自己自身の要素を自ら生み出し、自己を再生産する自己組織化型のシステム。神経生物学者であるウンベルト・マトゥラーナとフランシスコ・ヴァレラによって、1970年代に提唱され、現在、社会科学や精神医学など多方面で活発に研究されているシステム理論。
[建築を拓くメディア]
...て見出せるのは、「アフォーダンス」と「オートポイエーシス」という二つの言葉である。 第二に、〈... ...識とシステム〉の系──アフォーダンス、オートポイエーシス まず初めに〈認識とシステム〉の系にお...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.106-110
[ネット公正論──データの逆襲 3]
...の作動的閉鎖系の記述へ 細胞の自律性をオートポイエーシスというモデルに体系化したフランシスコ・... ...いてニクラス・ルーマンが行なったようなオートポイエーシス(以下AP)の用法は、結局は社会学的なマ...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.25-32
[ネット公正論──データの逆襲 2]
...コ・ヴァレラは細胞の自律的生成の様式をオートポイエーシスと呼び、そのより上位に位置する自律性... ... The Adequacy and limitations of the Idea of Autopoiesis”, in Milan Zeleny (Ed.), Autopoiesis: A theory of Living Organization, New York: ...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.28-34
[論考]
...ることが前提にされている。それに対してオートポイエーシスの機構はシステムの作動を内的に捉えよ... ...といった問題系に転位可能なはずである。オートポイエーシスのコードについてマトゥラーナとヴァレ...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.156-164
[インタヴュー]
...様なものができるアルゴリズムを使って、オートポイエーシスのようにたいへんレスポンシヴなシステ... ...柄沢──まさに閉鎖系にして開放系というオートポイエーシスの命題を、建築のあり方と制作のプロセ...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.82-93
[脱芸術/脱資本主義をめぐるノート 8]
なぜ、未だに、これほどまでに「芸術」という言説に対して無自覚でいられるのか。しかも、「芸術」を手放しで信仰できるのか。 いわゆる「現代美術」業界の人々(アーティ...まさに、川俣がいみじくも言うように、「オートポイエーシス」としてのプロジェクトではないだろう...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.22-23
[視覚の身体文化学 1]
1 視覚とは見慣れることのない、素晴らしい営みである。わたしは五〇年のあいだ、その難問の数々に頭を悩まされてきた★一。 ジェームズ・J・ギブソンの最後の著書...(H・R・マトゥラーナ/F・J・ヴァレラ『オートポイエーシス──生命システムとはなにか』(河本英夫...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.33-35
[ポストモダニズムと建築 4]
過去半世紀に現われた「建築的統辞法」の揺らぎを検討するため、それ以前の文脈を振り返ってきた。比喩的に言うならば、嵐の波間から嵐の全貌を見ることができないならば、...の縮減という言葉はそもそも複雑適応系やオートポイエーシスに関する議論で用いられる用語だが、こ...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.39-41
[都市の病理、心理学化する社会 1]
...オートポイエーシスの論理が構築され、主体の二重性はさらに、OSとPSという二つのオートポイエーシス...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.35-36
[論考]
I はじめてアスガー・ヨルンの《コペンハーゲンの終わり》[図1・2]を見たときのことは忘れない。『スペクタクルの社会』の著者であるギィ・ドゥボールとの協働で作...地図」として見つめるとき、われわれは「オートポイエーシス」など、現代の諸科学にも通じるプロブ...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.54-66
[建築を拓くメディア]
本稿が活字になる頃にはすでに開幕しているはずなのだが、「愛・地球博」(以下愛知万博)が一向に盛り上がる気配を見せない。スタジオジブリが「トトロ」の民家を再現する...目標としては、同じものを目指している「オートポイエーシス」のほうが適切であろうか。 3──荒川修...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.144-145
[論考]
新しい技術的—経済的パラダイムは、経済的、機能的組織の不可逆的空間論理としてフローの空間をもたらす。そこで問題は、いかにして場所の意味を新しい機能的空間に接合す...の法は、倫理から逸脱して、自己完結したオートポイエーシス的なシステムを構成する。法システムの...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.73-101
[インタヴュー]
コンピュータの黎明期における情報都市の提案 柄沢──磯崎さんは六〇年代のコンピュータの黎明期、まだそれらが十分実用的とは言えない時期にさまざまな建築や都市の提案...でも生物学ではマトゥラーナ&ヴァレラのオートポイエーシスの理論は、生物やシステムを不断に内部...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.72-81
[インタヴュー]
四つの計算不可能性 柄沢祐輔──今回の特集を企画するにあたり、アルゴリズムという言葉を「決定ルールの時系列をともなった連なり」として広義に捉え返し、建築や都市を...ます。ある種の共有される外部記憶です。オートポイエーシス的な捉え方になるのかもしれませんが、...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.126-135