森川嘉一郎
幻冬舎、2003年2月1日、271ページ
ISBN=4344002873
[建築家的読書術]
想像の余白|加茂紀和子 子どもが毎日、家で音読をする。学校の宿題なのだが、教科書でも新聞記事でもなんでもいいから毎日読むということを続けている。最初は読み方が...木ヒルズである。森川嘉一郎の『趣都の誕生──萌える都市アキハバラ』(幻冬社、二〇〇三)にある...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.89-91
[蒐集(コレクション)の曖昧な対象 5]
...タルケース 出典=森川嘉一郎『趣都の誕生── 萌える都市アキハバラ』3──今和次郎『考現学』より3 ... ...にとっさに思い浮かんだのは、森川嘉一郎が『趣都の誕生』で紹介している「レンタルケース」である...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.26-28
[建築を拓くメディア]
...森川嘉一郎は『趣都の誕生──萌える都市アキハバラ』(幻冬社、二〇〇三)で、未来の都市の景観を... ...点で「前代未聞の現象」であるというのが、『趣都の誕生』で森川が主張している主要な論点のひとつ...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.132-133
[論考]
韓国における官主導のオタク産業支援 一九九九年三月、ソウル中心部に位置する繁華街の明洞(ミヨンドン)に、ソウル・アニメーション・センター★一[図1]がオープンした。一般公開の展示室、シアター、ビデオライブラリー、並びにアニメ制作会社の制作支援のために設けられた貸しスタジオや編集室などから成る施設で、ソウル市の産業振興財...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.129-137
[論考]
秋葉原電気街や神田古本街、古くは宿場町新宿や吉原遊郭など、ある種の商品やサービスの集中によって、街が強い固有性を帯びることがある。流通、交通、行政など、諸々の要因がからむそれら街区の成り立ちには、その時々の都市文化が色濃く反映されてきた。そうした商品と街との関係の、今日的な新しい傾向を取り上げてみたい。 ガレージキ...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.176-184
[批評]
日本のあらゆる街がミニ東京と化したとき、〈東京〉はいかに描出されるのか? 東京のいたるところがマ ン ガ(シミュラークル)と化したとき、マンガは東京をいかに描くのか? 八〇年代にこうしたパラドックスが発生した頃からすでに、東京とマンガの関係は逆転していたと言ってよい。つまり東京は、マンガに魅力的な舞台を提供する側から、...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.91-98
[ダイアローグ]
趣味の都市──秋葉原 森川嘉一郎──話の枕として、ここ二、三年私が行なってきた若者の個室の実態調査について少しお話しします。一〇代の後半から二〇代にかけての人たちが、どんな趣味(テイスト)を自分の部屋に反映させているのか、またそうした趣味がどのように形成されているのかという研究です[図1a]。従来社会学などでは、父親の...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.48-61
[対談]
隈——建築への関心がそれまでの内部から「お外」へと志向し始めたのは九○年代の最初の頃だったでしょうか。地面でゴロゴロする若者、いわゆる「ジベタリアン」が増えてきた頃ですね。さらに、歩道や電車の中、人前で平気で御飯を食べられるようになるなど、都市のインテリア化が顕在化してきた。僕にとってそれらは、八○年代の建築に対する一...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.64-78