塚本由晴, 西沢大良
INAX出版、2004年2月1日、528ページ
ISBN=9784872751178
[建築を拓くメディア]
...二〇〇四)と、塚本由晴+西沢大良による『現代住宅研究』(INAX出版、二〇〇四)を挙げたい。 2──... ...『集合住宅物語』3──塚本由晴+西沢大良『現代住宅研究』読み解く快楽 『集合住宅物語』は同潤会ア...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.114-115
[現代住宅研究 2-1]
1 戦前と戦後 戦後の日本の住宅は、はじめ小さな建物として現われた。住宅に関して、戦前と戦後を分ける指標を実作上で探すとしたら、たぶん建物の小ささに注目すること...GA HOUSES 世界の住宅4』*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.12-15
[1990年代以降の建築・都市 5]
...本誌に連載中の塚本由晴と西沢大良による「現代住宅研究」でも、こうした図面の表記法を厳守してい... ...OTO出版、二〇〇一)。 ★一八──西沢大良「現代住宅研究:寸法・距離」(『10+1』No.23、INAX出版、二...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.194-204
[現代住宅研究 5-2]
海外のモダニズムのマスターピースには豪邸が多い。でも日本のモダニズムのマスターピースは小住宅に偏っており、三〇〇平方メートルを超えるだけでその数は極端に減ってし...四月号に掲載された。*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.33-38
[現代住宅研究 5-1]
風景とかたち 《もみの木の家》(A・レーモンド、一九六六)[図1]は、軽井沢の斜面にある平屋葺きの山荘で、既存の三本の巨木(もみの木)をよけて折れ曲がったプラ...九九三)の原註一二。*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.29-32
[現代住宅研究 5-3]
安藤忠雄による《住吉の長屋》は、木造長屋にコンクリート打放しの箱が挿入されたものである。裸の構造体であるコンクリート打放しの壁によって、周辺環境の影響を蒙らない...社、一九八一)参照。*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.39-43
[現代住宅研究 10]
繰り返されるコートハウス ポンペイを訪れたときに、もしかしたら住宅の空間構成なんてこの二〇〇〇年のあいだにあまり変わっていないのではないかと思ってしまった。それ...地下階平面図 縮尺1/400*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.11-15
[現代住宅研究 12]
収納と部屋、モノとヒト 都市部の住宅では部屋や機能のアウトソーシングが進んでいる。遠方からの来客があってもホテルに泊まってもらうから、客室はいらない。よっぽど親...面図 断面図 縮尺1/400*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.13-17
[現代住宅研究 11-2]
新しくない要素 すべての日本の近代以降の建築家にとって、深い庇、あるいは軒というのは、建築の文化資本として自分たちの内側に蓄えられている既知の要素であったと思わ...ース 平面図 縮尺1/400*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.16-19
[現代住宅研究 9-2]
あるマイホーム 倉俣史朗の自邸に行ったことがある。晩年の作家が自ら設計した、小さな木造の自邸である(たぶん未発表)。詳細を秘す約束で見せていただいたので、支障の...川合健二自宅》 パース*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.13-17
[現代住宅研究 6-3]
動かない建築の動く部分 常識的に言って、建物は地面に固定されて動かない。しかし全体は動かないにしても、建物は必ずいくつかの動く部分を持っている。異なる部屋どうし...棟》 平面図 縮尺1/400*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.28-31
[現代住宅研究 1-3]
1 斜面に建てるということ 基本的には平らな床を作りだすことを前提としている建築にとって、斜面はやっかいな代物である。基礎や土台など、水平を指向する建築の技術の...との格闘を通して、より鮮明に現われたものなのだ。 「現代住宅研究」は以後本誌にて連載されます。...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.107-110
[現代住宅研究 6-2]
だれもがそれに制限されざるをえない習慣に心をひかれます。それは、私たちが抗いながら仕事をせざるをえない身体性というものを示している。イメージの記憶を活性化するう...フィス、一九九九)。*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.23-28
[現代住宅研究 6-1]
寸法・距離 西沢大良 住宅のなかで一五メートル離れて人が立ったとする。一五メートルというのは、国内の住宅においてめずらしい距離、という程度の意味である。たとえば...面図 立面図 縮尺1/400*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.19-23
[現代住宅研究 8-2]
太陽を建築のデザインの〈材料〉にする 完全に地中深くにでも埋設されていない限り、建物は太陽からの影響を避けることができない。太陽からの影響としてまず挙げられるの...図 断面図 縮尺1/400*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.16-21
[現代住宅研究 13-2]
重・厚・長・大─軽・薄・短・小 人間の制作物のなかで建築は、もともと重・厚・長・大な種類に属している。建築は重くて分厚く、長期に渡る巨大な制作物であるから。ただ... 1階平面図 縮尺1/400*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.18-21
[現代住宅研究 4-2]
東京の空は白っぽい。沖縄やアンダルシアで見た空は群青色だった。空も場所によって随分違う。空 の色は旅の印象をも決定する。でも、建築のデザインの相手として見るなら...のではないだろうか。*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.25-29
[現代住宅研究 4-1]
明確な部屋として仕切られてはいないが体がすっぽりと納まるような場所を主にアルコーブと呼ぶ。これよりもう少し小さく、分厚い壁を抉り込んだ飾り棚ぐらいのものはニッチ...ンス社、一九八五)。*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.21-25
[現代住宅研究 3-2]
要素と風景 改めると、ワンルームやnLDKにおいてばかりでなく、一般に風景・室内風景は、形式化をとおして追求することができる。しかし伝統的に、建築における形式の...ろのみ取って欲しい。*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.22-25
[現代住宅研究 3-3]
住宅の内部での生活は、ずっと動き回っているのでもないし、ずっと留まっているのでもなく、その両者が混ざりあった状態にある。だからどんな家にも、動く人に邪魔されずに...面図、断面図 縮尺1/400*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.25-33
[現代住宅研究 2-4]
1 試作された住居ユニット 一九二五年のパリの国際装飾博覧会において建設された《エスプリ・ヌーヴォー館》(ル・コルビュジエ、一九二五)[図1]は、集合住宅の一住...(新建築社)、六五頁*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.21-25
[現代住宅研究 2-3]
1 不便と便利の掛け合わせ 屋外でバーベキューをしたり、キャンプをするような、アウトドア・ライフは、環境意識の高まりもあって近年ますます人気である。それは、ドア... アイソメ 縮尺1/800*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.18-21
[現代住宅研究 8-1]
果汁一〇〇%、ビーフ一〇〇%など、食品には一〇〇%という表示がよく見られる。純粋な材料から混ぜ物を作ることは容易だが、混ぜ物から純粋な材料を抽出するのは難しいか... 1階平面図 縮尺1/400*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.12-15
[現代住宅研究 2-2]
今回のテーマは増改築である★一。さしあたってここでは、新築以外の形態をとって生み出された建物──増築・改築・移築などの建物──のうち、新築において見逃されやすい...牛編集委員会)参照。*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.15-18
[現代住宅研究 7-1]
一階 A 床と屋根に挟まった単層のスペースは、一階ないし平屋と呼ばれる。その意味での「一階」を実務的に追求していくと、《コアのあるH氏の住まい》(増沢洵、一九五...面図 断面図 縮尺1/400*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.11-15
[現代住宅研究 3-1]
ゴミの風景 分別ゴミのパラドクスというものがある。危険ゴミ、可燃ゴミ、生ゴミなどへと分類するときに現われる問題である。近年のゴミは、自治体の経費節約もあってかな...、『住宅論』所収)。*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.19-22
[現代住宅研究 13-1]
俗に言う裏原宿あたりでは、既存の貸しビルや戸建ての住宅を改造した、ショップやカフェが人気である。店の多くは、表参道に立ち並ぶいわゆるツルピカのファッションビルと...摩書房、二〇〇一)。*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.13-18
[現代住宅研究 7-2]
東京近郊の住宅地を歩くと、庭のあるなしにかかわらず、目にする住宅のほとんどが二階建てである。稀に目にする平屋は、そのほとんどが建て替え時期を逸したような、古いみ...面図 断面図 縮尺1/400*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.15-19
[現代住宅研究 9-1]
図形(別荘) 三次元の立体である建物に図形としての性格があるのはただの事実であって、それは否定するとか肯定するとかいう代物ではない。しかしこの建築の図形としての...面図 断面図 縮尺1/400*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.10-13
[現代住宅研究 7-4]
装飾とモダニズム やや意外な「装飾」の話から。およそ一〇メートル角のスラブを空中に浮かべた《スカイハウス》(菊竹清訓、一九五九)[図1]は、そのスラブにムーブネ...五年春号、三八頁)。*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.24-29
[現代住宅研究 7-3]
殻とその内部という分け方が建築にはある。これは屋根と壁とに分ける捉え方に比べると少し特殊だが、建物の外側を一気に捉えるときに便利な分け方である。でもその違いは何...平面 断面図 縮尺1/400*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.20-24
[現代住宅研究 11-1]
住宅以外 むかし分子生物学者の利根川進が、今後ヒトの遺伝子が解読されたら何の役に立ちますか、と聞かれた。彼は、人間の次に別の哺乳類の遺伝子を解読せよ、そして二つ...)は見込めるという。*この原稿は加筆訂正を施し、『現代住宅研究』として単行本化されています。...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.11-16
[ポストモダニズムと建築 7]
ローマ帝国の崩壊とともに失われた古典建築の伝統、その廃墟を横目に見ながら建築をゼロから始めたロマネスク期の建築、そんなコントラストが近代建築と現代建築の間にもあ...ろうか。例えば塚本由晴と西沢大良による『現代住宅研究』(INAX出版、二〇〇四)は、この種の本とし...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.30-31
[インタヴュー]
1 映像による展示空間 仲──この度、「建築と情報の新しいかたち」という特集にあたって三人の方にインタヴューをお願いしました。一人は従来の正統派アーキテクトに、次いでインターフェイスの研究者にそれぞれ情報と建築の融合を模索している研究者がインタヴューします。この塚本さんの対談はその建築系と情報系[インターフェイス...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.65-74
[ダイアローグ]
アフォーダンスとデザイン 塚本由晴──単刀直入にお聞きします。アフォーダンスはデザインに使えるのでしょうか。以前、青木淳さんとアフォーダンスについて意見を交換したことがあったんですが、青木さんは、アフォーダンスはモノを解釈する論理であってつくる論理ではないと言っていました。でも読む先にあるつくる論理というのもあるのでは...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.62-72
[Yellow Page1]
精神の再生、ショーという形式の再生 塚本由晴──去年(一九九九)の六月に行なわれた「二一世紀建築会議」にゲストとして招かれた際に、東京でのリサイクルの可能性について討議した成果としてガイドブックをつくったのが、今回の『10+1』の特集の発端です。最初は特集タイトルを「トーキョー・リサイクル・プロジェクト」にしようと考え...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.89-99
[論考]
アンリ・ルフェーヴルとの出会い、 空間の実践と主体の召還 南後──本日は、塚本さんが最近実践されている「ビヘイビオロロジー(ふるまい学)」について、そこに通底する意味を探っていきたいと思います。特にアンリ・ルフェーヴルの『空間の生産』との関わりについてもお話をお聞きしたいと思います。まずは、ルフェーヴルの空間論を摂取す...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.84-89
[図版構成]
スキャンデータあり 未アップ ...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.101-116
[Yellow Page1]
アトリエ・ワン&リサイクル・エクスプロージョンズ Atelier Bow-Wow & Recycle Explosions 塚本由晴、貝島桃代 ───── 山本匠一郎、臼井敬太郎、富田文代、中川聡、山崎謙一、寳神尚史、市川夏子、堀江香里、前島彩子、高橋裕美、木下靖史、小林哲、武藤弥、芦田暢人、寺田郁子、今泉潤 モノの軸...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.65-79
[フィールドワーク]
スキャンデータあり 未アップ...
『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.165-178
[現代住宅研究 1-2]
1 敷地に住宅を配置するということ 一敷地一建物の原則があって、隣家と防火壁を共有しない現代の日本では、庭付一戸建が最も一般的な住居の形式であり、そのヴァリエーションは、敷地に対する建物の配置のされ方に集約されている。しかし、変形、傾斜、狭小といった特殊な敷地でもない限り、配置が建築の問題にされることはあまりない。とく...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.103-106
[論考]
このところ東京都心部では、「東京ミッドタウン」や「新丸ビル」等、大規模再開発による大型商業施設が続々とオープンしている。経済構造改革と連動した「都市再生」と呼ばれる一連の政策によって、東京都心では二〇〇〇年以降の七年間で二〇〇棟もの超高層建築物が建設されたという★一。かつてはランドマークとして機能していた東京タワーも、...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.76-84
[論考]
多摩ニュータウンなどの大規模な郊外ニュータウンについて不可解な点があるとすれば、それは、これらのニュータウンにおいて仮に近代的な都市概念によって説明しきれない何かが生じているように見えたとしても、現実にこれらのニュータウンを構成した計画技法は徹底して近代都市計画のものである、という点である。どの郊外ニュータウンにも多か...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.52-58
[インタヴュー]
アトリエ・ワンと私──最初の出会い 永江朗──私の場合もそうでしたが、施主は設計を依頼するにあたってまず手紙を書くというアプローチが多いと思います。受け取ったとき、まずどう考えられますか? 塚本由晴──それは「やった!」ですよ。内容を見るより先にとりあえずトキメキます。中学生の頃、思ってもみなかった女の子に告白されたと...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.74-85
[現代住宅研究 1-1]
1 小住宅の教え 戦後の小住宅として名高い《私の家》(清家清、一九 五四)[図1]は、延べ五〇平方メートル(一五坪)の小さな平屋建ての住宅である★一。この建物は、そのまま木造で建てるのが容易なプランや外形をもつにもかかわらず、RC造として建ちあげられたことに特徴がある。戦前のRC造の事例は大規模な公的施設や集合住宅ない...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.100-103
[論考]
立川のハウス House Tachi-kawa 主要用途 専用住宅 家族構成 夫婦+子供三人 構造・構法 木造在来(屋外斜材のみ鉄骨コラム材)《立川のハウス》は東京の立川市の郊外にあります。お施主さんと一緒に土地探しから始めた仕事で、三六坪くらいの敷地が見つかりました。曲がった道路とケヤキ林に挟まれた扇型の土地で、...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.78-90
[批評]
細部・ディテール・納まり 塚本由晴──OMA/レム・コールハースのディテールは、安っぽいとか、素人だとか、長持ちしそうもないとか、結構悪い評判を聞くけど、逆にこんなに簡単でいいんだとか、脈絡なしでいいんだという自由をそこに感じることもできる。彼の場合、ディテールというものの捉え方がいままでの建築家と違うのだろう。現代芸...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.80-89
[論考]
ミニ・ハウス Mini House 主要用途 専用住宅 家族構成 両親+子供二人 構造・構法 LSG(軽量鉄骨)造塚本──《ミニ・ハウス》は、敷地面積がだいたい七〇平方メートル、延べ床面積が九〇平方メートルの小さな建物で、三〇年来住んできた家の建て替えです。敷地は四メートルに満たない前面道路に接し、東側に小さい住宅が密...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.91-99
[批評]
以前渋谷駅に近い明治通り沿いのスパゲティ屋の上に、バッティングセンターの篭が乗り上げたような建物があった。脇の坂を上がると二階部分にあるバッティングセンターの入り口で、敷地奥から明治通りめがけて打つようになっており、奥行き一・八メートルぐらいのスパゲティ屋の客席は、間口いっぱいに広がって路上で食べる臨場感があった。スパ...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.92-94
[論考]
ニュータウンに行くと感じることがある。それは、これは建築のロマンなのか? 土木のロマンなのか? それとも政治のロマンなのか? ということである。そんな問題のたてかた自体間違っている、それはすべてにとってのロマンなのだと自分に言い聞かせてみるのだが、やはり納得できない何かが残る。特に海浜部の埋立地に建設されるニュータウン...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.67-75
[Dialogue]
トーキョー・リサイクル・エクスプロージョン 貝島──まず「リサイクル」と都市・東京を結びつけたところから話しましょう。私たちが一九九六年に「メイド・イン・トーキョー」で東京の面白い建物のガイドブックをつくり始めたとき、それと自分たちがしている設計とがどういう関係になっているのかを、よく聞かれました。ガイドブックというの...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.56-64