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丸川哲史 (マルカワ テツシ)

1963年生まれ。社会思想/台湾研究/日本文学。学習院大学東洋文化研究所助手。
著書=『台湾、ポストコロニアルの身体』

(最終更新:2010年8月11日)

> 10+1 DATABASE内「丸川哲史」検索結果 (5件)

[グローバリズム 3]

植民都市と散逸する主体 | 八束はじめ

The Colonial City and the Scattering of the Subject | Yatsuka Hajime

...オタイプの条件の洗い出しが必要だとしている丸川哲史の場合も、日本の植民地経営が今日の台湾の繁... ...テゴリーに括られるべきではない。 ★一四──丸川哲史『台湾  ポストコロニアルの身体』(青土社、...

『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.225-236

[循環する都市 1]

内田百閒と帝都 | 丸川哲史

Hyakken Uchida and the Imperial City | Tetsushi Marukawa

寒いので身ぶるいしながら、安全地帯の上に足踏みをして、ぐるりと一廻りした時、町裏になった広瀬中佐の銅像のある辺りから、一群の狼が出て来て、向こう側の歩道と車道の境目を伝いながら、静かに九段の方へ走って行った。内田百閒『東京日記』より 江戸から東京へ 内田百閒の『東京日記』は、一九三八年一月号の『改造』に発表されたも...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.201-209

[論考]

首都・巡礼・メディア──太宰治『思い出』再読 | 丸川哲史

Capital, Pilgrimage, Media: Rereading Osamu Dazai's "OMOIDE" | Tetsushi Marukawa

思春期の生理的・情緒的変化を経験したあとでは、子供の意識を「思い出す」ことはできない。幼児から大人になるまで、何千の日々が思い出の彼方に消え去ってしまうことか! 黄ばんだ写真のなかで毛布やベッドの上で幸せそうに寝そべっているこの裸の赤ん坊があなただということを知るのに他人の助けが要るというのはなんと奇妙なことか。 B・...

『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.166-172

[循環する都市 3]

「植民地」の亡霊 | 丸川哲史

Ghosts of the Colony | Tetsushi Marukawa

もしかすると、日本なんて、どこにもないかもしれないな(…中略…)おれが歩くと、荒野も一緒に歩きだす。日本はどんどん逃げていってしまうのだ(…中略…)きっとおれは出発したときから、反対にむかって歩きだしてしまっていたのだろう…… 安部公房『けものたちは故郷をめざす』 〇 一九九二年の小平による「南巡講話」以降、中国は、...

『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.138-146

[循環する都市 2]

手探りの文化復興──谷崎潤一郎『春琴抄』再読 | 丸川哲史

The Renaissance of Cultural Groping: Re-reading Tanizaki Jun'ichiro's "Shunkin-sho" (A Portrait of Shunkin) | Tetsushi Marukawa

堺を見たポルトガル宣教師の報告を通じて見るならば、当時の堺は、日本国中他にその右に出でるものなきほどの富有で壮麗な都市であった。富豪が多く住んで居り、共和国の体制によって治められて居た。附近地方の商取引が盛んに行なわれるばかりでなく、一種諸国の共同市場のごとき状態であった。つねに諸国の人々がここに流れ集まって居り、市民...

『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.193-200