RUN BY LIXIL Publishingheader patron logo deviderLIXIL Corporation LOGO
>

南明日香 (ミナミ・アスカ)

1961年生まれ。比較文学・比較文化。相模原女子大学教授。

(最終更新:2010年12月14日)

> 10+1 DATABASE内「南明日香」検索結果 (5件)

[景観の視学/史学/詩学 4]

コミュニティ今昔物語 | 南明日香

Community Tales of Times Now Past | Minami Asuka

一月の末に話題のホテル《CLASKA》を取材した。フランスの建築雑誌の特集記事のためであったが、実際に担当者の説明を聞くうちにここが居住空間として面白いケーススタディになっていることがわかった。基本のコンセプトは、ここで「どう暮らすか」。これがそのままホテルの名称に繋がる。本来ごく短期間を過すホテルに向けて「暮らし」の...

『10+1』 No.34 (街路) | pp.31-33

[景観の視学/史学/詩学 3]

都市をn次元化するテクスト | 南明日香

Texts for Converting Cities into n-Dimensional Space | Minami Asuka

空撮映像作品『東京スキャナー』(押井守監修)を見た。森アーツセンターのオープニングに際して特別上映された話題作だ。前評判ではハリウッド風ダイナミズムということだったが、むしろいかにも日本的劇画タッチのスピード感と音響効果とで構成されている。極端なズームインとパン、望遠を繰り返しながらも視界に納まるのは古い低層住宅と高層...

『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.30-32

[景観の視学/史学/詩学 2]

東京歩行術 | 南明日香

How to Walk about Tokyo | Minami Asuka

この六月にパリで、建築雑誌の編集長と建築家にして建築理論研究者という夫妻に昼食に招かれ、気持ちのよい午後を過ごした。その折、都市や建築の体験の仕方が話題になった。彼は体験のあり方として「映画的」と「ドキュメンタリィ・フィルム的」というのを説明した。 建築や都市とそこを通るものとの関係を映画同様、空間のシークエンスの体験...

『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.25-27

[景観の視学/史学/詩学 1]

夢の島になった軽井沢 | 南明日香

Karuizawa: Dream Repository | Minami Asuka

まずはここでの景観の意味を定めておこう。都市や山岳がゲシュタルトとして即自的に(客観的にではない)あるものとして、景観はその一部を何らかの枠組みを通して切り取ったときに構成されるものである。建築で、土木工事で、絵画で、写真で、言葉で景観は作られ、操作され、複数の人間が共有するものとなる。ひとつの景観には常に先行する言葉...

『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.16-17

[景観の視学/史学/詩学 5]

街の記憶とマテリエル──パリ | 南明日香

Memories of the Cities and Material: Paris | Minami Asuka

「まちづくり」に際して、ことさらコンテクスチュアリズムを標榜せずとも、界隈を表現するために使われてきた言葉を確認するのは必須の作業だ。とはいえ街のイメージは往々にしてひどく恣意的なものだ。与えられた言葉のその背景まで読みの対象になる。目下世界中の注目を浴びているパリ市のレ・アール地区再開発は、歴史と物語を過剰なまでに背...

『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.28-30