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批判的地域主義 (Critical Regionalism)

クリティカル・リージョナリズム(Critical Regionalism)。アメリカの建築批評家、K・フランプトンが提唱した概念。建築における無批判なグローバリズムに対抗し、地域に密着したバナキュラー建築とモダン代建築を節合しようとする立場。初出は1983年の論文「批判的地域主義に向けて──抵抗の建築に関する六つの試み」で、後にハル・フォスターが編集したポストモダニズムの論文集『反美学』に収録された。批判的地域主義の条件として、「場所に根ざした建築であること」「風土性(地勢、気候、光、コンテクストなど)を最大限に生かした建築であること」などが挙げられている。

> 10+1 DATABASE内「批判的地域主義」検索結果 (15件)

[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 6]

批判的地域主義再考──コンテクスチュアリズム・反前衛・リアリズム | 五十嵐太郎

Rethinking Critical Regionalism: Contexturalism/ Antivanguard/ Realism | Igarashi Taro

...トンの批判的地域主義 ケネス・フランプトンが唱える「抵抗の建築」としての批判的地域主義はいかな... ...ニフェスト的な論文を検討しよう★六。 「批判的地域主義」の基本的戦略とは、普遍的文明のインパク...

『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.205-216

[論考]

「批判的工学主義」のミッションとは何ですか?3 歴史・メディア編 | 南後由和

What is the Mission of "Critical Engineering-ism" ? 3: History / Media Edition | Yoshikazu Nango

...ス」、八〇年代のケネス・フランプトンの「批判的地域主義」とリアンヌ・ルフェーヴルの「ダーティ... ...うことである。 第二に、場所性をめぐる「批判的地域主義」および「ダーティ・リアリズム」との比較...

『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.98-99

[論考]

藤森照信の批評根拠 | アンドレア・マッフェイ入江徹

The Critique Reason of Terunobu Fujimori | Andrea Maffei, Toru Irie

...元の伝統を用いたものであると、すぐに、“批判的地域主義”と呼ばれるムーヴメントへ関連づけたり... ...ム”について話しだしたりする。 まず、〝批判的地域主義〟とは、地元の素材と建設技術を再生しなが...

『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.154-157

[キーワード]

90年代都市・建築キーワード/キーパーソン | 南泰裕瀧本雅志松田達

Urban/ Architecture Keywords and Key Persons of the 90s | Minami Yasuhiro, Takimoto Masashi, Matsuda Tatsu

...ンスは、それゆえケネス・フランプトンの「批判的地域主義」★6ともおそらく接続する。フランプトン... ...イデガー的というよりメルロ=ポンティ的な批判的地域主義の可能性さえ示している。ギブソンは、初...

『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.68-87

[インタヴュー]

「桂」/タウト──重層的なテクストとしての | 磯崎新日埜直彦

KATSURA/ Taut: As a Multilayered Text | Isozaki Arata, Hino Naohiko

Electa社版『KATSURA』の成立と構成 日埜直彦──前回は岸田日出刀を中心として日本におけるモダニズム受容の最初期の状況について話していただいたのですが...の言う「クリティカル・リージョナリズム(批判的地域主義)」は、要するにグローバリゼーション、...

『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.147-157

[グローバリズム 4]

アジアの〈栄光©〉と〈悲惨©〉 | 八束はじめ

Asian〈Glory©〉and 〈Misery©〉 | Yatsuka Hajime

1    東京  二〇〇三 vs 東京計画一九六〇 vs ドバイ二〇〇? 東京のど真ん中に誕生したばかりの新しい都市、「六本木ヒルズ」のそのまた中心を占めるタワ...ムに対して批判的スタンスに立ちうる問題(批判的地域主義というカテゴリーが暗示するように)であ...

『10+1』 No.34 (街路) | pp.208-220

[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 4]

チャールズ、チャールズ──ポスト・モダンの折衷主義と保守主義 | 五十嵐太郎

Charles vs. Charles: Postmodern Eclecticism and Conservatism | Igarashi Taro

二人のチャールズ 一九七二年七月一五日午後三時三二分、アメリカのセントルイスでモダニズム建築は死亡した。 チャールズ・ジェンクスの著書『ポスト・モダニズムの建築...すら仕掛けるツォニスとルフェーヴルの言う批判的地域主義に比べれば、単に回顧的な地域主義である...

『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.226-236

[グローバリズム 2]

ナショナリズムとその美学化 | 八束はじめ

Nationalism and Its Idealization | Yatsuka Hajime

1 福岡  一九九〇(ポストモダン) vs 日本  戦後(モダン) PART1 前回「ペキン 二〇〇三」の冒頭で引用したコールハースのテクストは、「日本に関して...なくてはならない。そのコンテクストでは、批判的地域主義と呼ぼうが、批判的国際主義と呼ぼうが違...

『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.230-238

[音 3]

音の仕上がりの外側で | 東琢磨

Outside Manufactured Sound | Higashi Takuma

ポピュラー・ミュージックのハイブリディティ ポピュラー音楽におけるハイブリディティについて語られている音楽ジャーナリズムの言説は、ハイブリディティという音のかた...木明恵訳、青土社、一九九八)で指摘する「批判的地域主義」の「危険/批判」が、建築だけではなく...

『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.36-38

[論考]

「批判的工学主義」のミッションとは何ですか?1──定義・マニフェスト編 | 藤村龍至

What is the Mission of "Critical Engineering-ism" ? 1: Definition / Manifesto Edition | Ryuji Fujimura

二〇〇〇年以降、東京の都心部では高速で大規模な開発が進み、湾岸地区ではタワーマンションが、バイパス道路沿いにはメガショッピングモールが、それぞれ大量に建設されている。それら都市・建築をめぐる量、規模、変化の速度に対して、社会学者や哲学者は建築家の議論の遅れを指摘するものの★一、現実の都市空間への働きかけとしては「脱空間...

『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.94-95

[論考]

01:国際化するヨーロッパ建築 | ハンス・イベリングス佐藤美紀

The Internationalization of Architecture in Europe | Hans Ibelings, Sato Miki

ヨーロッパにとって、二〇世紀最後の二〇年間は混迷の時代であった。東欧の共産政権の崩壊、東西ドイツの再統合、欧州連合(EU)内部での統一の加速、バルカン諸国の戦争...サンダー・ツォニスといった評論家が唱えた批判的地域主義への叛旗である。地域主義的要素は一切な...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.74-77

[日本]

40:リバース・アーキテクチャ | 槻橋修

Reverse Architecture: Reverse Architecture | Tsukihashi Osamu

「どうして?」の問い 建築に対し「どうしてこうなっているのか」と発せられる問い。それが建築と建築家のあいだにある唯一の結線である。この問いが「建築とは何か」とい...ト板などを幾分偽悪的に使用した[図4]。批判的地域主義の提唱者でもあるL・ルフェーブルはサイバー...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.174-180

[論考]

「批判的工学主義」のミッションとは何ですか?2── 「虚の不透明性」をめぐる空間概念編 | 柄沢祐輔

What is the Mission of "Critical Engineering-ism" ? 2: "Phenomenal Opacity" and the Spatial Concept | Yuusuke Karasawa

社会の飛躍的なコンピュテーション化にともなって私たちはまったく新しい空間認識と身体感覚を手に入れつつあるのではないだろうか。かつて情報革命が飛躍的に進展した折に建築や都市がどのように変容してゆくか盛んに議論されたことはまだ記憶に新しい。しかしそこでは情報空間をどのように実空間へと投影するかという問題系に議論は終始してし...

『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.96-97

[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 1]

ヴィリリオ/パランからジャン・ヌーヴェルへ──転回点としての一九六八年 | 五十嵐太郎

From Virilio/Parent to Jean Nouvel: Turning Point 1968 | Igarashi Taro

一九四五年、二〇世紀前半のテクノロジーを最大限につぎ込み、全人類の抹殺可能性さえも示すことになる第二次世界大戦が終結した。 同年、歴史上初めて光線兵器(原爆)が...回帰、ネオリゴリズム、スキンリゴリズム、批判的地域主義、無秩序への回帰、ダーティリアリズムな...

『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.213-224

[建築の解體新書 5]

建築と古文辞学 | 岡崎乾二郎中谷礼仁

Architecture and Archaic Rhetorical Writing | Okazaki Kenjiro, Nakatani Norihito

躾と添削……岡崎乾二郎1 わが国の学者は日本語で中華の書を読み、和訓と称している。訓詁(くんこ)という意味から出た言葉であろうが、実際は訳である。しかし人々は、...う意味であり、例のケネス・フランプトンの批判的地域主義の翻案によれば、それは果てもなく流動化...

『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.13-28