1968年生まれ。建築家。山中新太郎建築設計事務所主宰、日本大学理工学部助教。
http://www.yamanaka-architects.com/
(最終更新:2009年3月31日)
[論考]
...る。例えば、車椅子の母と息子が二人で住む、山中新太郎設計の《長靴の家》(一九九五)[図15]から... ...もなっており、動物と男が共生する。15───山中新太郎《長靴の家》 199516───石山修武《アライグ...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.130-145
[論考]
...い。 1──山中新太郎+システムシーツー《シリンダーハウス》1995 断面図2──山中新太郎+西松繁郎+...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.100-109
[テクノロジーロマン 3]
身の回りにある「住設」(住宅設備)を見てみると、自分たちの意思とは関係なく勝手に動き出す機械が増えていることに気づく。人の動きや照度などに反応する照明器具、人のいる位置を目指して調和された空気を吹きかけるエアコン、室温に反応して作動する暖房機、便座を立つと吸気をはじめる脱臭器、浴槽の水温を感知して湯を沸かす給湯器、気温...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.31-36
[テクノロジーロマン 4]
不思議なキッチンを見かけた。英国で一九世紀に製造されたというアンティーク・テーブルに、落ち着いた輝きを放つステンレス製の最新式のガス・テーブルとシンクが載せてある。しゃれた水栓が添えてある。その異質な組み合わせがまず目を引いた。謳い文句は、「世界にたったひとつしかない究極のパーソナル」。一流キッチン・メーカーのセミオー...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.39-44
[テクノロジーロマン 5]
ガソリン価格の急騰が続いている。その煽りを受けて、とうもろこしやサトウキビの需要が食料から燃料へシフトしているという記事を見てハッとした。人間の得る食料と車の得る燃料のエネルギー源がまったく同じだったという事実は衝撃的だった。食料と燃料が同じということは、いよいよ人類は機械までをも巻き込んだゼロサム・ゲーム(有限な分け...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.35-40
[下田]
はじめに 静岡県下田市において、昨年度から、調査・研究を通してまちづくりを考える機会を得た。かつて賑わいのあったまちが若年層の流出・高齢化に伴ってさびれてきているという現状を前にして、打つべき手は何なのか。そうしたきわめて現実的な問いから本計画は始まっている。従って、目的は、あるべき客観的なまちづくりの像を描こうとする...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.90-101
[テクノロジーロマン 2]
少年が巨大ロボットや空飛ぶ車をリモコンで操り、世界征服を企む悪の秘密結社を相手に活躍するというTVアニメーションが、一九六〇─七〇年代に子供たちの心をとらえた。鉄人28号、スーパージェッター、ジャイアントロボ……、自身を遙かに超える超越的な力を自在に操れることに興奮を覚えた。私にとって初めてのリモコンのイメージは、疑う...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.27-32
[論考]
「それらには何か或るものが共有されていなくてはならない。さもないと、それらは「ゲーム」と呼ばれないから」などと言ってはならない。──そうではなく、それら全てに何か或るものが共有されているか否かを、良く見るべきなのである。──何故なら、君がそれを良く見れば、それら全てに共有されている何か或るものを見出す事はないとしても、...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.111-120
[都市/メディア]
ここ数年、いわゆる建築雑誌以外のメディアにおいて建築が取り上げられる機会が多くなってきた。NHKの『ETVカルチャースペシャル』で「建築家バトル」が行なわれたの...順一、大川信行、槻橋修、奈尾信英、南泰裕、山中新太郎の7人。 6 『造景』(建築資料研究所、1996─)...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.116-119
[対談]
都市再生運動の状況 太田浩史──今日は北沢先生とお話したい点が三つほどございます。第一に、現在、多くの建築家が都市再生にコミットメントを試みているという状況につ...。出張して提案するというタイプだと、下田(山中新太郎・橋本憲一郎)★五、函館(田中浩也)★六...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.62-77
[日本]
塚本由晴 Yoshiharu Tsukamoto:1965年生まれ。東京工業大学大学院助教授。92年、貝島桃代とアトリエ・ワンを共同設立。 貝島桃代 Momoyo Kaijima:1969年生まれ。筑波大学芸術学系専任講師。主な作品=《田園に佇むキオスク》《ハスネ・ワールド・アパートメント》《アニ・ハウス》《ミニ・ハウ...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.150-151
[建築を拓くメディア]
読み解けない住宅 かつて篠原一男は「住宅は芸術である」と言った。唐突に聞こえるこの言葉には、時代を背景にした彼独特の住宅観があった。戦後間もない頃、建築生産の主流であった〈住宅〉。急速に発展する日本経済のなかで、住宅生産を取り巻く環境は驚くほど早く整備された。「住宅は芸術である」という篠原の論考が『新建築』に発表された...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.114-115
[テクノロジーロマン 1]
はじめに ちょうど一年ほど前、ある展示会場で踊る便器を見た。ワルツに合わせて蓋と便座が開いたり閉じたり、シャワーノズルが伸びたり縮んだり、噴水のように水を噴き出したり……、もちろん展示向けの演出なのだが。そのとき、これはもはや便器ではないと感じた。ものは、本来、倫理性にもとづいた必然から生まれるものと思っていた。しかし...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.31-36