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Stairway from/to where?──ル・コルビュジエの階段について | 米田明
Stairway from/to where? : Minimalism and Le Corbusier's Stairs | Yoneda Akira
掲載『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義, 1999年03月発行) pp.112-114

今回の特集において、ル・コルビュジエの階段にどのような位置づけが期待されているのかは不明だが、特集のコンセプトに「リアルヘの回帰の九〇年代におけるミニマリズム」とあるからには、まずはハル・フォスターの著作『The Return of the Real』に所収されている論文「TheCrux of Minimalism(ミニマリズムの難題)」から出発することにしよう★一。もともと一九八〇年代後半に執筆されたこの論文は、いまのところ最もまとまった現代美術におけるミニマリズムの総括と思われるが、そこでの論点をもう一度二〇世紀初頭のアヴァンギャルド運動に投げかえし、その投錨点とル・コルビュジエの距離を計るといった迂回路をとってル・コルビュジエの階段とミニマリズムがすれ違う地点をこの小論のとりあえずの目的地としよう。

1──ル・コルビュジェ《ラ・ロッシュ─ジャンヌレ邸》1923 Le Corbusier, Euvre Complete 1910-29, Les Editions

1──ル・コルビュジェ《ラ・ロッシュ─ジャンヌレ邸》1923 Le Corbusier, Euvre Complete 1910-29, Les Editions

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>米田明(ヨネダ・アキラ)

1959年生
アーキテクトン主宰。京都工芸繊維大学准教授。建築家。

>『10+1』 No.16

特集=ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義

>ル・コルビュジエ

1887年 - 1965年
建築家。

>ミニマリズム

1960年代のアメリカで主流を占めた美術運動。美術・建築などの芸術分野において必...