渡辺誠
建築資料研究社、2002年5月、159ページ
ISBN=9784874607497
[作品構成]
アルゴリズム的思考を用いると従来の建築とどう変わるのだろうか? 僕自身これまで、「関数空間/Algorithmic Space」と題していくつかプロジェクトを発...。 ★四──渡辺誠『建築は、柔らかい科学に近づく──Induction Design/進化設計論』(建築資料研究社、...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.155-160
[論考]
ここは何時/普通の街: 日本の住宅地を歩いてみよう。 建て込んだ住宅地を歩く。軒を接して住宅が建ち並んでいる。接していても、くっついてはいない。五〇センチ程度の隙間を空けて、付かず離れず並んでいる。 歩いていると、ふと錯覚に陥る。いまは、いつだったか。 昭和三〇年代? 終戦間もない昭和二〇年代? 破れた下見板張りの壁。...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.66-75
[建築家的読書術]
スティーヴン・ジェイ・グールド『ワンダフル・ライフ』──生物を設計すること 生物一般を「設計された」ものと思ってみると、その「設計者」はどうみてもただものではない。例えば蚊のような数ミリの極小パッケージに、飛翔機能を与え、赤外線とCO2センサに分子アンテナを載せ、吸引ポンプと内燃機関、燃料タンクを装備し、CPUを積み、...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.98-99
[批評]
都市は設計できない──計画都市 都市は設計できない。そう思ったことから、このプロジェクトは始まった。 都市計画、と聞いて、普通、何を思い浮べるだろうか。 輝ける都市のスケッチ、東京計画1960のモンタージュ、用途地域の色分け地図、交通量予測の計算書。 いずれも結果を記したものである。一枚の絵としての都市、ゴールとして...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.125-140