1965年生まれ。都市景観論、文化研究。法政大学社会学部助教授。
(最終更新:2010年3月23日)
[翻訳論文]
スケートボーディングは、都市環境と対立するものだ(「スケートボードは、所持品検査を受けずにストリートで武器として使える唯一のもの」★一)。スケートボーダーたちは...『スケートボーディング、空間そして街』は、矢部恒彦+斎藤雅子+中川美穂の共訳により、近く新曜...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.149-158
[ポピュラー文化としての都市空間 3]
「ちかごろ人気の秘湯」こと、このパークUに足繁く通うようになったのは二〇〇一年の初め頃だった。スケボーをもって僕は現地に通いだしたのだが、プッシュしかできない偽物が東京一いけてるスケーター集団にすんなりと入り込めるハズもない。しかたなくこのオジサンは怪しさを発散させながら、隅っこのベンチに腰掛けてメモなどを取っていた。...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.35-37
[ポピュラー文化としての都市空間 2]
こうしてスケートボーディングは、まるで思いどおりにできるような物体からなる巨万の富によって、しかし祭りとは違い、金を浪費することも物を実際に所有することもなしに作動する。 イアン・ボーデン 『スケートボーディング、空間そして街』★一 僕が勤めるキャンパスで三人の開拓者がスケートを始めてから何年かたつ。いまでは人...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.34-35
[ポピュラー文化としての都市空間 1]
現代の都市空間は混乱している。その原因として、建築プロパーはしばしば消費者の「まちがい」を嘆く。都市空間の理想像は、いつでもまちがった嗜好をもつ消費者によって誤解され(例:欧風テラスのある邸宅)、忌避され(見てくれにこだわらない質実剛健のわが家)、挙げ句には、ほとんど挑戦的ともいえる判断(例:ピンク色のマイホーム)の前...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.28-30
[ポピュラー文化としての都市空間 4]
(六本木ヒルズは)スケボーのためにあるようなもんだよ。 祖師谷パークの地元スケーター(ローカル) スケボーをもって外にでれば、そこから広がっていくのは今まで気づかなかった街。もしも、あなたがスケーターじゃなかったら、駅前広場や公開空地に集まってくる若者たちを少しだけ観察してみてほしい。勢いよく助走をつけ、乾いた打撃音...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.32-34