片木篤
鹿島出版会、2006年、208ページ
ISBN=9784306052413
[論考]
都市と荒野とが鋭く対立する辺境(frontier)の存在は、常にアメリカの社会、経済、文化の根底にあって、それらをつき動かしてきた原動力である。特に一九世紀半ばになって、工業化が進む中で都市が膨脹し、荒野が開拓され尽くした時に、ロマン主義者によって辺境は再発見されていく。ヘンリー・ソーロー(Henry Thoreau,...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.231-242