村山敏勝, 三浦玲一
彩流社、2004年5月、244ページ
ISBN=4882028875
[翻訳]
われわれには新公園しかない、と想像してはならない。思考して、周りを見渡してみるんだ。どんな場所も、トンチーが集まり、われわれの場所だと主張できる拠点になりえるのだ。 『愛紙(アイ・バオ)』第二号論説(一九九四) 残念ながら、言説に対抗できる唯一の防御策は言説なのだ。そして「エイズ」についてのそれ自体汚染されていない...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.130-143
[翻訳論文]
建造環境が建造されるのは建造を許可されたからである。建造環境が建造を許可されたのはそれが制度ないしは支配的文化を表象し反映しているからである。建築物の予算がパブリック・アートの予算の一○○倍あるのは、建築物が仕事と生産物とサービスを提供しそれは市の財源を増加させるからである。パブリックアートは二級市民のように、裏口から...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.137-148
[論考]
都市計画者からすれば都市の景観を損なうものでしかないスケートボーダーたち。だがイアン・ボーデンは都市と真っ向から対立する虐げられた者たちによる闘争のシンボルだと考える。 スケートボーダーたちは独特のグラフィックデザイン、言葉遣い、音楽、ジャンクフード、行動規範を完備しているばかりか、仕事、家族、もろもろの規範的社会的...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.115-121
[翻訳]
アパルトヘイトのもとでの都市生活の写真は、たとえ南アフリカの人間ではなくてもおなじみのものだ。かつては「マッチ箱」のかたちをした家が延々と立ち並ぶ単調なイメージが、国家によるタウンシップ(非白人指定地区)の規格化を物語っていた。映画製作者やジャーナリストお気に入りのテクニックのひとつは、オーウェルの小説に出てきそうなこ...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.204-209