アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンが創出した造語で生態心理学の基底的概念。有機体を取り巻く環界に存在し、特定の有機体にある行為や認知を可能にさせる働きのこと。
[ダイアローグ]
...アフォーダンスとデザイン 塚本由晴──単刀直入にお聞きします。アフォーダンスはデザインに使える... ...んとアフォーダンスについて意見を交換したことがあったんですが、青木さんは、アフォーダンスはモ...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.62-72
[論考]
...たちどころに狂った行動をするようになる。アフォーダンス(センサー情報が要求する行動の構造)が... ...Bad affordanceと言われるように、それを無視したデザインは悪いデザインとなる。しかしアフォーダンスを...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.146-154
[キーワード]
...のユートピア』(ICC展覧会カタログ、1997)アフォーダンス アメリカの知覚心理学者ジェームス・J・ギ... ...報が顕現するその現われ方にほかならない。アフォーダンスは、アフォードという動詞を名詞化したギ...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.68-87
[論考]
...式や状態を与える。J・J・ギブソンの「アフォーダンス(affordance)」の概念を援用すれば、住居とは「... ...むこと」に関する人間の行動や知覚に特定のアフォーダンス(=知覚や行為の可能性)を与える物質、...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.56-66
[都市表象分析 28]
...とになる。この性質とはJ・J・ギブソンが「アフォーダンス」と呼んだものにほかならない。例えば、穴... ...為によって発見される環境の性質、すなわちアフォーダンスとは、ある動物個体群との関係のなかで現...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.2-12
[サウンド+アート+サイエンス 2]
...るフォーマットされた空間の持つアフォーダンスである。Bad affordanceという言い方があるように、人の知... ...出さないとレストランが見つからないようなBad affordanceは、残念ではあるが、日本ではよく見る光景だ。...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.44-46
[建築を拓くメディア]
...ム〉の系。この系において見出せるのは、「アフォーダンス」と「オートポイエーシス」という二つの... ...アフォーダンス、オートポイエーシス まず初めに〈認識とシステム〉の系においては、アフォーダンス...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.106-110
[アフォーダンスのフィールドワークから 1]
...ったタイトルは「アフォーダンスのフィールドワークから」である。アフォーダンスは、心理学者のジ... ...いる行為の可能性」を意味する。ギブソンはアフォーダンスについて「環境(物)の事実であり、かつ...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.18-22
[サウンド+アート+サイエンス 3]
...外に取り出したがっているものである。 3 アフォーダンス Ahaの了解の手続きは、例えば、海へ行って泳... ...の候補が、知覚の理論、 アフォーダンスであるかもしれない。アフォーダンスは、自然環境のなかには...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.39-41
[セヴェラルネス:事物連鎖と人間6]
...るのである。 これについての反論もある。アフォーダンス(情報抽出理論)の提唱者であったJ・J・ギ... ...なす伝統的認知理論と真っ向から対立して、アフォーダンスでは変化する視覚情報からただちに知覚が...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.13-24
[座談会]
...ンという認知科学の研究者が、七○年代に「アフォーダンス」という概念を提唱しています。これは彼... ...のが人間に対して発しているそういう情報をアフォーダンスと言っているのです。 米田——環境化され...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.54-69
[現代住宅研究 4-1]
...J・ギブソンの言葉を借りて、「へこみ」をアフォーダンスにまでつなげる可能性を広げておく。彼はニ... ...。私はニッチとはアフォーダンスのセットであることを指摘する」。「アフォーダンスは、主観的─客...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.21-25
[ネット公正論──データの逆襲 3]
...の意味で、プロクロニズムはギブソンの環境アフォーダンスの不変項的特徴と同じように、知覚の事後... ...の文献の第八章「Enaction: Embodied Action」で、アフォーダンス理論における不変項の検証とその固定性の批...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.25-32
[神戸]
...り(プロトコル)は、読み取る側に環境へのアフォーダンスを示し、さらにインタラクション、すなわ... ...ケーションによる環境の計測とそれに対するアフォーダンスの発見、インタラクションを調査するプロ...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.172-183
[視覚の身体文化学 2]
...境から、身体行為のための可能性=情報を「アフォーダンス」(ギブソン)としてピックアップするこ... ...環境は、本質的にはアフォーダンスを与えない(=人工着色環境の脱アフォーダンス性)。そこでは、...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.33-34
[アフォーダンスのフィールドワークから 3]
...今和次郎はおそらくアフォーダンスのフィールドワークの先達である。彼はおもに「行為の痕跡」に注... ...力である。食物に潜在する力である。食物のアフォーダンスとはこの「食媒性」のことである、という...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.20-22
[現代建築思潮]
...自体に固執せず、ダイレクトに感性に訴えるアフォーダンス的な建築といえるかもしれません。 今村─... ...自体に固執せず、ダイレクトに感性に訴えるアフォーダンス的な建築といえるかもしれません。 今村─...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.47-62
[ネット公正論──データの逆襲 1]
...の概念は、あるいはジェームズ・ギブソンのアフォーダンス理論における不変項──十分に長い時間、... ...その環境内でどのような行動が可能なのか(アフォーダンス)を知る。同じように、生物はそれぞれが...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.30-38
[インタヴュー]
...その抽象的な場に、認知科学の言葉で言うとアフォーダンスのようなものを喚起するような状況をスケ... ...意されている印象がありました。 伊東──アフォーダンスという概念は非常に重要だと思いますね。人...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.82-93
[視覚の身体文化学 4]
...配列の流動」が観客の行動の可能性の情報(アフォーダンス)を与えているとしても、その情報は観客... ...受け継がれない★五。映画においては、このアフォーダンスの遮断から「ショック体験」(ベンヤミン...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.33-35
[論考]
...の辿った歴史を透明に表わしている。それはアフォーダンスのように、読み取られ、解釈されることを... ...づける。 ジェームス・J・ギブソンは環境のアフォーダンスに応答しようとし続けるプロセスの総体を「...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.129-135
[構成]
...横断する。それは例えば、J・ギブソンが「アフォーダンス」を用いてそれまでとは異なる、新しい知覚... ...対象とした横断的な学問としては、前述の「アフォーダンス」を軸とするJ・ギブソンの研究や、「行動...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.90-102
[鼎談]
...を使うケース──たとえば塚本由晴さんが「アフォーダンス」に関心があったり、あるいはかつて伊東... ...えですか。 隈──塚本氏はそんなに真剣にアフォーダンスをやっていないんじゃないかな(笑)。彼の...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.54-70
[建築を拓くメディア]
...えばジェームス・J・ギブソンが提唱した「アフォーダンス」という概念だ。ごく大雑把に言えば、人間... ...てみせた。『レイアウトの法則──アートとアフォーダンス』(春秋社、二〇〇三)や『デザインの生...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.144-145
[Dialogue]
...に絡んできた。もちろんそういった着想は、アフォーダンスとか内部観察とか生態学とか、他分野での... ...出さない限り、起こりえないという意味ではアフォーダンスなんかにも近いところがあるかもしれない...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.56-64
[インタヴュー]
...性とのストラグルがある。佐々木正人さんがアフォーダンスについて書いている本に、僕がすごく気に... ...きく違ってきたんじゃないかと思うんです。アフォーダンスの泳ぎと格闘している瞬間は、自分と環境...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.65-74
[サウンド+アート+サイエンス 4]
1 物理と化学における形 同じように見える砂粒も、一つひとつとってみるとそれぞれに異なる形をしている。貝もまたそうである。しかしそれがたくさん集まった時に起きる...ラダイム。それを生命の知覚にひきよせて、アフォーダンスの普遍性を論じた。が、その議論は前回の...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.43-45
[現代住宅論 6]
『建築的無意識』は一九九一年に出版された僕にとって初めての本のタイトルである。この本は一九八〇年代に書いたエッセイをまとめたもので、住まいの図書館出版局から「住...る。これは形態と機能に関する、昨今流行のアフォーダンス理論を想起させる。しかし機能への欲求を...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.206-213
[視覚の身体文化学 1]
1 視覚とは見慣れることのない、素晴らしい営みである。わたしは五〇年のあいだ、その難問の数々に頭を悩まされてきた★一。 ジェームズ・J・ギブソンの最後の著書...佐々木正人『レイアウトの法則──アートとアフォーダンス』(春秋社、二〇〇三)一七六─七七頁。...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.33-35
[論考]
二〇〇〇年夏、アメリカ各地のデジタル系建築家、建築や空間にアプローチする情報系研究者の取材を行なった。コンピュータによって作り出される情報空間(この論では広い意...一瞥で捉えることができない。そこに新しいアフォーダンスが発生し、自発的な身体移動や探索が促さ...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.78-83
[音 2]
0 パリを訪れる人は多いが、毎日曜朝に執り行なわれているノートルダム寺院[図1nのミサはほとんど知られていない。この都市で音と時間、そして空間を考えるなら、ポン...され)るべきものだ った。 ★六──響きのアフォーダンスに関する平易で優れた解説として『知性はど...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.40-41
[トーキョー・建築・ライナーノーツ 3]
世界にあるたくさんのスポーツ。オリンピック競技になっているだけでも夏期冬期合わせて四二あまり。そのなかには、近年登録されたばかりの比較的若いスポーツもある。けれ...が変化してしまうスポーツ。こういうことをアフォーダンスともいうらしいが、都市のなかでおこなわ...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.40-42