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平倉圭 (ヒラクラ・ケイ)

1977年生まれ。芸術論、知覚論。横浜国立大学教育人間科学部マルチメディア文化課程講師。
著者『ゴダール的方法』。共著=『美術史の七つの顔』。作品=『テキスト、山、準─部分』など。

(最終更新:2010年11月26日)

> 10+1 DATABASE内「平倉圭」検索結果 (4件)

[インヴァリアンツ 3]

石と鉤十字 | 平倉圭

Stones and Swastikas | Kei Hirakura

「うさぎ─あひる図」のつづきを考えている。 「うさぎ─あひる図」は、「他人の痛み」というウィトゲンシュタイン『哲学探究』の主要問題から派生している。別の角度から切り取ろう。ウィトゲンシュタインは書いている。 生きている人間をオートマトン(自動機械)と見ることは、何らかの形象を他の形象の極限状態ないし変種と見ること、た...

『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.35-37

[インヴァリアンツ 2]

バカボンのパパたち | 平倉圭

Papas of the Genius Bakabon | Kei Hirakura

赤塚不二夫の『天才バカボン』に、バカボンのパパが自分をいじめた友人を藁人形で殺そうとする話がある。しかしパパは絵が下手だったため、藁人形と同じ顔をした別の人物の心臓が貫かれてしまう(「催眠術の呪いなのだ」)[図1]。(赤塚の)マンガのなかでは、人物の表象とそれを写した表象の表象は絵柄として区別されないために論理が踏み抜...

『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.59-61

[インヴァリアンツ 1]

顔とダイアグラム | 平倉圭

Face and Diagram | Kei Hirakura

光と音が与える生理的ショックについて考えることから始めよう。ジェームズ・コールマンのインスタレーション《Box(ahhareturnabout)》(一九七七)[図1]は、暗闇でフラッシュのように明滅するボクシングの試合のモノクロ映像と、心臓の鼓動を思わせる鋭い重低音の反復、「壊せ、壊せ」「戻れ、戻れ」といった内的独白の...

『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.47-49