1966年生まれ。法政大学社会学部教授/都市社会学、歴史社会学。法政大学社会学部。
(最終更新:2010年3月31日)
[批評]
自分には第一の故郷も、第二の故郷も、いやそもそも故郷という意味がわからぬと深く感じたのだ。思い出のないところに故郷はない。確乎たる環境が齎(もたら)す確乎たる印象の数々が、つもりつもって作りあげた強い思い出を持った人でなければ故郷という言葉の孕(はら)む健康な感動はわかないのであろう。そういうものも私の何処を捜してもみ...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.168-177
[都市の全域性をめぐって(下)]
1 都市の〈起源〉 ピレンヌがそれを「解放」と呼んだように、ヨーロッパ中世の都市は、当時のヨーロッパを覆っていた封建的な社会関係から解放された「自由」の空間とし...れる。群集論としての都市論としては、例えば中筋直哉「群衆の居場所──近代都市空間の形成と民衆...
『10+1』 No.11 (新しい地理学) | pp.231-242
[論考]
町のなかを移動する者、つまり町の使用者(われわれすべてがこの者である)は一種の読者なのであって、おのれに課されたさまざまの義務や必要な移動に従って、言表のいくつ...九七二]、六五—八〇頁)を参照。 ★四五——中筋直哉「東京論の断層——「見えない都市」の十有余...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.117-126