隈研吾
岩波書店、2004年、232ページ
ISBN=9784000021593
[インタヴュー]
...分だけのキャラクターを持てないといけない。負ける建築を経験したうえでの強さこそ、本物の強さだ... ...際に、建物が強く主張する一方、著書である『負ける建築』(岩波書店、二〇〇四)で主張されている...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.82-93
[対談]
隈——建築への関心がそれまでの内部から「お外」へと志向し始めたのは九○年代の最初の頃だったでしょうか。地面でゴロゴロする若者、いわゆる「ジベタリアン」が増えてき...お書きになっていますね。 隈——次の本は『負ける建築』です(笑)。磯崎新さんも基本的には終焉論...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.64-78
[現代建築思潮]
議論の新しいスタイル? 10+1──「現代建築思潮研究会」はこれから三年目に入りますが、月例で研究会を行なってきたこの二年間を振り返ってどんなことを考えますか。...ているように見えるんですね。隈研吾さんも『負ける建築』とおっしゃっているように、「弱い建築」...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.24-28
[対談]
集合住宅という思想 大野秀敏──集合住宅というのは、モダニズム建築の二面性を象徴的に表わしている特別なビルディング・タイプだと思います。モダニズムの二面性というのはひとつは個人のアーティストとしての建築家という概念と、それと全く相反する貧者のための社会制度としての住宅供給という概念です。集合住宅はそういう意味では作家性...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.54-65
[論考]
郊外住宅の周辺から 芹沢──僕は現在茨城県の牛久に住んでいますが、今度別のところに住もうと思っているんです。三人の子供のうち二人が家を出たものですから、なるべく自分の生まれた所に近づきたいと漠然と考えて家探しをしています。でもこれがうまくいかないんですね。 引っ越しを考えている理由としては子供が家を出たからという他に、...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.40-55
[鼎談]
建築と書物の親和性 永江朗──「建築家はどのように書物と関わるのか」というのがこの鼎談のテーマです。最初に素朴な感想をもうしますと、芸術家のなかで建築家ほど書物と親和性の高い人々はいないのではないか。これはちょっと異様なことだと思います。もちろん文芸は別ですが。ただ、建築家が書いた本があまりにも多いので、われわれはその...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.54-70