[現代建築思潮]
...ンドの『informal』を読む 今井──前回、オランダ建築の話をするなかで離散型に関する話題が出てきま... ...ディスクリートな建物の構造を、OMAなど世界中の建築家とともに手がけているセシル・バルモンドに注...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.45-52
[1990年代以降の建築・都市 9]
...。そして若手の自衛隊員も警察官にまわし、二四時間パトロールを各地で行なわせる。おそらく彼女は... ...事を随時掲載しています」とアピールしていた。建築専門雑誌の『日経アーキテクチュア』でも、新規...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.217-224
[1990年代以降の建築・都市 20]
...神殿ではないということ 東京から二時間半ほどのドライブで、過疎化が進む地方の小さな街につく。妹... ...島和世は、世界的に活躍する日本の女性建築家だが、東京にはまだ主要な大型の作品がなく、こうした...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.21-22
[密集市街地論 2]
...錦糸町の被災者たちが急遽宅地を造成し、新しく建築された住宅に移り住んだのがこの町の始まりであ... ...分布していたはずだ。京島の場合は、その当時の建築群が今日まで残ったという点に特徴がある。 にわ...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.154-161
[都市表象分析 3]
...がそのなかに作られている。 この岩石と同様、建築も多孔的である。中庭やアーケードや階段で、建物... ...な部分である建築は、この地ではそのようにして成立する★四。 ナポリでは、私的空間としての家屋で...
[『日本の民家』再訪 2]
...近くの日本の変容を検討することである。それを建築レヴェルではなく、それが生えている大地レヴェ... ...い。しかしその民家、そして周囲の変わりようは時間の経過に伴い偶然を大いに含んでおり、その結果...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.13-20
[都市表象分析 26]
...写真、町並みの写真、集住形態、そして建築家による都市・建築作品などのサンプリングにより、都市... ...モチーフとなっているのは、余剰と公共空間に接続する生活空間のあり方である。 このモチーフを最初...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.2-12
[ポスト・ストラクチャリズムの建築 2]
...ポスト構造主義の建築とは、建築言語における時間の空間化に向かうレトリカルな実践である……前回... ...が叫ばれて久しいにもかかわらず、「建築において何らかの時間性が問題になったところで、結局のと...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.21-23
[連載 5]
...の宮殿「ムンダネウム」14 14-4 クライアントと建築家:奇妙なチャートあるいは機能主義 ムンダネウ... ...。ひとつは彼の構想ないしコンセプトそのものが空間的に情報を配置していくというものであったこと...
『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.158-174
[技術と歴史 4]
...がそれからの技術の歴史を決定づけました。近代建築の歴史を考えると、ドイツのバウハウスの連中が... ...世界観のターニングポイントではないか。これは建築の世界でもパラレルに起こっていると考えられる...
『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.175-185
[セヴェラルネス:事物連鎖と人間 7]
...していく。 そのような桂の特性を建築家・磯崎新は、これまでの建築史家たちによる桂離宮の解釈を総... ... ここで共通している視点は、桂が、文化的系譜、建築様式、政治的引力、階層的関係、そのいずれにお...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.12-24
[ミュージアム・テクノロジー随想 4]
...想定していない。 前回触れた「メディアとしての建築」展の図録に、ル・コルビュジエの絶筆「思考の... ...ケーションが基本的に空間内の輸送のことだとすれば、伝達作用は基本的に時間を通じての輸送である...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.39-41
[現代住宅研究 4-2]
...分違う。空 の色は旅の印象をも決定する。でも、建築のデザインの相手として見るならば、むしろ空と... ...場所の違いを超えるもののひとつかもしれない。 建築で問題にされるコンテクストが、ローカルな周辺...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.25-29
[論考]
...池の半分以上は干上がり、給水は四日に一度、四時間まで制限されるに至った。一時は日本からタンカ... ...公衆衛生法、一八八九年には建築法が次々に制定される。公衆衛生法と建築法は一九〇三年に統合され...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.177-186
[現代建築思潮]
...10+1──現代建築思潮研究会では、オリンピック招致によって都市改造が一気に巻き起こることを想像... ...できあがっているわけです。ところが、そもそも建築物自体の需要が減少しているいまの状況にあって...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.37-44
[技術と歴史 2]
...、主に空間構造の歴史と私が現在考えている構造の方向性について話をしたいと思います。 空間構造に... ...か難しい。もう少し緩い感じで空間構造の歴史を通じて、どのように空間構造の技術が歴史的に変容し...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.208-219
[集中連載 2]
...4 人文地理学的空間 前回にル・コルビュジエが「フランスの植民地事業への支持を隠さなかった」とい... ...緒)を浮上させる。そのフランスの国土は均質な空間ではなく、ペイのモザイク状の配列として理解さ...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.194-207
[現代建築思潮]
...は、建築家がこういった問題意識と応答できるだろうかということを考えてみたいと思います。建築家... ...遠くに環境危機が控えているわけですが、多くの建築家は正確な数値をもとに解法を導いているわけで...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.48-56
[建築の解體新書 7]
...こに主張されているのはまずは、こうした空間あるいは時間的に断絶した、複数の場所の間の共約不可... ...、それがespaceとどう異なり、ついには日本語での空間という翻訳語といかに異なるかなどということを...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.12-20
[都市環境の文化政治学 2]
...1 時間の封入 もう少し「場所」にこだわってみよう。ただし今度は、場所という空間的概念のなかに文... ...脈や履歴、記憶や言い伝えなどという時間的暈囲を封入し、そこからでてくる新たな場所感覚に刮目し...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.19-21
[Urban Tribal Studies 4]
...ったたぐいである(これについては一部が雑誌『建築文化』におけるわたしのコラムで発表されている... ...和な行為、人間と神を結び、人間と自然をつなぐ時間からの解放をあらわす★四。 またノーマン・O・...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.237-246
[現代建築思潮]
...いかということです。それから二つ目の疑問は、建築家の仕事においてながらく法規の存在が隠蔽され... ...制緩和が進んだ結果、特定の既得権者にとっては建築の規制などほとんど関係ないような状態になって...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.47-54
[1990年代以降の建築・都市 10]
...。ところで、電通本社ビルとカレッタ汐留の商業空間では、あちこちにデザイナーズ・チェアが並べら... ...置いてあり、なんとなく躊躇してしまう。また、建築家やデザイナーの椅子は座り心地が悪いと言われ...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.199-207
[グローバリズム 4]
...ードのもとでの表象能力でしかないのだが。 近代建築という言語─技術体系を操ること、それを単に西... ...い発言がある。それは「大東亜共栄圏」の建築についての建築学会のアンケートへの回答で、他の回答...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.208-220
[ポストモダニズムと建築 3]
...前回は近代建築がその理念として掲げた「機能主義」や「幾何学性」が、その起源を遠くギリシャに遡... ...であったことを見たが、今回は近代初期における建築のイメージと古典性の抜き差しならぬ関係を端的...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.42-44
[景観の視学/史学/詩学 4]
...ンスの建築雑誌の特集記事のためであったが、実際に担当者の説明を聞くうちにここが居住空間として... ...開くこともできるカフェと洋書店がある。壁には空間を台無しにするポスターなど貼られておらず、色...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.31-33
[グローバリズム 3]
...タリズムの危険があるという。一つは安藤忠雄の建築に日本を見出すという古いタイプのそれであり、... ...トを行なったのは磯崎新であり、その元で三人の建築家が各々異なったテーマ毎にインスタレーション...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.225-236
[セヴェラルネス:事物連鎖と人間 3]
...。それに象徴的なように、同書には著者であった建築評論家・美学者のコーリン・ロウ(フレッド・コ... ...ナール『ピラネージの黒い脳髄』★二 2 悪しき建築家? 人間と、彼を突き動かす都市に潜在する何も...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.12-25
[10+1 PASSAGE蒐集(コレクション)の曖昧な対象 4]
...ていくことだからである。小説であれ絵画であれ建築であれ変わらない。最初からリジッドな規則を前... ...出すわけだが、そこには線的な系列化(時間化)と包含化(空間化)の二つの作用が働いている。私た...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.28-31
[都市表象分析 18]
...1 建築の「情念定型」 アルド・ロッシの『学としての自伝』(邦題『アルド・ロッシ自伝』)は、この... ...トが時間の進行のなかで営まれるにもかかわらず、ロッシ自身にとっては──つねにすでに──時間は...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.2-12
[セヴェラルネス:事物連鎖と人間 5]
...三五)が奈良県西郊を散策していた時であった。建築史家・太田博太郎はまるで推理小説のような筆致... ...はないか。 太田博太郎「平城宮跡の発見」(『建築史の先達たち』彰国社、一九八三) 当時の新聞に...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.13-25
[都市の傷痕とRe=publik 3]
...かえっていたからではない。名古屋からの二時間。その空間を耐え難いものにしていたのは携帯電話。... ...。通話をやめた瞬間に、神経を逆なでする他者の空間が襲いかかってくる。それが怖いかのように。 『...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.32-33
[音 3]
...ェンジング・セイム(変わって行く同じもの)に空間軸が加わっているというべきだろうか──が、世... ...イプの音楽は、フレドリック・ジェイムソンが『時間の種子──ポストモダンと冷戦以後のユートピア...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.36-38
[建築の解體新書 3]
...詞の通路(かよひみち)と、建築の通路……岡崎乾二郎1 たとえば時枝誠記は、詞と辞に対立させて国語... ...ものは手爾葉なり。 ここで、漢字による詞が、建築物たる寺社にたとえられ、それに対して、荘厳と称...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.206-225
[非都市の存在論 12]
...であるとは限らない。いや、バベルの塔でさえ、時間の経過のなかでその無意味さをあらわにしていた... ...動としての近代は、絶えず伝統の切断をおこない時間的な連続性を断ち切ることによって逆に、アナク...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.10-19
[現代建築思潮]
...めて興味深いと思います。日常的に、われわれは建築の設計を通して間接的にしか、都市を考察するこ... ...幾度も取り組んできたことで、豊かな水際の都市空間が完成しています。しかし、それも前世紀のこと...
『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.26-32
[CONCEPTUAL 日本建築 1]
...る。 これを、私たちは、日本の居宅であり和風の建築だととらえてきた。言うまでもなく武家社会から... ...、日本の戦前社会だった。 「続き間」とは、その空間構造をいいあてたものにほかならない。主室と副...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.214-224
[都市の断層線/切断線 4]
...していったのである。たとえば東京の新しい郊外空間や湾岸部への拡張は東京とその外部との境界の消... ...じニュータウンの内部にも地層の差異ないし生活空間の断層を生み出している。しかしながら、それら...
[密集市街地論 1]
...実際の風景はただただ殺風景な住宅がぎっしりと空間を埋め尽くしたにすぎない。そこに建っている住... ...り、大衆とデモクラシーの支配に進化する都市と建築のイメージを重ねて、ひたすら改良主義的な計画...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.188-195
[論考]
...あった★三。それは、歴史的建造物や民家が単に建築家のテクストとして扱われ、「通過する者」の眼... ...出であった。 コンペイトウが観察していたのは、時間によって移り変わる街やモノの様子であり、メン...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.108-119
[翻訳]
...ンスが私は好きです。健康を保つのに必要な休止時間が得られるからです。 ウエスト・ハリウッドとベ... ...向いたナイトクラブがあります。私がよく訪れ、時間を過ごすお気に入りの場所は、アベイ・コ─ヒ─...
『10+1』 No.04 (ダブルバインド・シティ──コミュニティを超えて ) | pp.134-149
[批評]
...家やシンパを銃殺した土地である。当時わたしは建築家としてのキャリアの終わり頃にさしかかってお... ...ァーをなすはずで、実際、意味論的に共鳴しあう建築イメージの連作の出発点としては完璧なはずだっ...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.161-177
[翻訳]
...マカオまでのいたるところにコンクリートの高層建築や工場の倉庫やホテルの連続した帯が姿を現わし... ...。ここでは建築家は光沢のある白いタイル、ミラーガラス、クロームに目がない。公共空間、理想的な...
『10+1』 No.04 (ダブルバインド・シティ──コミュニティを超えて ) | pp.150-159
[翻訳]
...あらゆるファンタジックなデザインが施された、時間単位で利用できるラブホテル街としても有名であ... ...に駅の東側では、ペンシルビルという新しい商業建築形態も見られる。地下一階から二階、地上六階か...
『10+1』 No.04 (ダブルバインド・シティ──コミュニティを超えて ) | pp.119-133
[論考]
... 世界軸1──一八七五年 宗教的人間にとって 空間は均質ではない。 ──M・エリア─デ★一 その日... ...している★三。見るのではなく、秘儀。つまり、空間における裂け目、聖なる場所の開示には何らかの...
『10+1』 No.04 (ダブルバインド・シティ──コミュニティを超えて ) | pp.90-109
[批評]
...がら、これはあくまでも、それから約一四〇年の時間を経過した我々の感覚なのであって、当時の視覚... ...イツにまで飛ばされていたのである。とすれば、時間をかけて真下に広がる風景を描くのではなく、空...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.154-167
[写真・文]
...港湾建築のなかでもっとも簡単に壊される可能性のあるのは倉庫だろう。一八世紀以前の港湾建築は歴... ...の建築は、まず壊されてそのあとに高層オフィスが建てられるほうが普通である。そこでは倉庫は建築...
『10+1』 No.04 (ダブルバインド・シティ──コミュニティを超えて ) | pp.57-72
[鼎談]
...の人間集団と特定の地域空間をローカルなものとして結んでいく旧来の(空間的な)ローカリゼーショ... ...感覚のなかで捉えられる、もう一つの空間性の認識、あるいは時間的なるものの連絡、関係性の認識の...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.80-93
[批評]
...。わたしたちがスプリットを出たのはすでに遅い時間だったが、夕食はどこか途中のレストランでとる... ...ビール瓶を持ち上げて口に運んだ。その男が長い時間をかけて一口飲むと、それが喉を滑り落ちていく...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.185-199
[批評]
...し、何のために必要かもさだかではない「砦」の建築に夢中にもなっている。これはウェーバーふうに... ...ことは、「群島=多島海(archipelago, archipel)」の空間やネットワークを歴史のなかに見いだすことにな...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.210-223
[対談]
...日経ち、一カ月、二カ月経ち、すでに半年以上の時間が過ぎました。それにつれて、問題の本当の核心... ...衝撃は非常に大きいものがありました。それで、時間の感覚が狂ってしまうようなところがありました...
『10+1』 No.04 (ダブルバインド・シティ──コミュニティを超えて ) | pp.204-227
[フィールドワーク]
...。この特異な領域をめぐって、ヨーロッパの国際建築展において与えられた“urban voids”なる概念をスプ... ...東京都心における、新たな「都市的なるもの」の建築体を創案する。 多数性としての東京──二〇〇七...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.181-192
[都市論の系譜学 4]
...アルチュセ─ルは哲学的な思考の体系化、構築を空間の占有や拡張によってとらえている。では、その... ...のは、都市や社会のなかに恒常的な自律、自由の空間を生みだせないのなら、はじめからそれを一時的...
『10+1』 No.04 (ダブルバインド・シティ──コミュニティを超えて ) | pp.244-256
[論考]
...ウンに行くと感じることがある。それは、これは建築のロマンなのか? 土木のロマンなのか? それ... ...軽蔑的ニュアンスを込めて「上もの」と呼ばれる建築は、ここではただ都市的な密度を作り出すだけの...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.67-75
[千年王国論(三)]
...ことによって千年王国が現出した。ポストモダン建築は多く復古的なという意味での歴史主義の意匠を... ...在や将来を問題にすることだったから、つまり、時間の進展への感覚であったはずだから、千年王国と...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.169-175
[千年王国論(五)]
...中心vsペリフェリー 千年王国は歴史的時間の喪失感の上に成り立っている。つまり、停滞感とパースペ... ...は、アメリカン・ウェイ・オブ・ライフの具体的空間化に見えるが、それは内側にのみそのようなイメ...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.224-231
[千年王国論(四)]
...るのはその一部に過ぎない。 例えば、オランダの建築家レム・コールハースのヴィジョンは、確実にこ... ...のような非建築(伝統的なカテゴリーとして建築を了解した場合)のことである。彼が建築の大きさに...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.168-175
[論考]
...う。このねじれにも似た二重性を刻印された都市空間をよりクリティカルに考える上で、どんな問いと... ...ニアル時代の文化と政治が否応なく「空間」(あるいは特異な時間性)を問題にせざるをえないことを...
『10+1』 No.04 (ダブルバインド・シティ──コミュニティを超えて ) | pp.33-51
[批評]
...で不可視にされていた文化体系が一気に可視的な空間に噴出する場所だったのである。しかし、繰り返... ...に節合を繰り返している状況を、抽象化せずに「空間」として記述しようとした試みだった。これはは...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.141-153
[批評]
...りだし、それから他の人びとを招きいれて、その空間を共有する。サイバースペースの本質をどう理解... ...しいアイデアを発達させてきた。こうして新たな建築はサイバースペースのなかに存在すると考えられ...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.100-103
[批評]
...イ)に関するニューサイエンスがきりひらいた新空間、そして、コンピュータ・テクノロジーという環... ...会と政府、そして空間とサイバースペースとの境界が消滅するような多次元的な空間について紹介する...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.104-119
[批評]
...からだ[画像1]。1——模擬的環境——メモリの空間的側面(貯蔵された情報)デザイン(絵画、彫刻な... ...のユニークな見取図を提示してくれるのである。 建築家は、さまざまなメディアによって——設計図、...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.120-133
[論考]
...こだわりもなくすべてマンション住まいでした。 建築家の住まいというと非常に期待する人が多いので... ...ろいろな所に住んでいるなあ」というようにして建築に興味を持ちはじめたわけです。いろいろな家を...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.40-55
[批評]
...アソシエーション・ギャラリーで自著『進化論的建築(An Evolutionary Architecture)』についての展示を準備... ...ュアル・スペースを利用する。それは、一般的な建築の非自己意識的なデザイン・プロセスをエミュレ...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.90-99
[座談会]
...トワーク上で成立する空間に対する関心は、われわれが生きている三次元の空間と同視できるような機... ...という状況です。ただここで重要なのは、単に実空間と疑似的にとらえうるスペースということではな...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.54-69
[批評]
...建築は社会的な芸術の最たるものであり、社会の変化に対応しなければならない。ある社会の文化と洗... ...束される可能性に夢中になり始めている一方で、建築家は一歩引き下がり、ニューロマンサーの新しい...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.70-75
[批評]
...その上に現実が建設される見えない足場である。建築史とは見えない足場が精巧さの度合いを高めてい... ...トランスアーキテクチャー、建築を超えた建築、それは見えない足場の建築なのだ。 1異質なもの(エ...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.76-89
[批評]
...あった)。散歩と言っても時速六キロくらいで一時間半程歩くのが標準であるから、通常の意味での散... ...くことは、定点観測のようなもので、周りが長い時間をかけて変化していく様子が見て取れる。自然に...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.134-140
[批評]
...三次元仮想空間とインターネット 一九六○年代のIBMに代表される大型(汎用)コンピュータの出現以来... ...極めて注目を浴びている一分野として三次元仮想空間表示技術であるVRMLがある。 VRML(Virtual Reality Modelin...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.141-151
[論考]
...いる。 都市化は人口過剰をともない、物理的に住空間を圧迫する。実際、近代の都市計画の基本にはこ... ...いがたい。 また、近代の都市において圧迫される空間の問題は、土地利用の方法にかかわる問題だけで...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.146-153
[インタヴュー構成]
...山田脩二 ──建築を撮るようになったきっかけは何でしたか。 山田──もう四〇年も前です。一九五八... ...やポートレートや建築の説明的な写真も頼まれるようになりました。 決定的に建築写真を意識するよう...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.62-82
[論考]
...ようなことは起こらなかった」といいながら(「建築か革命か、革命は避けられる」という、ハイモダ... ...手術によって形造られた美だけが美であり、緑の空間に対する外科手術によって造られた美だけが都市...
『10+1』 No.04 (ダブルバインド・シティ──コミュニティを超えて ) | pp.21-32
[批評]
...これを、サイバーシティと呼ぶことにする──は時間と場所の現実を地球の離れた場所を電子的に結び... ...ているサイバーシティの意味を探ることである。 建築理論家の心的地理学の中で、サイエンス・フィク...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.92-108
[フィールドワーク]
...る。東京大学建築学科高橋研究室では、建築計画と環境行動研究の立場から、人間と建築、人間と都市... ...え、物理的な建築・都市空間だけでなく、そこに住まう様々な生活を通して東京の都市空間を語ること...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.125-129
[図版構成]
...。この多層な都市において、個人の空間は都市空間であり、都市空間は個室である。 携帯用電話で友人... ...ンによって車を走らせる。 かつて個人の空間から都市空間に至るには幾重もの同心円状のバリアーを突...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.83-87
[批評]
...摘するように、映画や写真、彫刻がこの〈他なる空間〉の保存のために、それを表現の主題とすること... ...心であるという現象が認められる一方で、建築、建築家がテラン・ヴァーグとの間にもつ結びつきは、...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.46-60
[論考]
...うなら、建築は目に見える秩序を扱う。特定の地点に特定の存在モードとしてつくられる建築は「見え... ...トは、施設を、したがってその空間を扱うのだが、狭義の意味での「建築デザイン」が目指されていた...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.16-28
[論考]
...において、ジョン・ヘイダックはまたもや、あの建築動物の部族を呼び覚ましてみせた──しかもその... ...り、一見して意図的に短命に構築された「旅する建築」を、ジェフリー・キプニスやデイヴィッド・シ...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.67-73
[対談]
...1 空間と制度 多木…ビルディング・タイプという概念は、社会学的というよりむしろ建築論的な概念で... ...かしどんな時代でも、特定の社会的機能を持った建築の類型を作ってきたことから考えると、ビルディ...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.26-49
[インタビュー]
...ら、ジャン・ヌーヴェルはこの現状を受け入れ、建築を世界の修正と延長として定義する。彼は、他の... ...な状況における建築家の役割とは何でしょうか? A…こうした都市は私達なしに、建築家や政策なしに...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.56-59
[批評]
...ア図書館以来、「世界都市」は建築に解答を求め続けてきた。図書館建築に関しては、まず閲覧室の天... ...いくことになった。教会や修道院などごく一部の空間に幽閉されていた形式的な抽象としての記録は、...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.122-131
[都市の全域性をめぐって(上)]
...1 空間論的転回 都市をめぐる社会科学的な議論のなかで、今日しばしば、社会理論や都市の社会学にお... ...ける「空間論的転回」と呼ばれる事態が語られてい る★一。アンリ・ルフェーヴルの都市論、マニュエ...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.246-254
[東京ディズニーランドの神話学 2]
...な空間である。高い壁に囲まれていて、園内は外部空間との関係が徹底的に遮断されている。その空間... ...殊性を帯びた空間は、「非日常的な空間」と表現されたりもする。では、「非日常的な空間」とはどう...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.235-245
[批評]
... 建築に使用される図は二つの側面を持っている。第一の側面は、建築家によって構想された三次元空間... ...図法を選択し、表現形式を駆使することで自らの空間イメージを再現しようと試みることになる。 第二...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.171-180
[批評]
...物が息づいていたのだ。ル・コルビュジエが近代建築(=都市計画)運動の活動の出発点で、まず告訴... ...科手術を行なう機会を持たなかったものの、彼の建築行為全般において、そのリリスムをささえる「避...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.181-190
[批評]
...ュジエはその長い経歴をつらぬいて、イスラムの建築と都市形態とに魅了されつづけていた。生涯にわ... ...の理論的著作と実践に明らかだ★二。イスラムの建築と都市形態に対する言及は早くも一九一五年に文...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.200-217
[批評]
...空想的建築物を、ディズニーランドができるずっと前から生み出してきたわけだが、これらの建築物は... ...ネットワークによって結ばれている★一。空想的建築物は、やしの木々やオレンジの果樹園、雪を頂い...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.138-146
[批評]
...が、たんなる道具、つまり、現実に存在する都市空間のための何ら価値を持たない拡張装置の様相を呈... ...善しようとしているように思われる状態──公の空間の快適さや安全性や環境の状態──をかえって悪...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.147-169
[論考]
...ラシーやコマーシャリズムの無力を示している。 建築家ピーター・ウィルソンが、東京は絨緞のような... ...「ノン・カテゴリー・シティ」であり、それは、建築史家マンフレッド・タフーリがフーコー/マグリ...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.34-51
[論考]
...ェーヴルによる空間の政治学に対する要求と、つまるところ、まさしくグラムシ的な建築の探求を擁護... ...イムソン「建築とイデオロギー批判」 I 多摩ニュータウンを移動していると、奇妙な空間感覚に陥いる...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.124-136
[論考]
...「……実のところ私は、時間というものを信じていない」──ウラジーミル・ナボコフ『記憶よ語れ』 ... ...致するようでいながら、その実きわめて近代的な空間の作法に沿っていることに、改めて小さな驚きを...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.137-147
[批評]
...れないで歩いていけるのである。全天候型とは全時間型ということにもなろうか。さらにもうひとつ、... ...相互の関係を示す指標になっていったのである。建築家たちは、はっきりと口外はしないが、こうした...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.245-252
[批評]
...ショッピング・モール、この三つが、アメリカが建築のタイポロジーに対してなしたもっとも適切な貢... ...、散逸的な商業組織に対して、根本的に自動車の空間的要請に応えるようなモデルを提供したのである...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.233-244
[批評]
...しての主体の同一性(アイデンテイテイ)の法的空間への書き込みは、とりわけ二つの公的な書類を媒... ...いう規定性を──与えているという意味で、法的空間への書き込みの最も基礎的な層を可能にしている...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.187-202
[批評]
...デッサンを思わせる。大量高速移動時代に特殊な空間コミュニケーションがどのようなものだろうかと... ...ミュニケーションの領域を越えて空間コミュニケーションとしての建築に流れ込んでくる。空港という...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.203-211
[批評]
... 実は、これらに先立つ一九一六年にジャンヌレは建築そのものに既に「空白」を持ち込んでいる。ヴィ... ...の白いパネルをこのファサードと並置させ、近代建築と後期ルネサンスのマニエリスムとの関係につい...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.77-94
[東京ディズニーランドの神話学 1]
...からわれわれは東京ディズニーランドという謎の空間を読み解く作業に着手する。二〇世紀が終わろう... ...ことにした。東京ディズニーランドという特殊な空間ができあがった背景を通じて、東京という都市を...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.207-218
[批評]
...建築の社会的プログラムとしての側面に注目し、つまり社会や文化の構造を制御するという意味で、「... ...度垣間見させるという側面も持つかもしれない。 建築を社会的なチャンネルとして見れば、それは「施...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.82-102
[論考]
...て夢想の世界に生きた。前者はフランス革命期の建築家(?)ジャン・ジャック・ルクー(LEQUEU)(も... ...とすることは無駄であろう。異なる時期を生きた建築家と作曲家は、ともにパリで仕事をしただけなの...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.172-184
[論考]
...とはなんらかのコードを使ってきた。それも空間的かつ時間的なコードであった。その方法は完全に一... ...報を、グラフィックなコードによって記号化して空間に記載したものである。その際、いろいろな情報...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.205-244
[論考]
...身体という媒介を通してプロセスの変容を時 — 空間のなかで生み出していく。この身体表現は記譜法の... ...の存在をぬきには、彼のダンスが再現する時 — 空間のプロセスの多層的な展開はない。というのもフォ...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.146-161
[論考]
...が必要になるし、音源の空間的配置を特別に指示する必要があれば、楽器の空間的配置を音の情報と別... ...憶が情報を参照しうるためにはそのシステムは長時間持続して保存され、「構造安定な状態」になけれ...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.136-145
[論考]
...議に先立って、私はある教育機関のために文化の空間的分析のプロジェクトを素描する作業に従事して... ...諸空間に比べはるかに深く相互に結び付いていることは明らかであるものの、それぞれ固有の型の空間...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.74-84
[論考]
...創造活動に携わるいかなる者にもまして、建築家は、未来を予測するよう心せねばならない。たとえ一... ...軒なりと責任を持って家を建てるからには、建築家は差し迫った未来に起こりうる技術的な変化のみな...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.107-125
[論考]
...0:チップのなかの空間 ((-1 . ) (0 . INSERT) (8 . AME_FRZ) (5 . 36) (2 . AME_NIL) (10 1.0 1.0 1.0) (41 . 1.0) (42 . 1.0) (50 . 0.0... ...のデータの表記。 それは、コンピュータの記憶空間の中に作られた簡単なデータ構造体だ。表示画面に...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.126-135
[図版構成]
...かった建築や都市空間がコンピュータ・グラフィックスによって甦る。 (うざわ たかし/建築学) 1... ....ピラネージの都市のイメージ 18世紀のイタリアの建築家ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(1720-...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.152-168
[対談]
...。一つは地図の起源に関わる問題。それから絵画空間を透視図法によって構成する際に、しばしば床面... ...じることがしばしばあったのですが。最後に近代建築や現代芸術の文脈で、グリッドは反物語的な規範...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.58-67
[批評]
...媒介されたものである。表象された空間であると同時に現前する空間であり、シニフィアンであると同... ...iv. 374; 390)。 そのうえこのアンビヴァレンスは、時間的に位置づけられ物語化されてもいる。先史時代...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.149-169
[批評]
... 建築の参照能力と美的能力はピクチャレスクにおいて切り開かれた部分があり、これらの持つ不確かさ... ...を建築はまだ克服していない。建築はわれわれに喜びを与えるものであろうか、それとも教え導くもの...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.170-181
[批評]
...指すのではなく、思考体系の基盤となる幾つかの空間的形象、図形的さらには色彩的な 操 作(オペラ... ...きうる一方で。格子は形式である。しかしそれは空間という先験的形態を分有し、(色彩のような)別...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.182-195
[図版構成]
...われわれは奇妙な時間を生きている。終わりと始まりの時間。それゆえ、こうした時間の感覚をテーマ... ... 再生の時に、終わりと始まりは溶け合う。そして時間は折り重なっていく。循環する彼岸のランドスケ...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.129-148
[批評]
...。それ以降の建築家や都市計画家の大多数もそうであったか、あるいは関心を払わず、建築自体の存立... ...ところの都市」は言い換えれば「人間しかいない空間」だったのであり、それはコルビュジエのモデュ...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.100-111
[批評]
...争という妄想と「時代の陰」から産み落とされた空間認識がないまぜになって、欧米コンプレックスの... ...化されることになるあの空間観なのであ」り、「精神生理学的空間を数学的空間へ移行させることであ...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.68-87
[批評]
...泥レンガの家や建築と同じ材料から生まれたことが連想されるだろう。が、やはり建築は自然と異質の... ...成するという逆説のあらわれ?2──フォンタナ《空間概念》(1961)3──M・ハイザー《孤立したマス/...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.88-99
[批評]
...たネットワークのランドスケープは、スペース、空間というのにふさわしい。長い間、電話は音を伝え... ...ろいろなものをのせることで、電話線の集まりが空間に見えてきたのである。スペースという言葉は、...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.44-53
[座談会]
...ロジカルな根底について、さらには時間を中心とした歴史学と空間を中心とした地理学の交錯について... ...も、現代の社会や文化の問題を語っていくとき、空間にまつわるキー・ワードが非常に多い。「スペー...
『10+1』 No.11 (新しい地理学) | pp.64-84
[論考]
...とで、ランドスケープと建築群が一体化した関係をとりつつも、それぞれの建築が独自の形態を持って... ...おり、全体の計画のなかで個別の建築が埋もれ込まずに次々と新しいシークエンスを展開していくよう...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.120-128
[鼎談]
...か? 今村──今回の「建築の技法」という特集は、建築について語る時、建築家によるコンセプトにそ... ...のまま寄り掛かるのではなく、また建築の技術について語る時、その技術だけを取り出してきて客観的...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.72-87
[素材─構造]
...は明らかであったし、同じスイスの建築家ピーター・ズントーの建築写真の一カットを見ただけでもす... ...を持ったエリアだ。計画に先立って現地を訪れた建築家は、以下のようなコメントを残している。 ひと...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.100-103
[キーワード]
...るのである。もちろん、例外的に一〇〇年単位の時間を超えて保存されてきた歴史的建造物のような事... ...の一体何が最も小さいのだろうか。小さいのは、建築面積なのか、延べ床面積なのか、敷地面積なのか...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.100-119
[取材構成]
...一九九〇年代末から現在にかけて、建築雑誌をにぎわせている建物の外皮デザインを強引に分類すれば... ...自然素材を使ったもの。二派の勢力争いは、商業建築から文化施設に至るまで、あらゆる建物種別で見...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.86-99
[日本]
...」の問い 建築に対し「どうしてこうなっているのか」と発せられる問い。それが建築と建築家のあいだ... ...る。この問いが「建築とは何か」という問いに対して常に先立っていることが、建築家の基底をなすの...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.174-180
[対談]
...ーマは、素材がどう建築を変えるかという問題なんだけども、実を言えば素材が建築を変える時代はも... ...わっているというのが一般的な結論で、これから建築を変えていくのは素材よりもエネルギーというか...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.58-73
[インタヴュー]
...なるのは、その人がどういう常識を生きており、建築というものをどういう社会性のなかで考えている... ...介して紹介されてくる場合もあり、そのなかには建築家に仕事を頼まないほうがいいのではと思う人も...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.74-85
[素材─構造]
...り、ガラスが建築デザインに与えてくれるいろいろな可能性はもう一〇〇年以上の間、建築理論におけ... ...・ローエやヴァルター・グロピウスのような現代建築の巨匠たちがいくつかの画期的なプロジェクトで...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.108-111
[生産─技術]
...は、構造家、梅沢良三の住宅兼アトリエである。建築の設計はアーキテクト・ファイブが、構造の設計... ...ンプルな構成のこの建築が独特であるのは、《IRONY SPACE》の名前どおり、この建築の地上部分がすべて鉄...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.112-115
[自然─環境]
...デミー》をひとつの窓として、自然および環境と建築との関わりについて幾つかの角度から検討を加え... ...のもとに整理し、要件を満たすものを集めて国際建築展という形で展示・公開するためのさまざまな知...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.160-164
[鼎談]
...建築と書物の親和性 永江朗──「建築家はどのように書物と関わるのか」というのがこの鼎談のテーマ... ...初に素朴な感想をもうしますと、芸術家のなかで建築家ほど書物と親和性の高い人々はいないのではな...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.54-70
[建築家的読書術]
...建築のために読書しているということは特にない。だいたい目的をもって読書することが性に合わない... ...。建築に関しても体系的に読んできたとは言い難く、むしろ建築とは直接関係のない書物のなかに建築...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.92-95
[自然─環境]
...である。 ガウディの現場は現場であること自体を建築のプログラムとしているかのようであり、ノミや... ...グラダファミリア》は、そのことをもってしても建築はすでに完成していると言えなくもない。しかし...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.156-159
[自然─環境]
...最後の段を終えると、そこには柔らかな白一色の空間が広がっている。幅約一〇メートル、奥行き約一... ...ぱいまで伸び、それが二つの横方向に開けられた空間に連結し、その終わりには視線は届かないのであ...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.148-151
[生産─技術]
...ン・ストリートを中心に、世界的な建築家によって、個性的な建築が出現している。おかげでストリー... ...つつある。その様相はまるで万博のパヴィリオン建築が会場を飛び出して来たかのような賑やかさであ...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.120-123
[制度─都市]
...る女子高校生とはちょっと違う。つまり彼らは、建築環境はもとより、日常生活にいたるまで、ひとつ... ...念は興味深い★一。「場」とは、建築で言えば、クライアント、建築家、そしてそれを見る人々、評価...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.132-135
[日本]
...東京大学大学院修士過程修了。1988年アトリエ第5建築界設立。現在、大阪芸術大学助教授。作品=《Open-Air... ...屋川左岸堆積体」 《ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展(共同作品)》 《「ゼンカイ」ハウス》《SH@64...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.172-173
[日本]
...どこからやって来るものなのだろうか? 阿部は、建築物とはただ人間の欲求と環境を繋ぎあわせる媒体... ...せめぎ合いの結果としてその形状が決定される「空間粘土」のようなものに過ぎないと考える。「カタ...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.152-153
[論考]
...、すれ違いの感覚がすでに日常化していて、都市空間を目まぐるしく移動していく人々どうしの瞬時の... ...想起させるものがある。カーウァイによる、都市空間における時の流れの一瞬を抽出し、それを引き伸...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.140-146
[論考]
...かし、いずれにしても都市は作られ続けている。建築家や計画家という主体をはるかに凌駕する複数の... ...りつつあるようにも見える。「臨海副都心」計画建築群の巨大なスケールは、湾岸という人為的自然の...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.156-164
[論考]
...an Architecture)は、著作・建築・都市などジャンルを超えた創造活動を行なう建築家組織だ。彼らは、一... ...九七八年のデビュー以来、複数の建築家が対等な立場でプロジェクトを計画する都市的な新鮮さを持ち...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.165-172
[都市史/歴史]
...つめは新たな都市権力論の登場であり、二つめは建築における都市「公共性」論の確立、三つめは八〇... ...都市には誰からも支配を受けない「公界」という空間があることを解明した網野善彦による『日本中世...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.120-123
[都市/メディア]
...ここ数年、いわゆる建築雑誌以外のメディアにおいて建築が取り上げられる機会が多くなってきた。NHK... ...の『ETVカルチャースペシャル』で「建築家バトル」が行なわれたのはつい最近のことだ。また映画やゲ...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.116-119
[インタヴュー]
...藤ていじさんたちと『建築文化』一九六三年一二月号で特集した「日本の都市空間」の問題設定を挙げ... ...いう意味をかけて、『エディフィカーレ』という建築同人誌を創刊し、都市のことを考え始めたのです...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.54-67
[キーワード]
...代の都市と建築をめぐって 南泰裕 たったいま終わりを告げたばかりの、1990年代の都市と建築を切り出... ...パラダイム・シフトの痕跡を、それ以前の都市と建築に比してそこに読み取ることは可能だろうか。そ...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.68-87
[論考]
...1月にかけて、私は仕事の関係でイタリアにおける建築物の保存・修復について調べるためにICCROM(文化... ...心部を流れるテヴェレ川周辺地区の建築物など、歴史的な都市建築がレスタウロ(修復)・修景されて...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.97-105
[翻訳]
...新の建築潮流としてディコンストラクティヴィスムの展覧会を開催した。一九三二年の「近代建築」展... ...以来、MoMAの建築展はすべて重要なサインとして、そこで扱われた建築運動や潮流の意義を保証し、公認...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.181-191
[翻訳]
...を切り開き、再建する。 9 建築とは、居住可能(インハビタブル)な空間を仕上げていくアートであり... ... 7 サイバースペースとボディ・スペース(身体空間)は、ともにリアルかつ物質的であり、ともにヴァ...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.192-203
[スペイン]
...ードで生まれた。二人はともに1982年にマドリード建築大学(ETSAM)を卒業し、1983−93年、ラファエル・... ...ンを設立。この間『ARQUITECTURA』の編集や93年には建築雑誌『CIRCO』を創刊するなど、評論活動なども活発...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.114-115
[香港]
...を利用すれば、今までになかったような野心的な建築をつくることができる」と述べている★一。これ... ...還後、建築プロジェクトが減少した香港ではインテリアやファサードのリニューアルが多く、建築物と...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.128-129
[日本]
...直之 Naoyuki Nagata:1968年生まれ。90─94年安藤忠雄建築研究所勤務後、94年I.C.U.開設。大阪芸術大学、大... ...非常勤講師。95、96、99年SDレビュー展入選。中部建築賞、JCDデザイン優秀賞など受賞。主な作品=《HIYOCO...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.148-149
[スイス]
...ボワ IBOIS:スイス連邦ローザンヌ工科大学木造建築講座ユリウス・ナッテラーを主幹教授として1978年... ...られる。 木造というデザイン領域の展開 木造建築における構造デザイナー。アルティザン的ともい...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.104-105
[イギリス]
...AN-OFFICE:1999年設立。ロンドンをベースにした都市建築設計事務所。HP=http://www.URBAN-OFFICE.COM/ デザイナ... ...hはケルン、ヘルシンキそしてオスロを本拠とする建築家、都市計画家、インテリア・デザイナーそして...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.98-99
[論考]
...らもその議論が行なわれる契機はあるだろうが、建築に「国家的意志の代理」を求めることは(今日の... ...あれば、国家は建築家にとってリアリティのある存在のままだ。そうして、その表象空間への欲望は首...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.210-220
[論考]
...二〇〇〇年夏、アメリカ各地のデジタル系建築家、建築や空間にアプローチする情報系研究者の取材を... ...なった。コンピュータによって作り出される情報空間(この論では広い意味で捉えてサイバースペース...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.78-83
[建築家的読書術]
...を建築現場で教えて大学に戻ったところだ。建築現場と言っても貸アパートと個人住宅の複合小建築。... ...主が住宅部分の内装と屋上部をセルフビルドする建築の現場である。教育と言っても、セルフビルドと...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.96-97
[建築家的読書術]
... 演劇論だが、ピーター・ブルックの『なにもない空間』(高橋康也+喜志哲雄訳、晶文社、一九七一)... ...ものであったに違いないのである。 このあたりで建築の本の話をしよう。構造家セシル・バルモンドの...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.100-101
[論考]
...ートが『アダムの家』を著わしたとき、イギリス建築史学会の重鎮E・H・ゴンブリッチは、その書のタイ... ...こと、「人類学」に偏っていることを指摘して、建築史とは認めがたいうえに「論争的」で「学術的」...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.87-98
[論考]
...度化をみている。美術には遅れをとるものの、「建築」という概念も、それが日本という内部体系の記... ...倒した時間性」といった問題を受けついでいる。「風景」とは言うまでもなく、「転倒した時間性」の...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.107-118
[論考]
...本の都市はカオスであり、中には実にすばらしい建築があるにもかかわらず、全体的に美しくデザイン... ...ノ・タウトが述べたものである★一。日本の都市空間を理解せずに西洋の理論を押し付け、日本の都市...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.143-148
[対談]
...説を中心に明治以降の近代建築史を概観するという趣旨で、ここでは「建築史」という言説タイプを取... ...り上げようと思います。いろいろと「日本近代建築史」に関するテクストを読んでいると、当り前のこ...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.62-76
[批評]
...づき、かつ「壁」崩壊後実践的に方向づけられた建築学科学生による協力を乞わなければならなかった... ...めの技術的なネット構造が確立された後にも、時間と空間への入植は続行している。掘削機都市フェロ...
『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.90-102
[批評]
...族を象徴する炉か、武装を要する戦いの炎かでは空間の意味合いが異なる。本稿で取り上げる「フラン... ...た家庭のキッチンに、建築的技巧と思惑のスポットライトが向けられ登場した建築史上注目すべきキッ...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.180-187
[批評]
...「現在最も熱狂的に受け入れられている建築理論と言えば、「他者」と「他者性」というコンセプトで... ...いった建築教育機関と関わりをもつことの多い、いわゆるネオ・アヴァンギャルドと呼ばれる建築家と...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.188-205
[批評]
...ィカルな変化の可能性は、今やヴァーチュアルな空間に開示され、最早、公共のための文化ではなく、... ...学)には、宇宙のどこかにすなわちユートピア的空間に存在するであろうスペース・ステーション、『...
『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.81-89
[インタヴュー]
...までの伝統に取り組まれた頃のこと、また当時の建築を巡る状況を先生がどのように見られていたかと... ...家清先生は建築の授業のほかに図学の授業も兼務しておられて、私は自分が普通の実業の建築には向く...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.166-180
[批評]
...し、ある種の相互作用を生じさせていた。著名な建築家である祖父マーティン・グロピウスをはじめ、... ...郷を求める『アルプス建築』を発表したりしていた。第一次大戦直後の多くの建築家たちは、田園生活...
『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.143-165
[論考]
...が中心であり、なかでも写真、デザイン、音楽、建築などに関心を持っている人たちなのであろう。だ... ...外で発生している。 神戸市須磨自己関与性のない空間 その原因は、一言でいえば、郊外の持つ独特の不...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.144-153
[論考]
...、各社棚付きの製品を発売。「住宅事情から狭い空間を最大限に利用するというアイディア」が評判と... ...上に公然と居場所を確保した。上方に大きな収納空間を獲得した学習机は、七一年頃からさまざまな附...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.162-165
[論考]
...している。そして二人は、タイトロープのように空間を横切って張り渡されている細い梁の上へと擁壁... ...★六。 イームズ夫妻は、多くの点でこれこそが建築なのだと考えていた。自己表現というよりは、制約...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.166-181
[論考]
...して成立している。 コンパクトでかつ高密な都市空間である香港は、人々にとって都市そのものが住居... ...〈メイド・イン・トーキョー〉★二あるいはダメ建築と命名して、東京という都市や社会が持つ高密度...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.133-143
[論考]
...る。問われるべきなのは「家族」と「住宅」と「建築家」の三者の関係である。手垢にまみれたこれら... ...ことばをある種の素材のように扱いたいと思う。空間が操作されるべきひとつの素材であるというよう...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.111-120
[批評]
...済人、官僚たちに加え、内外から招かれた著名な建築家、芸術家、学者らであった[図1]。ハンネス... ...ウスからもちかけられたバウハウスに新設される建築部門の常勤ポストへの招聘を断った手前、代わり...
『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.174-184
[論考]
...西沢──僕は一九九五年に建築家の妹島和世と共同設計を始めて、九七年に独立しました。今は、おの... ...日は時間も短いスライド・ショウなので、自分の設計したものだけを持ってきました。 三〇代建築家一...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.66-77
[批評]
...考の道筋を正当に反映しているように見える。 建築の設計は、世界観、人生観にはじまる。それを形姿... ...観に直接結び付いていた。つまり彼の思考は、「建築」という囲い込まれた領域ではなく、例えば次の...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.172-174
[批評]
...建築にとって装飾とは何か? 現在の装飾論ということであれば、まず鶴岡真弓の仕事に触れなければな... ...である建築装飾に目を転じる前にわれわれが考慮しなければならないのは、こうした装飾観を建築に当...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.164-171
[建築を拓くメディア]
...建築ガイドブックのすすめ──総論にかえて 学生であろうとなかろうと、およそ建築を志すすべての人... ...のなかで、建築を訪れ、巡り歩く(そう、まさに巡礼という言葉がふさわしい)経験を持たない人はい...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.136-139
[建築を拓くメディア]
...、空間を認知するための手がかりである。 人間の生身の身体においては、目の前の漠然とした空間の広... ...。建築が、写真というメディアにとって、最初期からの最適な被写体であったにもかかわらず、建築の...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.140-141
[建築を拓くメディア]
...カタログと建築|田中陽輔建築展覧会という形式 建築展覧会という形式が存在する。そして、世界各地... ...定的に異なる。通常、建築展はパヴィリオンという形式を除けば「なま」の建築の展示を意味するわけ...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.146-149
[建築を拓くメディア]
...万人近くも出る。しかもこの数は、事故から二四時間以内に亡くなった人だけだ。未完成だから発展の... ...見えるにすぎない。 建築はどうだろう。自動車評論を補助線に考えると、建築批評というのがじつに奇...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.124-125
[建築を拓くメディア]
...した彼独特の住宅観があった。戦後間もない頃、建築生産の主流であった〈住宅〉。急速に発展する日... ...が『新建築』に発表された一九六二年頃には、大衆へ向けた良質な小住宅の供給という多くの建築家を...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.114-115
[建築家的読書術]
...、展覧会に行ったり、映画を見たりするときに、建築に役立つかどうかということは特に考えない。自... ...のは確かなのだろう。 レクチャーのあとの質問の時間に、どういう本を読めばいいですか、ときかれる...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.102-103
[建築を拓くメディア]
...台としての言葉 建築は、言葉では建たない。 千言万語を華麗に費やしてみても、建築が現実につくられ... ...論の糊塗も、モノとしての建築を前に、ことごとくはじき飛ばされる。建築という現実態において、言...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.106-110
[建築を拓くメディア]
...コンペが現代建築史で果たしてきた重要な役割については、あらためて強調するまでもないだろう。そ... ...った案が後世に残り歴史をつくってきた。多くの建築家が認めているように、近年最も注目された落選...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.111-113
[座談会]
...メタ情報を充実させたいと思うのも、実際の街の空間体験をより面白くするためなのかも知れないし。... ...分がゴミを分類する行為とか、あるいは建築の図面と実際の空間とか、さまざまな場面にさまざまなス...
『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.42-53
[論考]
...と下町とが交錯して接し、都心に路地裏の長屋的空間が出現したり、急峻な斜面と街路や住宅との拮抗... ...な都市の劇的な不連続性。都市の変遷を記録した時間的な断面(履歴)も伺い知ることができ、東京と...
『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.58-61
[批評]
...細部(ディテール)に神が宿る」という金言は、建築の世界ではミース・ファン・デル・ローエの言葉... ...すのが目的である。つまりディテールのなかには建築の構築(construction)と解釈(construing)が共存して...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.90-101
[批評]
...判」、すなわちカントの主張するア・プリオリな空間に対する批判である。ジャッド自身明言していた... ...験される実際の空間であり、「特殊なオフジェクト」を通じて知覚される「特殊な空間」は、観念論に...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.112-114
[批評]
...を受けて、ヴェトナムの建築・都市研究は過熱し、近代建築や保存すべき古建築の調査は確実に蓄積さ... ...られても、建築的な興味の対象にはなっていない★二。したがって、最近、近代の宗教空間を調べてい...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.155-163
[インタビュー]
...の頃から「建築を消したい」という発言が頻出するようになってきます。僕たちがこの「建築を消す」... ...と近代建築』のコーリン・ロウの「透明性」とも関連してくるのかもしれません。そこには「建築を消...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.70-79
[論考]
...らした。それは建築や都市のあり方や記述形式を変化させるだろう。これまで個別の建築の内側に閉じ... ...建築の変化には二つの方向性が考えられる。ひとつは、情報技術と連動した大きなユニヴァーサル空間...
『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.136-139
[論考]
...在的に持つ意図が見えてくる。このことは、なぜ建築家であるはずの僕が、環境ノイズエレメントなど... ...こととも多少関係する。つまりこういうことだ。建築はすべて、構造ないしは構成を持っている。基礎...
『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.128-131
[論考]
...るバイパス沿道は、典型的な没場所性に覆われた空間である。サイディングの色だけ違えた建て売り住... ...認識されない★五ほどに、弱まってしまった都市空間、没場所化した都市を生きている。そして、そこ...
『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.132-134
[論考]
...趣味と牧歌趣味に裏打ちされた擬似自然主義的な空間であることをとうのむかしにやめて、高度な消費... ...価値と問題点とが集約的に投影され出現する文化空間のシンボルであるととらえられたが、そこでイメ...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.148-156
[論考]
...にふさわしい、計画的で、ゆとりのある良好な住空間を率先して提供する場として、県が主導していく ... ...れ てきたのが、全体からみた市街地としての都市空間の質よりも、個別の住宅事業者の論理を優先させ...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.173-179
[論考]
...建築における、その理論と実践(現実)の乖離——このような傾向が露になってきたのは一九世紀半ば... ...からの建築を含めた美学に起因するであろう——を嘆く者。いや、理論が現実から剥離したというより...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.158-168
[インタヴュー]
...1 映像による展示空間 仲──この度、「建築と情報の新しいかたち」という特集にあたって三人の... ...情報と建築の融合を模索している研究者がインタヴューします。この塚本さんの対談はその建築系と情...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.65-74
[インタヴュー]
...さんはあらかじめ決められたかたちで建築を作るのではなく、建築をどのように使うかをユーザーとと... ...いることを興味深く思っています。 今回の特集「建築と情報の新しいかたち」ということと関連させる...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.75-82
[イントロダクション]
...★二。 建築と情報の関係を語る際、この言葉はたびたび引用されてきた。そして、情報が建築を滅ぼす... ...、建築は滅びはしない……などと続く。だが、建築の側から建築と情報の関係を論ずる時、情報を建築...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.62-64
[翻訳論文]
...も必要となる。ここでの「デザイン」はだから、建築としては具体的、プログラムとしては曖昧な「方... ...か。 1——要求されたプログラムに必要な面積(建築部分、屋根つき部分、屋外部分)縞 まず手始めの...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.105-116
[対談]
...・モダニズムの建築言語』の時代背景 日埜──今回の特集のテーマは「八〇年代建築を読み直す」とし... ...ています。ポストモダンの建築に対する評価、あるいは距離感がこのところ曖昧にされ、場合によって...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.62-77
[論考]
...ョンを派生させた。偶然かもしれないが、日本の建築・都市の状況を一種独特なものと見る論調が世界... ...期ではないだろうか。とんでもないアイディアが建築として実現してしまう(ある意味で恵まれた)日...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.78-92
[翻訳論文]
...ヴェネツィア・ビエンナーレの建築部門は、「ヴェネツィアと景観的空間」に捧げられた展覧会におい... ...スタートした後、八〇年代の始まりに第一回国際建築展覧会として独立したイニシアティヴを握ってい...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.93-104
[構成]
...る情報化の普及・浸透、建築業界の市場縮小、地球環境への負荷軽減など、建築デザインを取り巻く環... ...らは、新しく建築を建設するだけでなく、既存の建築物を利用したリノベーションや、建築後の利用・...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.90-102
[構成]
...んでしまっている。 そのような都市において、「建築」を関心の中心とするわれわれのミッションは、... ...する人々との間にあるインターフェイスとして《建築》を再定義し、諸ネットワークを有機的に連動さ...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.103-114
[翻訳論文]
...は、自分たちのために空間を再定義する際に、物的にだけでなく概念的にも空間を取り入れ、そうする... ...ーによって生産された、最もあからさまな政治的空間であり、一九六八年のルフェーヴル派の中心をな...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.149-158
[翻訳論文]
...も意味しないようにしていると書いているなら、建築にたずさわる多くの者が、これまでずっとアイゼ... ...しているんだね」という意味である。英語話者の建築家にとっても同じく意味ははっきりとしており、...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.171-185
[万博という問題系1]
...て早くから注目されていました。当時、一般誌で建築界の鉄腕アトムという風にも紹介されていました... ...——お祭り広場のスペース・フレームにカプセル建築のひな形を挿入されていますね。さらに大屋根の...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.64-79
[翻訳論文]
...いるからである。建築物の予算がパブリック・アートの予算の一○○倍あるのは、建築物が仕事と生産... ...書き込みが、生じるところである。ストリートの空間では、しばしばおびただしい数の言葉やイメージ...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.137-148
[街路への視座]
...し出すメディアとしての役割を担っている。 街路空間を構成する要素のなかでも、舗装は「地」を形成... ...デザインが試みられるようになった。 それまでは建築の側から語られることが多かった街並みが、道路...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.84-85
[翻訳論文]
...建築は死んだ。わたしはその死亡記事を読んだのである。ひとりの文化分析者が「建築─彫塑の時代を... ...……これからの建築は単なる映画にすぎない」と書いているのだ★一。あるいは、建築を「見世物の半...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.163-171
[翻訳論文]
...を区別する引用符に注意しよう。デリダにとって建築への寄贈物を書くには、書記言語ではないもの、... ...れにもかかわらず、デリダが示したように、──建築的な意味も含めて──あらゆる意味の生産に必要...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.172-184
[翻訳論文]
...郊外は統一を欠いていた。バルセロナ大学出身の建築家オリオル・ボイガス率いる市の都市再生チーム... ...作群やノーマン・フォスターなどを含む印象的な建築資産を有している。市街は中世時代のコアと一九...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.155-164
[論考]
...とも大規模なスタジアムの収容人数、およびその空間形式とほぼ対応する。すなわち、約一〇万人とい... ...点とは、だから、建築と都市の臨界点と言うことも可能である。あるいは、都市空間の読解と構想との...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.109-122
[White Page]
...たり倉庫だったり、ある専用の建築施設に依存しない。 既存の都市空間を積極的に利用し、モノやヒト... ...ィアとしては古典的な部類に属する。しかし、時間的空間的な余白を積極的に活用し、都市に仮設のリ...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.136-139
[論考]
...テーマに合う、現代の日本建築を教えてくれないか? と尋ねる英国人建築家へ返信のメール。 君もよ... ...そのときの話を送ろうと思う。 ところで、彼女の建築的戦略がもっとも明確に現われているのは住宅だ...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.108-115
[論考]
...メートルタイプ註 ★一──神戸のプランナーや建築家を中心に提案されたコンテナを利用した住宅の... ...)、新しい近隣同士の顔を覚えるとともに、共用空間の使い方やコミュニティ形成などを話し合い、ア...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.116-127
[論考]
...ように見える。なるほど片廊下型に典型的な共用空間の貧しさなど未解決の問題がないことはない。し... ...とに、今日の「ウサギ小屋」では高齢者対応など建築計画上の配慮の点では他国のそれと遜色ないし、...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.76-84
[論考]
...れないと思わせる。 戦後五六年間、停止していた時間の街。そんな込み入った細い道を歩くのは楽しい... ...下町資料館。 そこにある江戸の住宅街は、極小の空間、不十分な機能、粗末な材料からできている。プ...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.66-75
[論考]
...村落空間の構造と社会の構造の関係を分析している★一。それらの分析を通じて示される村落空間の構... ...りはなして思いうかべることは不可能である。空間と時間は、社会関係を、まとめてであれ、ばらばら...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.142-150
[論考]
...たしはもちつづけてきたのである。 オランダの建築家レム・コールハースの言葉 Rem Koolhaas, Amsterdam: A... ...れるべきものである。だが、二〇世紀後期の都市空間形成に関して言えば、正反対であるのに同格でも...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.151-168
[対談]
...想 大野秀敏──集合住宅というのは、モダニズム建築の二面性を象徴的に表わしている特別なビルディ... ...というのはひとつは個人のアーティストとしての建築家という概念と、それと全く相反する貧者のため...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.54-65
[翻訳]
...空間の知覚と使用 感覚や知覚、あるいは運動といった次元を通じてであるにしろ、空間の身体的な大き... ...さを考察の中に取り入れている建築家たちもいる。つまり空間の知覚に対する知が根底にはあり、それ...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.128-144
[論考]
...コミニュケーション手段を駆使するさいに、その時間の間隔をどこまでも縮めることはできるが、正確... ...ンは持続の観念をめぐる思考のなかで、時間がともすれば空間化されてしまうことを執拗に批判してい...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.145-157
[論考]
...1 都市空間の断片へ おそらくこの百年間、日本の都市は、著しい人口成長と経済発展、そして時には不... ...可抗力的な変化によって編制された諸々の空間的断片のなかに、幾重にもかさなる分厚い層を蓄積して...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.138-152
[論考]
...同じものが建つことはありえない。とくに校舎の建築費用が地方任せだった時代はそうだったはずであ... ...るように、明治以降誕生から数十年を経て学校の建築は事実上標準化される。だが、画一的に「画一化...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.153-167
[対談]
...一〇〇〇時間以上は議論していると思いますけど(笑)。ちょうど二〇世紀の終わり頃に、建築家とし... ...てお互い独立して、少しずつ実際の建築の設計をしたり、コンペをやったり、都市についての思考を展...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.58-72
[column]
...つぶすヒエラルヒー的な社会構造。ラディカルな建築実験と都市としての釣り合いの欠如の両者を可能... ...れねばならない。ダイアグラムを通じてこそ、時間と空間のなかでの都市の物質と活動の分布状況が解...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.127-129
[論考]
...品は、さまざまなコンテクストを脱して陳列棚の空間を占有する。例えば、ブランドの靴がブティック... ...められたコラム群も、元来は特定の雑誌の片隅の空間を占めていたものが集められる。もちろん、商品...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.117-126
[対談]
...てみたらこれが意外とうまくいった。それまで、建築写真なんて一番プロフェッショナルで難しいもの... ...ドバイスしてくれたアート系の写真の人もいた。建築の記録として撮っているような人からは、六×七が...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.54-72
[論考]
...新規開発に適用しようとする試みが、マイアミの建築 家A・ドゥアーニらによって提唱された、いわゆる... ...るとどうなる か。さらにそれに情報空間、いわゆるメディア空間が、重ね合わされていくとどうなるか...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.153-157
[万博という問題系2]
...の頃、南画廊で開かれた「空間と色彩」展や、銀座・松屋で開かれた「空間から環境へ」展などがこれ... ...「エンバイラメント」という概念です。 事実、「空間から環境へ」展は「エンバイラメントの会」と名...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.80-95
[万博という問題系 3]
...ベスキンドらのディコンストラクティヴィズムの建築家のフォリーが実現することに一役買っています... ...りとして、美術批評家である瀧口修造とともに、建築家である浅田孝の存在に焦点があてられています...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.96-111
[翻訳]
...に成長するようなやり方で、つまり言うなれば、建築の部材を用いてコンピュータを作り上げることで... ...の空間」のなかにすでに存在する単純な要素と結び合わせることを可能にする。 メタポリスの建築家は...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.113-124
[インタヴュー]
...しておきます。私たち三人も藤森照信さんと同じ建築史という分野から自らの活動を始めました。あら... ...もそうですが、そこには必ず先達者がいる。特に建築史研究では彼らの行なっていたことは引用、とき...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.54-77
[論考]
...いうかたちをとった藤森照信の『丹下健三』(新建築社、二〇〇二)に、丹下自身が撮影したという建... ...との効果ではないかと思う。家族、友人、教師、建築家……、彼に引き寄せられる過去の形態群(伊勢...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.90-99
[論考]
...分前に、給湯器にスイッチが入りシャワーを使う時間までには、ちょうどよい温度になるようになって... ...るが、電力代が高い時ならば、午後のピークの二時間だけ運転は休止される。(…中略…)前もって夜...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.105-112
[対談]
...てきているようです。そういう時期なのですが、建築という分野において構造的なアイディアはすでに... ...質な空間を均質なシステムで立ち上げるのではなく、不均質なシステムで均質であるかのような空間を...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.73-79
[論考]
...き蛙の緑褐色をおびている★二。 空と海からは空間的な奥行きが感じられず、層のようになってかぶさ... ...において共通している。その眼差しは顔、身体、建築、調度品、風景へと向かう。『カプット』では、...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.242-251
[対談]
...えるべきではないかと思ったのですね。 藤森──建築界には実験好きな人はずっといて、例えば明治期... ...う? 藤森──個人的なほうしかないですね。僕は建築の歴史をやっていますから、実験的な住宅を作る...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.38-51
[プロジェクト]
...というプリミティヴなイリュージョンがいまだに建築アカデミーの世界では通用している。アカデミー... ...ーセントになった商品化住宅の市場においても、建築デザイナーがかろうじてフワフワと頑張っている...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.64-72
[論考]
...毎週心待ちにしていたし、「建築探偵」シリーズのページを繰って近代建築めぐりの旅心を誘われたこ... ...がある。おまけに、私の本業はいちおう民俗学。建築史は門外漢なので、彼のアカデミックな評価に関...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.126-133
[論考]
...建築は時間を遅らせる機械である★一 ロラン・ボードゥワン 最... ...ある儀式を見学するように手配した。鉄工職人、建築家、クライアントたちは躯体に取り付けられる旗...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.142-145
[キーワード]
...べき)という点だ。仮に、将来、コードに沿った建築や町並みが形成されたとしても、それはコードに... ...るシークエンスの重要性 カレンは、景観の見方に時間概念を導入し、移動によって変化する景観をひと...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.136-137
[翻訳]
...まるで違う都市構造が、一般の旅行者のみならず建築家に対してもどこか捉えがたい感覚を抱かせるの... ...に見出される。日本語特有の意味で言えば、美は時間をかけてようやく理解できるものである。したが...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.152-161
[論考]
...都市への想像力 先日、建築学科の学生と話をしていたら、ひとつ驚かされたことがあった。東京でいち... ...は聞いたことがないという。彼女はどうやら現代建築が並ぶ今の様子が気に入っていたらしく、八〇年...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.162-172
[論考]
...ら見れば、こうしたマンションは自分たちの生活空間のなかの景観を垂直的に断ち切り、遮る障害物で... ...れたり、写真に捉えられたりというように空間的ないし時間的に枠付けられ、異化され、切り取られた...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.126-135
[論考]
...配慮すべき部分/しなくてよい部分といった妙な空間的差別化や景観の断片化をもたらすとしたら、一... ...。 景観の問題を表層の問題として捉えることも、建築家や都市計画家、行政官だけがその担い手である...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.104-111
[論考]
...だろうかと思ったとき、藤森先生が実家の茶室の建築を手伝える人を探していた。 藤森研究室に入って... ...》から、二〇〇三年三月の《一夜亭》まで、縄文建築団について各地をまわり、すべての作品に参加し...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.146-153
[論考]
...的な資料から建築家による未来的なプロジェクトまで、内容は多岐にわたるが、水辺空間の魅力を再発... ...ては数千億円もかかる巨大な工事である。バブル建築としてさんざん叩かれた東京国際フォーラムを複...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.94-103
[論考]
...がれた建築 建築物をひとつの身体に喩えるならば、皮膚にあたるのは外壁である。建築物が時間の手に... ...の皮膚を脅かし続けることとなる。しかし、この建築の外皮へ、あるいは内部と外部との境界を巡る病...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.218-224
[論考]
...。したがってショウ・ウィンドウは都市において建築と街路とのあいだにあるものの、それらとは決定... ...異なっている。なぜなら、言うまでもなく街路や建築は本質的に人間のために作られるものであり、そ...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.208-217
[対談]
...った経験なのか、あるいは時間の深さや人称性が曖昧な経験だったり、建築や身体の物質性のレヴェル... ...いません。つかめないのに膨大に広がっている。空間的な規模だけではなく、アメリカでもそうはない...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.66-81
[論考]
...序 東京にクラブとよばれる空間が、都市に穿たれた穴のように点在している。 一九八九年、現在に直接... ...るのである。 そうしたDJたちに好まれるのが、長時間録音が可能な12インチレコードというメディアであ...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.92-99
[論考]
...とき、老親たちはもはや「家族」とともに成長の時間を生きることを止めるのだった。寺山修司は、「... ...くり出されている。老人ホームのなかには、居住空間の近隣に、派遣サーヴィス、医療施設、文化施設...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.100-105
[フィールドワーク]
...ランドスケープの形態がどのように都市空間の変容に影響を与えたかを理解するため、 都市の形状(都... ...政治的な諸力、都市の空間コンセプト、そして建築上の見解がある。都市と建築のコンセプトは劇的に...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.193-204
[論考]
...った。万国博覧会も、それが展示する工業製品や建築物を生み出した技術を通じて、あるいは異文化社... ...分析が考えられる。あるいは、(3)「科学技術、建築、都市計画」といった次元で万博を捉える工学的...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.178-186
[論考]
...る様々な想像に出会い、目の当りする。それは、建築とアートといういずれも内的な本質によって美し... ...でも「a LIFE of EXPO」は活動拠点となり、今という時間の交差する唯一点から新たな創造を導き出すことに...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.125-144
[論考]
...、大阪万博を調べているうちに、これが数多くの建築家や芸術家を起用するだけでなく、学校を含む諸... ...世界という空間のマトリクス化であるが、日本館では過去─現在─未来というリニアな時間軸上の発展...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.155-163
[論考]
...、鉄道の発達によってもたらされた観光旅行は、時間に支配された鉄道の車窓からパノラマ的に都市や... ...の場所性や時間性といったアウラを喪失させることになる★五。博覧会や観光は、モノや空間といった...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.164-177
[東京カタログ]
...生活や文化の地層がじかに隣接しており、それが建築物の形態の差異を通して表出されている。 他方、... ...通底している。 佃島のなかに昔から滞留している時間や習俗は、これらのモードとどう変わるのだろう...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.136-137
[シンポジウム]
...ターカルチャー 五十嵐──「アーキグラムの実験建築一九六一─一九七四」展は、展示の構成を巡回し... ...が森美術館で開かれています。こちらも実験的な建築をテーマとしており、アーキグラムの作品もいく...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.174-184
[対談]
...リン・ギンズさんと荒川さんがお書きになった『建築する身体』(春秋社、二〇〇四)という出たばか... ...を出来事として楽しみたいと思います。 さて、『建築する身体』の真ん中あたり、マーガレット・A・リ...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.169-183
[論考]
...解明がそこでは求められていたのである。 事態は建築においても同様である。パーソナル・コンピュー... ...とが指摘できるだろう。 こうして現われたのが、建築図面それ自体をひとつのヴァーチュアル・リアリ...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.184-191
[翻訳]
...スに富んだものであった。反対に、何人かの近代建築家は現実に過激な[extrémiste]立場を採用するに至... ...空間/時間という対立が感性一般に関わるのと同様、この対立は芸術的感性に関わるのだ。空間と時間...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.192-207
[論考]
...1 セクシュアリティが構成する空間 次のようなシチュエーションを想像してみてください。一〇月の... ...、同僚と一緒に職場の近くにある居酒屋に入り、時間と上司の目を気遣いながら最近結婚した部下の幸...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.118-129
[翻訳]
...のが、この新しい都市の空間であった。さらに研究が進められると、この空間は、当時、認識が高まり... ...かとされた★三。メトロポリスはたちまち、その空間的な状況を直接の原因とする多数の疾病の特権的...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.80-99
[対談]
...ると言ったほうがよいかもしれません。そうした空間性を鷲田さんは「あわい」という言葉で表わされ... ...法 田中──例えばファッションが第二の皮膚で、建築が第三の皮膚であるといった、シェルターが幾重...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.54-69
[論考]
...1 身体・イメージ空間の襞 一九六〇年代にマーシャル・マクルーハンが『メディアの理解』で電気メ... ...イボーグととらえる一方、都市をひとつの「身体空間」として描きだしていた。 ジンメルは論文「大都...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.70-79
[論考]
...た具合だ。近年、建築界にも同様な流れがある。おもにアムステルダムで活躍する建築家ベン・ファン... ...いうわけだ★三。平滑空間は「シームレス」化の前では、文字どおり滑らかな空間に転換される。「シ...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.132-141
[論考]
...区のケンモア・スクエアに毎日のように決まった時間になると現われる、ひとりの白人ホームレスがい... ...った。 一七世紀から一八世紀の救貧院は他の公共建築と同様の体裁をしており、都心部に存在していた...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.122-131
[批評]
...1:例外状態の建築家たち 一九九七年三月にベルリンでAnyone Corporationの主催により、「ヴァーチュアル・... ...ぐるフォーラムと設計競技が開かれている。参加建築家は伊東豊雄、アレハンドロ・ザエラ=ポロ、ジ...
『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.94-104
[批評]
...意義深い一千年紀転換の直前にヨーロッパ最大の建築現場となった。単にドイツという国の首都の(再... ...であれコンクリートであれ慣れ親しんだ何らかの建築素材に新しいフォルムを与えることでいまなお構...
『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.105-114
[批評]
...と言うようなこと──を区別することなのです。空間と場所が転倒してしまっている即時的コミュニケ... ...余暇にインターネットに費やす時間は週一二・八時間です。そうした時間が過ごされるのはどこにおい...
『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.115-122
[批評]
...教都市に至る長い時代、軍隊や行政上の中枢部は建築として認識が可能であった。すなわち山城(ブル... ...君主制を採っているが、君主制が心を砕いたのは建築としての頭部ではなく、この君主制という理論自...
『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.78-87
[対談]
...社会学と均質空間 田中── 今回の特集は「メディア都市の地政学」と題しています。空間的な距離を無... ...ョンが普及することによって、グローバルな政治空間が生じている時代だという認識が現在共有されて...
『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.62-77
[論考]
...的空間論理としてフローの空間をもたらす。そこで問題は、いかにして場所の意味を新しい機能的空間... ...場所にもとづく社会的意味の再建には、社会的、空間的オルタナティブ・プロジェクトの、文化的レベ...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.73-101
[論考]
...フェやサロンに代表されるコミュニケーションの空間としての機能を抽象的に追加し、ビルじたいをよ... ...空間に円筒形の2ウェイ・ミラーを配置し、さらにその外側に2ウェイ・ミラーで正方形に区切られる空間...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.112-118
[論考]
...ト「公的領域と私的領域」 単なる建築の域にとどまらない超建築的、アート的な都市プロジェクトの可... ...、美術や建築もけっしてその例外ではありえず、街のそこかしこに「美術っぽい建築」や「建築っぽい...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.132-141
[批評]
...ら継承されたものを考えてみよう。それは、都市空間とファム・ファタールのなかで、かつそれらに対... ...について以下で論じることにより、都市の物理的空間から、電子データバンク、シミュレーション・モ...
『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.123-136
[批評]
...う。たまに罠から逃れてみても、家族は毎晩同じ時間に夕食を囲むわけだから。 サウスゲートのある女... ...るかに美しい──ホーチミン市よりもフランス風建築がたくさんあり、それにもっと清潔だ──にもか...
『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.167-179
[批評]
...次世界大戦後の初めの一〇年期におけるアメリカ建築を定義すると言ってよいのではないだろうか。ひ... ...ット・タウン」である[図2]。戦後のアメリカの建築表現における、この明らかな分裂はどう説明すれ...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.171-179
[批評]
...術館(ミュゼ)」 ジェームス・スターリングの建築に関する最近の論文で、コーリン・ロウは、シュト... ...的に建築物を眼前に差し出す濃密で不透明な垂直の表面である。そういったファサードを欠いた建築物...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.180-190
[批評]
...第二次世界大戦後のこの五〇年の間に、建築に重大な影響を及ぼすパラダイム・シフトが生じた。それ... ...。 このような展開が建築にどんな影響を及ぼしてきたであろうか。伝統的に、建築は事実だけではなく...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.191-196
[批評]
...ィユ嬢の館を読み解くための いくつかの文脈 建築空間をいまはやりのジェンダー論で読みといてゆくの... ...、その重心をすこしずらせばよいだけであって、建築の分野でこの種の論考が少ないとすれば、それは...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.161-170
[図版構成]
...身体劇場──形式と空間 演劇やダンス、パフォーマンスを総合して〈舞台芸術〉、あるいは〈パフォー... ...化されるのは、『身体と空間」であると言えるだろう。逆に言えば「身体と空間」について思考しよう...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.143-154
[鼎談]
...建築と身体、ジェンダー 五十嵐── 今回の特集は、もともとは身体、ジェンダーなどの問題からスター... ...るジェンダーの問題に関心をもっていて、それを建築で展開できない かと考えていました。簡単に整理...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.62-81
[批評]
...現在の建築批評のモード、なかでもアメリカから発信されて趨勢を得ているものは、八〇年代のアメリ... ...システムのなかで時間概念が歴史(history=his story)と連動するがゆえに、時間/空間の認識が男性/女性...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.84-85
[鼎談]
...均質空間の崩壊 鈴木了二──「美術」と「建築」というテーマが設定されているようですが、建築には... ...こからどこまでが建築っていうような枠組みはないんじゃないか。今度出した『建築零年』でもちょっ...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.54-72
[論考]
...としても、情報建築として終末論的なリヴァイヴァルを享受している。小屋は工場の空間に、消防署は... ...言者にして主たる推進者であったのが、スイスの建築家ジャック・ヘルツォーク&ピエール・ド・ムー...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.160-166
[翻訳]
...建築のパラドクス──ピラミッドと迷路 1 建築に携わる人ならたいてい、ある種の幻滅と失望を感じた... ...ている。建築の治療の限界を知る評論家たちの指摘を受けて、いまやこの歴史的亀裂は、建築の概念を...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.301-316
[論考]
...自身のアイデンティティや存続させるに相応しい建築言語の原質を見出すべき時が訪れていた。初期の... ...落を想起させる土地固有(ヴアナキユラー)の(建築的)要素の持ち込みによって、伝統的倫理観と産...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.243-248
[論考]
...という面がある。一九六○年代に描かれた多くの建築家の都市像は、どちらかと言えばその後者に属し... ...ぞれに独自の都市像を作り上げていく過程には、建築家個人の創作物としての展開と現実の都市開発の...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.59-66
[論考]
...した。彼は関心の赴くままに語っていましたが、建築のこと──この順序で言ってみればシカゴの「内... ...、彼が示してくれた「感傷の不在」と、そして、建築における危機的状況を議論する際にも欠かすこと...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.224-230
[論考]
...第二次世界大戦後の建築と都市の歴史は、テクノクラートが居住する場所、余暇を過ごす場所、労働す... ...棄物の墓場といったイメージを漂わせる。戦後の建築や都市は今や、非人間性、荒廃、破滅といったタ...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.217-223
[論考]
...。もう一つは、この流動的な外部性を、固定し、空間化し、内部化し、同一性を与え、そこに「共同体... ...設定される空間でもある。 人はしばしば権力のディスクールで都市を語るので、都市は空間化され、共...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.186-194
[論考]
...となるのだ。形態の方はどうかといえば、文字と空間との共犯関係のせいでいっときそこから引き降ろ... ...の〈明快さ〉は、ピラネージのフォルムの歪みや空間の〈狂暴さ〉と同じくらいに破壊的である。ヴェ...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.195-202
[対談]
...を建築そのものというよりも建築を成り立たせている状況から広く捉えることによって、「近代建築=... ...部分を洗いなおしたいと思います。具体的には、建築や都市計画だけに縛られない文化全般のなかで浮...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.64-76
[風景の修辞学 1]
...がかつてここにあったと教えられ、あまりに長い時間の前で人間の儚さを学びながら、性懲りもなく都... ...源であるなら、かつての画家や現在の写真家は、建築家や都市計画家以上に、都市が都市であるために...
[都市論の系譜学 1]
...おいて、狭義の「都市論」を超える方向で都市や建築を語る言説のスタイルをつかんでいくためには、... ...る。産業の発展と交通網の複雑化は都市の領域を空間的に拡大する。この都市の外延、周縁はつねに動...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.317-329
[ヴィジュアル]
...、一方でじわじわとアーバントライブをはぐくむ空間を作りつつある国境地帯。そこでは国境を挟んで... ...、感覚へと逆もどりしようとする それは原初の時間を呼び戻す ・ピアスィングは生活の中に無機的...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.147-160
[論考]
...1 一九世紀の建築写真 建築は、写真にとって発端からすでに主要なモティーフのひとつであった。二人... ...として長く記憶されてきた。そのいささか朧気な建築的画像はインデックスとしての「透明な」画像の...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.83-96
[論考]
...一九世紀フランスの建築写真からアーカイヴの爆発へ 一八五一年、五人の写真家が重大な使命を抱えて... ...の年、フランスの歴史的記念建造物委員会は、古建築の状態を記録するために、設立されたばかりの世...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.117-132
[フィールドワーク]
...ことがある。町の中をうろつきながらさまざまな建築や、場所の経験を通じて立ち上がってくる、都市... ...ィカル・マップを描く作業に立ち会ってみると、時間の推移のなかで新たなものの生成、かつてはわず...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.64-81
[図版構成]
...現実の都市の接点にかろうじて生じるミニマルな空間である。モーバイル・インテレクチャルを気取っ... ...い。 しかし、都市の中には人間の存在を保証する空間もたしかにある。災害後にやっと確保された仮設...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.104-104
[ディスカッション]
...の関係の中で、はたしてこれまでのパラダイムで建築が考察されうるのか、という疑問を暗黙におきつ... ...建築を核にして人間の生存の様態を討議するためのものである。ここに参加していただいた三人の建築...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.76-103
[批評]
...とに区別されたブロックが並び、相互に無関係の建築が点在し、ペデストリアンウェイが走る。これは... ...ら、意志決定と実行に要する煩瑣な手続きと長い時間の経過のなかで、個人の意志より仕組みが自動律...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.125-140
[対談]
...建築の下部構造としての「建築等」 岡崎── 僕は中谷さんに、建築の世界にとって、いわば異物だと呼... ...ばれました。確かに自分でも、いつのまにか建築の人と接する機会が増えてきていて、それに並行して...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.197-210
[対談]
...この企画全体が建築と映画との接点を見出すという主旨になっていますので、映画と建築とのあいだに... ...め打ち合わせをしておりませんので、最初に海と建築について鈴木さんに話していただいて、それから...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.211-219
[対談]
...は、湾岸というのは、一九世紀末以降近代都市や建築がめざし、またそれに対する反省ないしカウンタ... ...・ディスコースの試みとして行なわれてきた現代建築や現代都市計画のさまざまな手法がたどり着いた...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.62-79
[批評]
...シーナ・ジャパンのショールームに、イタリア人建築家のM・ベリーニを起用することが決定された。こ... ...デザイナーによる話題の商業空間を次々と実現させる[図1]。彼らは空間デザインの鎖国状態に微少な...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.80-90
[批評]
...荒木の個人史においては父の死から母の死までの時間にあたる)の東京において、歴史的に生じたもで... ...資本主義の論理に基づいて再編成されていく都市空間と、それとともに「都市化」されていく映像の氾...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.99-108
[批評]
...な権力が込み入った幾何学の中で、歴史的時間を通して空間の配置の変化を映し出す。それらは、中心... ...可能である。なぜなら、都市のむき出しの路上、建築物、橋、記念碑、広場、そして道路はまた、さま...
『10+1』 No.11 (新しい地理学) | pp.105-120
[批評]
...イメージと言説の生産に注目すること。 三、空間と時間の次元が重要であると認識すること、そして、... ...領域や空間だけでなく、現実の領域や空間も無数の差異の現場なのだ。そして、現実の領域と空間は、...
『10+1』 No.11 (新しい地理学) | pp.85-104
[フィールドワーク]
...左右は工事現場という膨大なノイズで満たされた空間──この写真から、この場の轟音が聴こえるであ... ...くの音の開口部が存在している。そこから時折、空間を示唆する響きが忍び 込んでくる。足下から響く...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.56-69
[論考]
...たのだが、ドゥボールの映画第二作『かなり短い時間単位内での何人かの人物の通過について Sur le passag... ...いるが、しかし地図制作者の注意を退けてしまう空間の啓示を介して都市を再生するものなのである。...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.85-92
[フィールドワーク]
...インの領域は、意図的なものでは、都市・土木・建築・造園といったコンストラクション/プログラム... ...因によって経年変化する、いわばダイナミックな時間による成熟や劣化を伴う可能性をもっている。 ラ...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.109-121
[批評]
...目下の都市的現実なのであり、ここではいかなる建築的な宣言もあやふやで不安定なものにならざるを... ...されるのだろう。東京では深く考えてはならず、建築もあきらめねばならないのだ。こうした混乱した...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.109-120
[批評]
...その方向性を定めることになる。動きはこうした空間の基本的構造を与えるわけだ。 こうしたことは私... ...なかったのだ。ここを訪れる人にとって場所とは時間のなかの流動的な構築によって結び合わされてい...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.121-132
[ダイアローグ]
...まりにも個人的であり神秘的だと思われている。時間をかけて培ってきたいわくいいがたいセンスです... ...。一人のつくり手が現役で働ける時間は短いから、その人が長い時間をかけて培ってきたことは伝承し...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.62-72
[プロジェクト・スタディ]
...その間隙をうまくついたようにも思う。 機能主義建築の到達点のひとつとしてマンハッタンに輝いてい... ...今回「直接」被害にあったのは建築の「物理的」部分だけではなく、建築行為を支える「理念的」部分...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.73-89
[論考]
...のだまし絵のような模様、エイリアン、あるいは建築家が使う製図器具まで、そのデザインはさまざま... ...際の行動をともなうことになり、それはまた現代建築と直接関係してくることになるのだ。 スケートボ...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.115-121
[ダイアローグ]
...れに対して都と国鉄が救済措置としてガード下の空間を与えた結果、さらに専門店が凝縮して電気街が... ...ーがでかでかとビルを飾ったり、駅のような公共空間の床にまでアニメビデオの広告が貼られるといっ...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.48-61
[批評]
...住民になった。都心の繁華街まで何だかんだで一時間半以上、そのうえ「人身事故」などで頻繁に鉄道... ...た。とくに建築環境に目に見える被害を与えたことから、典型的には布野修司が『戦後建築の終焉』の...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.168-177
[批評]
...対談で情報化社会における建築のイメージとして語った、〈ノリのような建築〉という言葉に注目して... ...としていた空間が非常にねばっこくて、ノリのような感じに見えてきたと述べている。空間は物を引き...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.133-143
[批評]
...。その中には前田愛の『都市空間のなかの文学』や陣内秀信の『東京の空間人類学』、あるいは松山厳... ...られた。こうした書物の意義、特に前田の『都市空間のなかの文学』などは流行と関係なく読み継がれ...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.144-155
[論考]
...バイク、拳銃、飛行機、おもちゃ、プラモデル、建築物などのいわゆる「もの」が描かれるが、それは... ...ルしている。 二、ストーリーのなかで「東京」を建築的にリサイクルしている。 06 『こち亀』に限ら...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.154-160
[White Page]
...きてしまうからである。しかし、東京という都市空間の特徴は、こうした隙間に現われているとも言え... ...大であるし、個人の敷地を越えてひとつながりの空間を形成しているからである。建物は計画されて建...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.124-125
[批評]
...る軸の終点には聖なる場所ないし宗教的な祭祀の建築が位置して、直線の無限性を宗教的権力の無限性... ...骨となるべき新たな直線だった。帝国が崩壊し、建築物が廃墟になった時点の都市の姿をヒトラーはあ...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.92-103
[批評]
...(フェロー)だった頃に書かれたもので、後に『建築的思考の戦略(Strategies in Architectural Thinking)』に... ...副次的なものになる。この結果に伴うのは、ただ建築における特定の内部的な議論である。すなわち、...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.104-118
[批評]
... ル・コルビュジエにとって、都市は(そしてまた建築も)交通の概念とは切り離しえない。都市とはさ... ...れを滞ることない円滑な交通空間として秩序立てることが都市計画・建築の使命なのである。時代の原...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.119-127
[対談]
...〈線〉の思考あるいは「郵便空間」への接続 田中──本号の特集テーマには、面積をもたず、かつ点で... ...な都市空間で考えれば、それは道路やパサージュ、アウトバーン、鉄道、地下鉄などの交通空間に対応...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.74-91
[批評]
...がつく。こんなことでは、生まれてはじめて宇宙空間の洗礼をうける地上者とすこしも変わりはない。 ... ...六分というのは仮にアメリカ東部時間を採ったが、クルーの生きた時間は東部のそれではなく、もちろ...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.242-248
[図版構成+論考]
...に使う」 ウィトルウィウス『ウィトルーウィウス建築書』 「黒にも多くの種類があることを知ってお... ...ある」 ブルーノ・タウト『一住宅』 13-113-2黒闇の空間 「濃い、たヾ一と色の闇が垂れていて、覚束ない...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.220-229
[批評]
...。 しかし、例えば現在刊行されている建築雑誌に掲載される建築写真だけを見ていると、このことに気... ...うな苛立ちを出発点として、既存のインテリアや建築のスタイルを痛烈に批判することを目的とした写...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.230-241
[批評]
...かれた全体に空間化しているのである。 1 交通システムとメディア・システムは、建築、それも虚の形... ...都市の建築は、《実在的形態》──建造物、建物──と《虚の形態》──その中間に存在する空間──...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.128-139
[批評]
...な地域はある種登場人物が試される空間として、知的マチスモの空間として表象される。それは左翼に... ...生を生きること。(…中略…)自分が存在できる空間のなかでは人生は戦争であり、戦争以外の何もの...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.180-194
[Yellow Page2]
...建築行為って、一番の環境破壊とイワレテイル。実際、建築解体作業含めて、建設作業現場って沢山の... ...えば、冬至日照時間の確保といったような、近代理論に基づく住棟間隔は、均質的な空間を生み出し、...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.100-105
[Yellow Page2]
...渋谷壁面住居、あるいは都市空間のリサイクル 既存の建物を破壊せずに、「デッドな壁」をリサイクル... ...えられることが多い。しかしわれわれが歩く都市空間をオーヴァーヴューしてみると、ペンシルビルの...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.106-111
[White Page]
...回とりあげた事例は、すでにある程度の量が都市空間に確保されたモノを、情報通信技術によって結び... ...いインフラが組織化される際に見られる、「都市空間に、ある程度の量が確保されたばらばらなものを...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.120-123
[Yellow Page1]
...去年(一九九九)の六月に行なわれた「二一世紀建築会議」にゲストとして招かれた際に、東京でのリ... ...のリサイクルをコンセプトにしたアーティストや建築家のプロジェクトです。ホワイト・ページは、そ...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.89-99
[Yellow Page1]
...た東京の現状にインスパイアされる一方で、何か空間的にはいまひとつ煮え切らずくすぶり続ける東京... ...気にも留めなかったそれら都市の副産物を、都市空間をかたちづくるための素材として収集し、積極的...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.65-79
[批評]
...、これは彼らが都市空間の生産のうちに展開してきたのと同種のものだ★一。「空間のなかの男たち」... ...はないものにしている]のだ。スー・ベストは「空間の脱構築」のなかでドイッチュに同意し、次のよ...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.195-207
[図版構成]
...間にヨーロッパ中を席巻し、その後のさまざまな建築像の源泉のひとつとなった。というのも、主人公... ...たこの物語が、その途上で出会う多くの記念碑的建築物について新たな視点で解説を行なっているから...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.214-225
[対談]
...点が三つほどございます。第一に、現在、多くの建築家が都市再生にコミットメントを試みているとい... ...した「まちづくり」には僕から下ぐらいの世代の建築家がかなりコミットしており、何か世代的な傾向...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.62-77