1981年生まれ。日本学術振興会外国人特別研究員(東京大学)、NTT ICC研究員(HIVEディレクター)/クリエイティブ・コモンズ・ジャパン理事/NPOGardagoとDIVVY/dual.org協働主宰。
(最終更新:2010年4月12日)
[ネット公正論──データの逆襲 3]
自己とは何であり、石や水たまりのように自己をもたないものからいかにして自己が生まれるのか。「私」とは何なのか。 ダグラス・R・ホフスタッター「GEB二〇周年記念...。 10──舞城王太郎+dividual(遠藤拓己+ドミニク・チェン+松山真也)&永野哲久(IAMAS)《タイプト...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.25-32
[Architecture的/Archive的 1]
「アーキテクチユール」は果して一科の美術なる乎、将た又た一科の工芸なる乎、之を判定すること極めて難し★一。 アーキテクチャーとは地形および気候といった自然環境に次いで、実世界環境(リアルワールド)における人間に対して最も広範で全体的な影響力を持つ情報発信装置である。他方で、公文書保管所、図書館、博物館、美術館といった...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.19-21
[Architecture的/Archive的 2]
第一回では建築概念と記憶概念が情報社会の自己組織性や公共性とどのような対応関係にあるか、オンライン・ゲームという概念を召還しながらマッピングを行なうに留まった。今回は具体的な情報空間的建築物の事例を引きながら、そのマップ上の各要素が接続しあうことによって立ち現われるコミュニケーション様式の実体を露出させていこう。 情...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.15-17
[Architecture的/Archive的 4]
孤児はみな、未踏査領域のマップ化に送り出される探検家だった。 そして孤児はみな、本人自体が未踏査領域でもあった。 グレッグ・イーガン『ディアスポラ』 MMO現実感という仮定的概念から出発して、実空間のオープン化について詳説してきたこの小論も、今回でひとつの区切りを迎えなければならない。いままでサイバースペースを介し...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.55-56
[ネット公正論──データの逆襲 2]
「死は生よりも尊とい」 こういう言葉が近頃では絶えず私の胸を往来するようになった。 しかし現在の私は今まのあたりに生きている。私の父母、私の祖父母、私の曾祖父母、それから順次に溯ぼって、百年、二百年、乃至千年万年の間に馴致された習慣を、私一代で解脱する事ができないので、私は依然としてこの生に執着しているのである。 夏目...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.28-34
[ネット公正論──データの逆襲 1]
最終結果だけでなく、そこへの過程も同時に示すような作品。バラバラのカードに記されたノートや、かべにうつされる図や公式とともに上演される。 過程と結果を区別することにどんな意味があるのか? ニューヨーク州バッファロー、一九六八・二・四 集団的創作は、具体的なモデルの上に作曲家・演奏家・聴衆の三つのちがう機能が結合され...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.30-38
[Architecture的/Archive的 3 ]
用語の整理から始めよう。 MMO現実感(Massive Multi-Layered Online)という言葉は、常にネットワークに接続し、大規模多数の不可視の他者の存在が実世界環境内における現実感生成に多層的に影響を及ぼす状態を想定している。そこで最も直接的に実世界環境に作用する位相として情報技術によって可塑性を与えら...
『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.19-20
[論考]
建築的複合体は改変可能になる。その外容は住民の意思に沿って時には部分的に、時には全体的に変貌するだろう。 その住民たちの基本的な活動は連続的な漂流となる。刻一刻と変化していく風景は、完全な異化作用をもたらすだろう。 その後に、回避不可能である身振りの飽和によって、この漂流は生態的な次元から表象の領域へとシフトしていくだ...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.129-135
[キーワード]
...による、横浜国際客船ターミナルのコンペ案。ドミニク・ペローによる、フランス新国立図書館の完成... ...クロメガス》(1979)をはじめ、線が乱舞する《チェンバーワークス》(1983)なるドローイング、ヴェネ...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.68-87
[鼎談]
...はできない。 南──象徴的な事例を挙げれば、ドミニク・ペローの《フランス国立図書館》の森はブル... ...トロールの利かない状態で、すごい勢いでモデルチェンジを繰り返しています。同様に建築の現場でも...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.72-87
[批評]
...リクストンに住むジャマイカやパディントンのドミニク出身のカリビアン全体の若者をカーニバルに惹... ...ることになる。ヘブディッジ以外にも、イアン・チェンバースの『ポピュラー・カルチャー──都会の...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.141-153
[翻訳]
...「建設的なコメントは、高速道路一本、インターチェンジひとつをスタディして性急に結論できるもの... ...ットのアトリウムや、そこまでではないにせよドミニク・ペローのマルヌラヴァレのESIEEビルという最近...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.173-197
[インタヴュー]
...の建物がたくさん残っているし、インドでのラッチェンス以後のヴィクトリア風コロニアル、さらには... ...シアとしてはやれないわけです。コンペは結局ドミニク・ペローが取りました。ガラスのシェルターで...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.172-181