1965年生まれ。建築家。後藤武建築設計事務所主宰。
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(最終更新:2009年10月2日)
[鼎談]
建築と身体、ジェンダー 五十嵐── 今回の特集は、もともとは身体、ジェンダーなどの問題からスタートしました。僕は一九九〇年頃から美術史におけるジェンダーの問題に...う戦略にもかかわってゆくものだと思います。 後藤武氏表象文化論による建築の再構築 五十嵐── ベ...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.62-81
[日本]
1951年北海道生まれ。83年、コロンビア大学修士課程修了。83−89年、アイゼンマン・アーキテクツに勤務。91年、丸山アトリエ設立。芝浦工業大学、東京家政学院大学非常勤講師。共訳書に、デニス・シャープ『合理主義の建築家たち——モダニズムの理論とデザイン』(彰国社、1985)、A・ツォニス+R・ルフェーブル『古典主義建...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.170-171
[批評]
《バルセロナ・パヴィリオン》[図1]や《チューゲントハット邸》において用いられた、四本のアングルを組んでクロームメッキのプレートで包まれた十字柱は、ミース・ファン・デル・ローエの署名とでもいえるものだ。ミースのディテール思考が集約されたようにも見えるこの十字柱は、しばしば荷重を支える柱の物質感をカルテジアン・グリッド上...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.110-112
[論考]
だからともかくも、私にとってそう見えるのかもしれないが、ミースを通して、ミースの多くを拒絶することを通して、しかしそれでもミースを通して、《イームズ自邸》は生まれた。それはまったくオリジナルで、まったくアメリカ的だ。 ピーター・スミッソン★一 出版された最も古いその住宅の写真には、トラックが一台写っている。トラックは...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.166-181
[批評]
ポール・ド・マンはあるときアメリカ近代語協会から「文学の理論、その目的と方法」という主題の文章を求められたが、彼はそこでひとつの理論の目的と方法を要約し概括する文章の代わりに、理論を定義する際に理論そのものが生み出してしまう抵抗をめぐる文章を書いてしまう。この文章は結局掲載を拒否され、のちに「理論への抵抗」と題されて別...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.82-83
[批評]
建築は社会的な芸術の最たるものであり、社会の変化に対応しなければならない。ある社会の文化と洗練の度合いは、しばしばその社会の器である建物によって判断される。情報革命の今日でもそれは変わらない。サイバースペースは、メディアの想像力を虜にし、コンピュータはテクノロジーの進展と経済の成長とともにハイパー化に対応してきた。しか...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.70-75
[論考]
都市を計画することの不可能性が繰り返し指摘されてきた。かつて磯崎新は早い時期に都市からの撤退を宣言し、都市を計画するという行為の代わりに見えない都市という概念を彫琢していったことはよく知られているわけだし、レム・コールハースはもはや存在しない職能の代理=表象者として都市について語るという倒錯した立場を表明していたのだっ...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.156-164
[作品構成]
自然/コンピュテーション/コンピュータ 「Computing」あるいは「Computation」という思考法は、筆者がこの原稿をタイプしている物理的実体としての...3.0──デジタル・マテリアリズム」(奥出直人+後藤武編『デザイン言語──感覚と論理を結ぶ思考法...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.149-154
[論考]
二〇世紀の前提 住宅が演じた役割以上のものを、二〇世紀の他のビルディング・タイプはなにひとつ演じていないと、ビアトリス・コロミーナは語っている★一。確かに、二〇...築文化』二〇〇二年二月号)二五頁。 ★七──後藤武「同時性:ラウムプランについて」(『建築文化...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.100-109
[建築を拓くメディア]
本稿が活字になる頃にはすでに開幕しているはずなのだが、「愛・地球博」(以下愛知万博)が一向に盛り上がる気配を見せない。スタジオジブリが「トトロ」の民家を再現する...ザインの生態学──新しいデザインの教科書』(後藤武+深澤直人との共著、東京書籍、二〇〇四)で...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.144-145
[論考]
ミニ・ハウス Mini House 主要用途 専用住宅 家族構成 両親+子供二人 構造・構法 LSG(軽量鉄骨)造塚本──《ミニ・ハウス》は、敷地面積がだいたい...建物の設計も見ると謎がいっぱいあります。また後藤武さんは西沢大良さんの作品に対して「唯物論的...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.91-99
[批評]
プロローグ──ある空中散歩 一八五八年の冬、ナダールは飛んだ。操縦士のゴダールと気球に乗って。雨まじりの空を八〇メートルほど上昇し、すぐに降下したのだったが。こ...ーエン「メトロポリスを生き延びるユートピア」後藤武訳(『未来都市の考古学』一九九六年)。 ★一...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.154-167
[キーワード]
連続と切断の言語風景── 1990年代の都市と建築をめぐって 南泰裕 たったいま終わりを告げたばかりの、1990年代の都市と建築を切り出して、「何かが確実に変わ...建物内部の風景をミックスさせようとしていた。後藤武は、98年にGAギャラリーで行なわれた「妹島和世...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.68-87