研吾·隈
、1986年10月1日、238ページ
ISBN=9784924618053
[論考]
序─低い声 四本の柱が立ち、そこに屋根を架けた小屋は住宅の原型なのだろうか? [〈それ〉溝は作動している]あるいは、一本の柱が太古の平野に立てられた瞬間に構築が...Single is Best !? 〉のように。その前身は隈研吾が『10宅論』(一九八六)で指摘する、ワンルーム・マンシ...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.130-145
[鼎談]
... 隈──僕の場合は、アメリカから帰ってきて『10宅論』(トーソー出版、一九八四)を書いただけで、... ...はなかったけれども、《M2》を頼みにきた人は『10宅論』を読んで頼みにきたんですよ(笑)。 五十嵐─...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.54-70
[論考]
...を相対的に見ていくくせがついて、それが後の『10宅論』に繋がったと思います。 そんな形で通学して... ...いるに過ぎないのではないかと思います。僕が『10宅論』を書き始めた理由もその辺にあります。建築家...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.40-55
[対談]
隈——建築への関心がそれまでの内部から「お外」へと志向し始めたのは九○年代の最初の頃だったでしょうか。地面でゴロゴロする若者、いわゆる「ジベタリアン」が増えてきた頃ですね。さらに、歩道や電車の中、人前で平気で御飯を食べられるようになるなど、都市のインテリア化が顕在化してきた。僕にとってそれらは、八○年代の建築に対する一...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.64-78
[対談]
集合住宅という思想 大野秀敏──集合住宅というのは、モダニズム建築の二面性を象徴的に表わしている特別なビルディング・タイプだと思います。モダニズムの二面性というのはひとつは個人のアーティストとしての建築家という概念と、それと全く相反する貧者のための社会制度としての住宅供給という概念です。集合住宅はそういう意味では作家性...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.54-65
[インタヴュー]
表参道の景観の場合 今村創平──ここ数年のことですが、表参道ヒルズや六本木ヒルズ、あるいは汐サイトなどができたことに代表されるように、東京各所の風景が変わってきているようです。また昨年、景観法が施行されましたが、今日はそうした都市の景観をめぐるさまざまな動きについて、建築家隈研吾さんのお考えを伺いたいと思います。 例え...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.82-93
[論考]
「それらには何か或るものが共有されていなくてはならない。さもないと、それらは「ゲーム」と呼ばれないから」などと言ってはならない。──そうではなく、それら全てに何か或るものが共有されているか否かを、良く見るべきなのである。──何故なら、君がそれを良く見れば、それら全てに共有されている何か或るものを見出す事はないとしても、...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.111-120