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団地 (Danchi)

一般的には集合住宅の集合体を指す場合が多いが、都市計画上工業地域に建設された工場群など工場の集合体を指す場合もある。住宅団地の場合、日本住宅公団(現・UR賃貸住宅)や地方公共団体が建築したものを指す場合が多い。一戸建ての住宅が建ち並んでいる地域でも○○団地と称することがあるが、1950〜70年前後に建設された団地は、5〜8階建て程度の直方体が多く、これらは現在老朽化が進んで、リノベーションや建て替えが検討されている。

> 10+1 DATABASE内「団地」検索結果 (108件)

[論考]

住宅の廃墟に──建築家と住居をめぐる七つの物語 | 五十嵐太郎

On the Domicile's Ruins: Seven Tales of Architects and Domestic Spaces | Igarashi Taro

序─低い声 四本の柱が立ち、そこに屋根を架けた小屋は住宅の原型なのだろうか? [〈それ〉溝は作動している]あるいは、一本の柱が太古の平野に立てられた瞬間に構築が...、それを集合住宅に拡大したのが、《保田窪第一団地》(一九九一)である。ともに固定化した住宅の...

『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.130-145

[Yellow Page2]

団地再生計画 | みかんぐみ田中皇彦吉岡寛之川元美奈子近藤創順

Housing-Complex Renovation Project | MIKAN, Kimihiko Tanaka, Hiroyuki Yoshioka, Minako Kawamoto, Soujun Kondo

...にある“団地”にそれを適用した。小さなモノを付加したり削除したりして、使い勝手や団地のイメー... ...せる、そして建物の建っている敷地まで含めた“団地”という資産の再利用。でも、みんなリノベーシ...

『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.100-105

[筑波]

ツクバ・オールドニュータウン | 筑波大学芸術学系貝島桃代研究室

Tsukuba Old New Town | University of Tsukuba Institute of Art and Design Momoyo Kaijima Lab.

...。周辺開発地区では、田園環境を保ちながら工業団地の開発などが行なわれている。「つくば」は新し... ...と市が運営している。また工業技術院、農林研究団地、筑波大学においてもそれぞれ共同溝が設置され...

『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.112-127

[現代建築思潮]

討議:オリンピックと団地二〇一〇年問題 | 今井公太郎今村創平日埜直彦吉村靖孝金子祐介アリ・セリグマン

The Olympics and the Year 2010 Housing Development Problem | Imai Kotaro, Imamura Sohei, Hino Naohiko, Yoshimura Yasutaka, Yusuke Kaneko, Ari Seligmann

...今回見学に行った北区の赤羽団地と板橋区の高島平団地のうち、赤羽団地は長期的な高齢化の進行と人... ...という、安直な結論に至ってしまうのです。 赤羽団地のような、数十年前に建てられた箱型のRC造五、...

『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.37-44

[論考]

視線と意匠──郊外ニュ─タウン試論 | 若林幹夫

Design and Eye | Wakabayashi Mikio

...つは、京王堀之内駅前の斜面に並んだ一群の住宅団地である。「ライブ長池」という名の全体計画に基... ...った折衷的な名を与えられた「ポストモダン」な団地群の特異な相貌は、京王堀之内駅を中心とする駅...

『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.116-123

[地上にて 2]

江東デルタ地帯のマジノ線 | 石川初大山顕

Maginot Line on Koto Delta Area | Ishikawa Hajime, Ken Oyama

...、「団地」を鑑賞するガイドブック(長谷聡+照井啓太+青木俊也+原武史『僕たちの大好きな団地─... ...─あのころ、団地はピカピカに新しかった!』洋泉社、二〇〇七年三月)、「水門」の写真集(佐藤淳...

『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.167-179

[建築家的読書術]

それぞれの読書 | みかんぐみ

Several Readings | MIKAN

...もこもこ』団地映画|曽我部昌史 団地が舞台になっている映画の収集をしている。郊外団地の屋外空間... ...でのアクティヴィティと、団地のイメージとの関係を探ろうと思ってはじめたことだ。研究の成果もさ...

『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.89-91

[東京ディズニーランドの神話学 3]

ディズニー主義の核心 | 桂英史

The Heart of Disneyism | Katsura Eishi

...誕生した団地は、近代建築が誕生させた集合住宅のヴァリエーションであるが、「郊外」が団地によっ... ...方は決定的になった。 一九五〇年代に誕生した「団地」は、そのロマンス革命が進行しはじめたことの...

『10+1』 No.11 (新しい地理学) | pp.221-230

[都市観測者の手帖 6]

砂町銀座と阿佐ヶ谷団地 | 三浦展

Sunamachi-Ginza and Asagaya Housing Development | Atsushi Miura

...、ワタシ的に最近のヒットは砂町銀座と阿佐ヶ谷団地ですね。 砂町は、行政的には北砂、南砂、東砂な... ...。しかし今は、北は都営新宿線の西大島、南は営団地下鉄東西線の南砂が最寄り駅。しかしいずれの駅...

『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.34-35

[論考]

屋上に佇んで | 林道郎

Pausing on the roof | Hayashi Michio

...この論の「屋上」の範例的なイメージは、学校や団地、病院、オフィスビルなどに見られる、ビル構造... ...屋上体験として言及する団地の屋上についても言えることで、今は、多くの団地が屋上へのアクセスを...

『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.158-165

[論考]

陽のあたる洗面台──ジェンダーが裏返したプラン | 鈴木明

A Washbasin at Centre Stage: Planning; Reversed by Gender | Suzuki Akira

...れたわけではないらしい。嘘だと思うなら、同じ団地内のほかの棟を見るが良い。 君と同じ街の建築家... ...演出することができる。ロフトのようなね。 この団地の建築コストは少なくとも日本の並の公営住宅建...

『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.108-115

[住居の視点、住居の死角 7]

〈郊外〉は都市の縁側空間ではない──「団地化」「コンビニ化」が引き出した位相 | 米沢慧

The "Suburb" Is Not the City's Veranda: The Topology of "Housing Complexes" and "Convenience Stores" | Yonezawa Kei

...階の郊外化は「団地化」。一九五五年から七〇年代末にかけての動きで住宅公団の団地建設に対応して... ...みせている。 一見短絡しているようにみえるが「団地化」「コンビニ化」に象徴される〈郊外〉のダイ...

『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.42-44

[福岡]

福岡リビングコンディション──GAO/ゴースト・アーキテクト・オフィスのためのコレクション──もうひとつ別の現実:シミュラークルプロジェクトとしてのドットシティ | 石田壽一九州芸術工科大学石田研究室

Fukuoka Living Conditions: Collection for the GAO/Ghost Architects Office Dots City as the Simulative Project for the Another Alternative Reality | Ishida Toshikazu, Kyusyu Institute of Design Ishida Lab.

...ス 02 釣りキチハウス 03 港湾アパート 04 須崎団地 05 北朝鮮リサイクル船 06 参道ハウス 07 塀ハ... ...園のまん中にある住宅団地で、市が公園化を計画しており、国有地内の住宅団地の借地権の買い上げ/...

『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.156-171

[都市観測者の手帖 7]

庶民の田園都市 | 三浦展

A Garden City for the Common People | Atsushi Miura

...までのイメージとは赤羽台団地だった。東京では有名な団地であり、また団地の歴史を語るうえでも、... ...公団の歴史上も重要な団地であろうが、私はこの団地の名前を赤塚不二夫の漫画で知った。たしか、『...

『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.37-39

[対談]

東京スタイル──部屋からの眺め | 都築響一岡崎祥久

TOKYO STYLE: View from Rooms | Tsuzuki kyoichi, Yoshihisa Okazaki

...までのところいちばん長くいました。東京郊外の団地です。その後、部屋を借りるなどして、都心近く... ...しました。小さかったころから長く団地に住んでいましたから、団地そのものにはなじみがないわけで...

『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.54-72

[対談]

建築とプログラム | 伊東豊雄坂本一成山本理顕八束はじめ

Program Issues in Architecture | Ito Toyo, Sakamoto Kazunari, Yamamoto Riken, Yatsuka Hajime

...託麻団地」と僕の「保田窪団地」とを比較して、「保田窪団地」にはコモンがあって、「託麻団地」に... ...ムとして提案できるはずだ、というのが「保田窪団地」での僕のスタンスでした。もし集合の契機とい...

『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.103-121

[現代建築思潮]

オリンピック/都心の郊外──まだ見ぬ郊外論に向けて | 日埜直彦今井公太郎吉村靖孝今村創平

Olympic Game/Suburbs in City Core: Toward Different Suburb Studies | Hino Naohiko, Imai Kotaro, Yoshimura Yasutaka, Imamura Sohei

...上にのった赤羽台団地と高島平団地を訪れて気になったことがある。老朽化した団地においては建て替... ...の住宅街を歩いてみた。前回の報告では、大規模団地の現状を考えたが、それらにくらべると、今回の...

『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.48-56

[批評]

腐敗する湿原都市──〈昭和〉の死と東京 | 田中純

Decomposing "Swamp City": The Death of "Showa" and Tokyo | Tanaka Jun

...公団を代表する業績だった都内最大規模の高島平団地で、一九七一年の入居開始以来、自殺者が異常に... ...言及されている。松山は一九七八年に実際にこの団地を訪れているが、その時点ですでに三三人の飛び...

『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.133-143

[対談]

公共性と集合住宅 | 大野秀敏隈研吾

Publicity and Collective Housing | Hidetoshi Oono, Kuma Kengo

...な試み──岐阜県営北方団地の場合 大野──妹島和世さんの岐阜県営北方団地のホテル型の住宅はどう... ...傷になった。一九五五年に公団ができ、大規模な団地を六〇年代に分譲し始めました。分譲にするとマ...

『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.54-65

[批評]

バウハウスと論理実証主義 | 米田明

Bauhaus and Logical Positivism | Yoneda Akira

...ってとりわけ市街地の集合住宅や衛星都市の郊外団地が数多く計画されることになる。一九二五年以降... ...ものだった。(……共同ホールの)内部も外部も団地全体を支配している規則に従っており、公共の建...

『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.174-184

[対談]

東京あるいは都市の地層を測量する──ポスト「東京スピード」の都市をめぐって | 内田隆三若林幹夫

Surveying Tokyo/Urban Strata:A Look at the Post "Tokyo Speed" City | Uchida Ryuzo, Wakabayashi Mikio

...いうものです。原さんが言っている均質空間は、団地やオフィス街の景観がそうであるような、同質な... ...、団地の裏側に一歩間違って足を踏み入れると、満艦飾に洗濯物が干してあって、ポストモダンな団地...

『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.62-79

[White Page]

公共建築リスト 1950-1969 | 臼井敬太郎

Public Architecture List 1959-1969 | Keitaro Usui

...性とを表徴している。一方で、築後40年を超える団地には、木々が繁茂するものもあり、穏やかな住環境... ...1967/墨田区文花/RC/5 墨田区を代表する大規模団地。前回補修工事から10年以上を経過。8──《辰巳一...

『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.144-149

[論考]

「更地と集合住宅」──多摩丘陵におけるニュータウンと集合住宅の分節 | 塚本由晴

Vacant Lots and Communal Housing | Tsukamoto Yoshiharu

...は、まず土地が造成され、次に集合住宅団地か戸建て住宅団地が建設され、そこに鉄道が通って都心と... ...ても、住宅の標準設計・大量供給時代の寸縮みの団地サイズの住宅(八〇〇ミリをモジュールとした住...

『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.67-75

[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 4]

チャールズ、チャールズ──ポスト・モダンの折衷主義と保守主義 | 五十嵐太郎

Charles vs. Charles: Postmodern Eclecticism and Conservatism | Igarashi Taro

...ーイット・アイゴー団地が爆破された事件を劇的に紹介する★一[図1]。この団地は犯罪率が高く、建... ...降の建築を読む。 1──プルーイット・アイゴー団地の爆破 『ポスト・モダニズムの建築言語』(1978)2...

『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.226-236

[フィールドワーク]

フィールドワークの方法──ランドスケープ批評宣言の布石として landscape network901 | 山内彩子石川初小池孝幸高橋靖一郎木下剛松永理恵近藤卓

The Methodology of Fieldwork: In Preparation for a Critical Declaration on Landscape──landscape network901 | Yamauchi Ayako, Ishikawa Hajime, Takayuki Koike, Seiichiro Takahashi, Kinoshita Takeshi, Rie Matsunaga, Taku Kondo

...〇年代の団地設計の主流である中層フラット南面平行配置のプランが、その後の高密度な団地設計と比... ...する都営住宅の場合、個人的な楽しみに加えて「団地を美しくするため」といった公共性に配慮する意...

『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.109-121

[過防備都市 3]

住宅/学校を開くのか、閉じるのか | 五十嵐太郎

Making the House/the School Open/Closed | Igarashi Taro

...し、それぞれの対策を示している★四。例えば、団地の北側や妻側にある公園は、住人の視線が届かな... ...とられる場所になりやすい、自動販売機の設置。団地を貫通する幹線道路は、障壁を設けて、死角が発...

『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.179-189

[大阪]

都市は連鎖する | 連鎖都市研究会

Catenated Cities

...落、市営団地の隣棟間を突き抜けているのがわかる。集落だけでなく、近代に建設された団地の隣棟間... ...って分断されていた条里地割を使って中世集落や団地の区画を横断する道路を計画し、実行したのであ...

『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.56-76

[論考]

集合住宅のフレームワークを考える | 渡辺真理

Reflecting on Apartment Building Frameworks | Makoto Watanabe

...四階建て平行配置の古びた住棟が地方都市郊外の団地に建ち並ぶ光景は近代日本のめざした、均一化、... ...のための住まいを大量に供給したのが、いわゆる団地だった。核家族の住まいとして郊外の一戸建てと...

『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.76-84

[論考]

二〇世紀日本建築の「悦ばしき知識」──丹下研究室の国土・都市・建築 | 豊川斎赫

Japanese Architecture of The 20th Century: "La gaya scienza": The Research of Regional, Urban, and Architecture in Tange Laboratory | Saikaku Toyokawa

...合を引き起こすので、中小工場を対象とする工業団地造成地による誘導が求められる★一八[図3]。し... ...すかのようだ」と評す一方、工場スタッフ用RC造団地が地元社会と遊離している状況に目配りしている。...

『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.80-95

[対談]

都市再生のアクチュアリティ | 北沢猛太田浩史

The Actuality of Urban Regeneration | Takeru Kitazawa, Ota Hiroshi

...くつかの都市から相談を受けてきましたが、工場団地をつくりたいという相談もありました。日本の産... ...ばいけない、単に工場団地をつくりますということではないでしょう。工場団地をつくっている自治体...

『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.62-77

[都市の断層線/切断線 1]

東京のソシオグラフィ──都市の地層構成 | 内田隆三

A Sociography of Tokyo: Structural Strata of the City | Uchida Ryuzo

...自動車用の道路が歩行者の生活圏から分離され、団地よりも一段低い場所につくられているため、夜に... ...て危険な隙間のひとつになっている。ある意味で団地はこうした広大な隙間のなかにぽつんと浮かんで...

『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.2-11

[1990年代以降の建築・都市 2]

アポカリプスの都市 2001──ニューヨーク/アフガン/ベルリン | 五十嵐太郎

Apocalyptic Cities 2001: New York/Afghanistan/Berlin | Igarashi Taro

...品がある[図10・11]。《プルーイット・アイゴー団地》(一九五八)は、住民に愛されず、スラム化し... ...聞』(9月12日)11──《プルーイット・アイゴー団地》の爆破 出典=チャールズ・ジェンクス 『ポスト...

『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.181-194

[翻訳]

新加被歌的路(シンガポール・ソングラインズ)☆一──ポチョムキン・メトロポリスのポートレート あるいは 三〇年のタブラ・ラサ | レム・コールハース太田佳代子八束はじめ

Singapore Songlines: Portrait of a Potemkin Metropolis... or Thirty Years of Tabula Rasa | Rem Koolhaas, Kayoko Ota, Yatsuka Hajime

風水:もとの場所に居つづける限り地主の繁栄はつづくという古い中国信仰。 シンガポールのグリーンプラン:われわれはブルドーザを適正な場所に導きたい。 リー・クァン...を誇示するものでしかない。悪名高い英国の公共団地がそうであるように、イデオロギーを剥ぎ取られ...

『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.173-197

[部屋の文化研究 7]

最小限住宅──起きて半畳、寝て一畳 | 西川祐子

Minimal Housing: Make the Most of What You Have | Nishikawa Yuko

...は東京都江東区新木場四丁目の埋め立て地、工業団地のそば、人通りが少ない場所にあったので発見が... ...うなものであったろう。夫婦は最初は住んでいた団地の近くに車を止めて暮らしたが、その後は夢の島...

『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.33-34

[論考]

50 Years After 1960──グローバル・シティ・スタディーズ序説 | 八束はじめ

50 Years After 1960: Introduction to the Global City Studies | Yatsuka Hajime

...ソウルに行くならそんなものを見るより巨大住宅団地の光景を見なさいというだろう。BIGNESSは建築家の... ...ズミ講的な商業主義だ。こうして申請された工業団地の用地を、さすがに過剰だとして中央政府が凍結...

『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.62-76

[技術と歴史 12]

デザイン・マインドと資本とのあいだで | 山名善之

Between Design Mind and Capital | Yoshiyuki Yamana

...ルセル・ロッズ設計による《ラ・ミュエット住宅団地》(ドランシー、一九三一─三四)の建具表です... ...版監修、TOTO出版、20049──《ラ・ミュエット住宅団地》のための建具表 引用出典=『ジャン・プルーヴ...

『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.252-262

[論考]

セクシュアリティの造形力 クィア映画の空間原理を出発点に | サラ・ティズリー

Sexuality as Molding: From the Spatial Principles of Queer Cinema | Sarah Teasley

...曽我部昌史+田中皇彦「郊外団地再生の新たな視点と建築的手法──団地映画を通してみる公共空間の...

『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.118-129

[現代建築思潮]

東京オリンピック計画 | 今井公太郎今村創平日埜直彦吉村靖孝金子祐介北脇将史新井崇俊安藤祐子上杉昌史桂奨東京大学生産技術研究所 今井研究室鈴木豊

Tokyo Olympic Game Project | Imai Kotaro, Imamura Sohei, Hino Naohiko, Yoshimura Yasutaka, Yusuke Kaneko, Masashi Kitawaki, Takatoshi Arai, Yuko Ando, Masashi Uesugi, Susumu Katsura, Institute of Industrial Science, the University of Tokyo, Imai Lab., Yutaka Suzuki

...については『10+1』No.42で提言を行ない、その後団地の二〇一〇年問題、都心の郊外という問題系に触れ... ...選手村については、早い時期に、赤羽台や高島平団地周辺を見に行きましたね。これまでにルートヴィ...

『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.41-56

[技術と歴史 10]

サステイナブル・デザインを遡る | 野沢正光

Tracing Sustainable Design | Masamitsu Nozawa

...リンの壁が崩壊して、東ドイツの居住者が減った団地で、徹底して街の作り変えを試みている例です。... ...─クリティーバ市 筆者撮影 12─ライネフェルデの団地 筆者撮影13──《ロイヤル・フェスティヴァル・...

『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.215-225

[CONCEPTUAL 日本建築 8]

第八章──モダニズム編 | 黒沢隆

Back to the MODERNISM: Through the hard researchs of 'Japonisme' by the Japanese and French estheticians or comparative culturists in 1980's, it was excavated clearly, that Impressionism in painting, Illustration in printed media, DESIGN itself on products, those were revelated deeply from the Japanese arts and crafts at that time. But, it was lapsted out from the memory as time went on. However, each time, that Modern Design specially in architecture, have built the new stage, Japan esthetics appeared again and again, deeper and deeper, finally to Mies (a last period of the prosperous Modern Times, may be). Nevertheless, 'semiologie' --one of core charactor of Japan esthetics--, has been cleared off at the new design activities. | Takashi Kurosawa

...公道がトンネル状に足元を抜けていく。つまり「団地」ではない。六層に積まれた住戸の最上階に、さ... ...に達しようとしている。Th・フィッシャー以来の団地(ジードルンク)という意識を明確にもち、各棟を...

『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.222-237

[1990年代以降の建築・都市 10]

過防備都市 2──戦場としてのストリート | 五十嵐太郎

Fortified Cities 2: Street as Battle Area | Igarashi Taro

...酒鬼薔薇事件(一九九五)を挙げ、いずれも住宅団地の死角が舞台になったことを指摘している。隠れ... ...セキュリティ上好ましくない。そして「事件後、団地のあちこちで鬱蒼と茂った緑を住民たちが伐採す...

『10+1』 No.34 (街路) | pp.199-207

[インタヴュー]

一回性の建築 | 山本理顕中西泰人本江正茂

Architecture as Single | Yamamoto Riken, Yasuto Nakanishi, Motoe Masashige

...呼べるかもしれない。また山本さんは《東雲》で団地という従来のビルディング・タイプとはまったく... ...があったパーソナルな部分の揺らぎが《東雲》の団地に表われていると思います。次に壊してみたいビ...

『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.75-82

[論考]

「周縁都市の将来」──幕張 | 米田明

"The Future of Peripheric City",Makuhari | Yoneda Akira

...る[図3]。 第二の新しい形態の住宅供給とは、団地型と呼ばれるいわゆる近代建 築が生み出した板状... ...数の学校を含む大きなオープンスペースと従来の団地型の分散した平行配置をもとに計画が行なわれて...

『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.173-179

[ディスカッション]

建築は何処へ──多摩ニュータウンと快適性をめぐって | 多木浩二青木淳入江経一吉松秀樹

Whither Architecture? | Taki Kouji, Aoki Jun, Kei'ich Irie, Yoshimatu Hideki

...なものが全般的に拡がって、多摩やほかのどこの団地でも広場をつくってしまう。それが当たり前だと... ...活しているはずである。 自分自身の経験からも、団地という場はかなり特殊な都市領域のひとつである...

『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.76-103

[論考]

住居という視点にいま何が必要か──山本理顕『住居論』にふれて | 米沢慧

Residential Visions: On Yamamoto Riken's "Housing Theory" | Yonezawa Kei

...間装置概念で応えてみせた《熊本県営保田窪第一団地》がある。一一○世帯の住戸が中央広場を囲むよ... ...         1、2──《熊本県営保田窪第1団地》の柱棟配置の概念図(『住居論』より)ここで...

『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.67-72

[翻訳論文]

/区分線をねじる/(後編) | ジェフリー・キプニス川田潤

/Twisting the Separatrix/ (Part III) | Jeffrey Kipnis, Jun Kawata

...る虚構の物語が、アイゼンマンのカナレッジオの団地のデザインとチュミのラ・ヴィレット公園のデザ... ...ッジオ運河のポジティヴな表現、アイゼンマンの団地のポジティヴかつネガティヴな表現、チュミの計...

『10+1』 No.34 (街路) | pp.171-185

[論考]

西山夘三と日本における西洋理論の伝播 | カローラ・ハイン佐藤美紀

Nishiyama Uz*** and the Spread of Western Concepts in Japan | Carola Hein, Sato Miki

...代建築運動の始祖のひとりとして、また近代住宅団地に関する数多くの文献の著者として尊敬されてい... ...のニュータウンである千里の初期計画などの住宅団地の設計を手掛けた。その後西山はエコロジーにも...

『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.143-148

[批評]

「第三機械時代」のアルケミー──白・銀・透明をめぐるサブ・クロニクル | 吉村靖孝

Alchemy in the "Third Machine Age": A Sub-Chronicle of White,Silver and Transparency | Yoshimura Yasutaka

...月一五日一五時三二分、プルーイット・アイゴー団地の爆破。近代建築のイディオムを十全に体現する... ...月一五日一五時三二分、プルーイット・アイゴー団地の爆破。それは、いまにして思えば「国際様式」...

『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.242-248

[論考]

偽装する住宅──非決定論的住宅論の試み | 山中新太郎

Camouflaged Housing: An Essay on an Indeterminate Theory of Housing | Yamanaka Shintaro

...宅》(一九九二)[図5]や《熊本県営保田窪第一団地》(一九九二)、「クリエイティブミズが住まい... ...ンにステンレスの流し台を採用するなど、新しい団地での生活を演出した。こうした計画が実践され、...

『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.111-120

[論考]

ちょっとした戸惑いを刺激として(承前)──アムステルダムとロサンゼルスの同時代の比較 | エドワード・ソジャ加藤政洋

The Stimulus of a Little Confusion: A Contemporary Comparison of Amsterdam and Los Angeles (Sequel) | Edward W. Soja, Masahiro Kato

...園郊外の巨大な「バイルメルメールBijlmermeer高層団地」のように、オランダのプランナーが公営住宅のな... ...なベッドタウンであったところに、今では、工業団地、金融のサーヴィス・センターやオフィス・ビル...

『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.151-168

[論考]

都市は学校でつくられる──ローカリティがオーバーラップする場所 | 山崎泰寛藤村龍至

The City Built by the School: A Place of Overlapping Locality | Yamasaki Yasuhiro, Ryuji Fujimura

...学校は、品川区の東部の埋め立て地に広がる八潮団地の北部に位置し、児童数一三二名の小規模校であ... ...たどっているのは、現代の少子化の流れに加え、団地の入居者の高齢化に伴い、子どもの数が急激に減...

『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.153-167

[翻訳]

住まうことの快楽 | アンヌ=マリー・シャトレモニク・エレブ五十嵐光二

Le Plaisir d'Habiter | Anne-Marie Châtelet, Monique Eleb, Igarashi Koji

...ットの大理石、モンドリアンの絵画、〈集合住宅団地(ジードルンク)〉、ソル・ルウィットの作業、... ...略することで困難さが避けられた時代があった。団地は住戸からつくられて、これらの「青ざめたHLM[...

『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.128-144

[論考]

ポスト震災の集住体──歪められた集住の諸像 | 浅見雅之田中正人松原永季吉川健一郎

Post-Disaster Collective Housing: Distorted Phases of Collective Housing | Masayuki Asami, Masato Tanaka, Matsubara Eiki, Kenichiro Yoshikawa

...の多くは仮設住宅に住む高齢者で、中高層住宅や団地に住んだことのない人たちである。こうした人々... ...。 ●だんだん畑《注文の多い楽農店》 南芦屋浜団地は、七九八世帯一五一○人(二○○一年六月)が入...

『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.116-127

[論考]

千住四五分──千住を線によって再構築する | 毛利嘉孝東京藝術大学音楽環境創造科毛利研究室

SENJU 45min. : Reassembling SENJU with Lines | Mori Yoshitaka, Tokyo National University and Fine Arts Music Creativity and the Environment Mouri Lab.

昨年一〇月に、職場が北千住に移転した。移転先は旧千寿小学校跡地である。少子化にともなって統廃合された小学校の校舎を改装して、足立区から東京藝術大学が借り受けたの...っているという。 駅近くの飲屋街を過ぎ、さらに団地やアパートが多く建ち並んでいる細かい路地を抜...

『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.85-92

[住居の視点、住居の死角 3]

ホームレス群居。皮膚化する住居をめぐって──都市の規範からの自由を求めて | 米沢慧

Homeless Settlements. Wearable Dwellings: Towards Freedom from Urban Norms | Yonezawa Kei

前号で、都市計画法改正にともなう〈用途地域・地区〉の都市計画線引きにふれて「法制都市・東京」の成就した姿を記述してみた(「法制都市・東京にGスポットはあるのか」...れが条件となる。 衣生活はどうか。衣類は夜中に団地や住宅の密集地にいけばいくらでもある。お洒落...

『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.41-44

[論考]

現代都市の境界線──包装(ラップ)される都市と身体 | 若林幹夫

The Border of the Present City: The Wrapped City and the Body | Wakabayashi Mikio

1 境界と領域 よく知られているように、クロード・レヴィ=ストロースは『悲しき熱帯』や『構造人類学』のなかで、南米のボロロ族をはじめとするいくつかの部族社会の村...して建物や地区のデザイン化が進み、それまでの団地や住宅地とは異なる「個性的な街並み」を謳うニ...

『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.142-150

[住居の視点、住居の死角 5]

集合住宅の原点は「シニア住宅」をうながす──代官山アパート復元にみる「同潤会」の精神 | 米沢慧

The Origins of Group Housing and its Inspiration on Senior Housing: The Philosophy of "Dojun-kai" Seen Through the Restoration of Daikan-yama | Yonezawa Kei

東京・渋谷の代官山地区で進行中の再開発事業に伴い取り壊された同潤会代官山アパートが、研究者グループなどの尽力で八王子市の住宅・都市整備公団建築技術試験場に移設・...の実用的で最新の住宅建設として景観をいかした団地や欅並木を前景にしゃれたファサードが似合う風...

『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.43-46

[論考]

過去の景観 未来の景観 ベルリン 東京の景観考 | 斉藤理

Past Landscape, Future Landscape: On the Landscapes of Berlin-Tokyo | Tadashi Saito

つい先日のことである。筆者の自宅近くで電線を地中埋設する工事が始まった。広い公園の脇を通る道の景観を全面的に改修しようというものだ。ほどなくして、電柱のない「美...齢化社会へ向けた都市内移動の効率性等を考え、団地などを間引きしながら取り壊すといったスリム化...

『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.104-111

[境界線上のアメリカ 4]

光の船を追って(一)──アメリカの神話と象徴 | 生井英考

In Pursuit of the Ship of Light: Myths and Symbols of America | Ikui Eiko

1 夜闇のノース・アメリカン・ハイウェイを走っていると、光の船に出逢うことがある。クルーズコントロールを時速六〇マイルに設定し、ステアリングの微操作だけでぼんや...・リゾート、庭先にボートを置いた住宅地、高層団地群、ソープオペラの舞台に出てくる家、TVコマーシ...

『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.232-238

[対談]

都市の皮膜/身体の皮膜 | 鷲田清一田中純

City's Membrane, Body's Membrane | Kiyokazu Washida, Tanaka Jun

神経系都市論の問題設定 田中──今回の特集は「神経系都市論」という耳慣れないタイトルをつけていますが、どういう発想で考えたかについて話したいと思います。キーワー...、子供たちにその焦りが浸透していると思うし、団地やニュータウンに住んで、都市・地域という名前...

『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.54-69

[都市の傷痕とRe=publik 1]

病理的なものの転倒 | 柿本昭人

Reversal of the Pathological | Kakimoto Akihito

「酒鬼薔薇」事件から一年が過ぎた。加害者の少年の個人的特性、家族のあり方、学校制度。事件の原因を明らかにしようとする夥しい言説。そして加害者の少年が逮捕されるま...、「[一九]五〇年代末期以来の急速な宅地化・団地化」によって共同体が失われたからだと言う社会...

『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.32-32

[論考]

環境ノイズエレメント──風景の加工性 | 宮本佳明

Environmental Noise Element: Processing Scenery | Miyamoto Katsuhiro

平穏な風景に「ノイズ」をもたらすもの ここでは都市計画上一般に障害物あるいは異物とみなされ、近代都市計画の中心的理念であるゾーニング制が志向、誘導する景観に「雑... [ほか写真+断面図]『あすへ友が丘』(北須磨団地自治会、1982)B2. 土木構築物(文化財系)×ト...

『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.73-84

[column]

動的平衡──東京の都市構造モデルとしてのテンセグリティ | トーマス・ダニエル五十嵐光二

Dynamic Equilibrium: Tensegrity as a Model for Tokyo's Urban Structure | Thomas Daniel, Igarashi Koji

注目に値する数少ない例外を別とすれば、東京を対象とする研究は、物質的な組織編成としての都市よりも文化的な表徴としての都市に集中している。それらはしばしば個人的な...路のグリッドの孤立した区画、一貫性のある住宅団地、主要な大通り、ぽつんとある公園、風水によっ...

『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.127-129

[対談]

コンパクトシティ──都市批判としての都市をめぐって | 南泰裕太田浩史

Compact City: On the City as a Criticism toward the City | Minami Yasuhiro, Ota Hiroshi

1    コンパクトシティ論の背景 南——最初に、なぜメガロポリスやメトロポリスという大都市ではなく、コンパクトシティやスモール・シティといった中小規模の都市を...ンバレーであるとか、ロンドン空港の周りの工業団地であるとか、筑波であるとか、分業性を持ってい...

『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.58-72

[東京カタログ]

千住大橋 | 内田隆三

Senju-Oohashi | Uchida Ryuzo

...駅がある。足立区の繁華街であり、JR常磐線、営団地下鉄の千代田線、日比谷線、東武伊勢崎線が通って... ...おり、二駅手前の武里には日本最大ともいわれた団地がある。他方、北千住から日比谷線に乗って東京...

『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.140-141

[インタヴュー]

トレーシング・ザ・藤森照信 | 藤森照信中谷礼仁清水重敦青井哲人

Tracing Terunobu Fujimori | Fujimori Terunobu, Nakatani Norihito, Shimizu Shigeatsu, Aoi Akihito

中谷礼仁──まずはタイトルの「トレーシング・ザ・藤森照信」について若干説明しておきます。私たち三人も藤森照信さんと同じ建築史という分野から自らの活動を始めました...陽石を祭ってそういう祭をしなければいけない。団地なんかで盆踊りをして夜中になったら電気を消し...

『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.54-77

[1990年代以降の建築・都市 5]

自由な建築──坂本一成論 | 五十嵐太郎

Architecture of Freedom: An Essay on Kazunari Sakamoto | Igarashi Taro

重層的な決定のシステム 一九九九年、坂本一成の設計による《HOUSE SA》が竣工した[図1]。ギャラリー・間の坂本一成展「住宅──日常の詩学」が、名古屋の愛知...インレスだと言われることもある。熊本の《託麻団地》について、何があるんだ、どこにデザインがあ...

『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.194-204

[テクノロジーロマン 4]

象徴装置 | ヨコミゾマコト山中新太郎地引重巳伊藤暁落合正行池上豊川上恭輔高橋弘毅鈴木達也夏目将平平川祐生町田恵村上真森まりえ吉延詳朋

Symbolic Equipment | Yokomizo Makoto, Yamanaka Shintaro, Shigemi Jibiki, Satoru Ito, Ochiai Masayuki, Yutaka Ikegami, kyosuke Kawakami, Hiroki Takahashi, Tatsuya Suzuki, Shohei Natsume, Masaki Hirakawa, Megumi Machida, Shin Murakami, Marie Mori, Mitsutomo Yoshinobu

不思議なキッチンを見かけた。英国で一九世紀に製造されたというアンティーク・テーブルに、落ち着いた輝きを放つステンレス製の最新式のガス・テーブルとシンクが載せてあ...族化が進み、4人世帯が増加する。それに合わせ、団地、マンションなどが大量に供給された。吉武泰水...

『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.39-44

[連載 10]

思想史的連関におけるル・コルビュジエ──一九三〇年代を中心に 10 | 八束はじめ

Le Corbusier in Relation to the History of Inteligence: The 1930s 10 | Yatsuka Hajime

19 植民地都市の政治学 19-1  他者たち(3)──カスバの魅惑 一九六〇年の東京世界デザイン会議はメタボリズム・グループの旗揚げとなったことでも知られてい...ョンはカサブランカのカリエール・サントラルの団地プロジェクトを中心とするものだったが、これはAT...

『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.176-192

[図版構成3]

shrinking cities × fibercity @ akihabara 縮小する都市に未来はあるか? シュリンキングシティ──縮小する都市 | フィリップ・オスワルト藤野徹子真峰靖子

shrinking cities × fibercity @ akihabara: Is there a Future beyond Shrinking? shrinking cities | Philipp Oswalt, Tetsuko Fujino, Yasuko Mamine

この二〇〇年来、グローバルな規模で急速に都市化が進んでいます。一八〇〇年頃は全世界の一〇億人の人口のうち二パーセントが都市に暮らしていましたが、二〇〇〇年には約...キュリティのニーズも高まりました。新しい住宅団地は防犯機能を重視して設計され、既存の建物はセ...

『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.164-167

[図版構成4]

shrinking cities × fibercity @ akihabara 縮小する都市に未来はあるか? ファイバーシティ二〇五〇 | 大野秀敏

shrinking cities × fibercity @ akihabara: Is there a Future beyond Shrinking? fibercity 2050 | Hidetoshi Oono

二〇世紀は発展と膨張の時代でした。一九世紀末に産業革命の技術的成果が出そろい、その果実が一般大衆にも分かち与えられ、人口が増え、生活水準も向上し、市民社会の理念...と交換の空間です。大公園や大学のキャンパスや団地の中と外、地形に高低差のある上と下の地区、海...

『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.168-171

[批評]

作家のラティテュード(緯度=自由度) | 今福龍太カレンてい山下宮田和樹

An Author's Latitude──Toward a New Literary Geography | Imahuku Ryuta, Karen Tei Yamashita, Miyata Kazuki

ラテンアメリカ化するロサンジェルス 今福──「新しい地理学」をテーマに『10+1』が特集を組むときいて、ちょうどいま日本に滞在しているあなたと少しあらたまって対...て、仕事を探しに日本にやってきて、工場勤めの団地暮らしが始まります。そこには、本当に大きな変...

『10+1』 No.11 (新しい地理学) | pp.158-172

[『日本の民家』再訪 4]

郊外町の痕跡 甲州街道再訪 | 瀝青会石川初大高隆

A Trace of the Suburbs: Revisiting the Koshu-Kaido | Rekiseikai, Ishikawa Hajime, Takashi Otaka

「郊外町の生成の模型図」 『日本の民家』の前半の、いわば理論編のなかに、「郊外町の生成」と題された、都市化のプロセスが民家に及ぼす影響を論じた章がある。ここに、...」と書き込まれた街道の南側の窪地は、ほとんど団地に変っていた。 10──「大久保町」短冊形地割り...

『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.13-26

[論考]

島(シマ)=現代の中世都市・香港 | 木下光

Hong Kong as Island, the Contemporary Medieval City | Kinoshita Hikaru

0 非生産都市=香港 香港という都市は、如何にして成立しているのか。例えば、香港における農業・漁業のGDP(国内総生産)に占める割合はわずか〇・一パーセントにす...要性から、モジュールを定め規格化された街市が団地ごとに供給された。 七〇年代に入ると露店だけで...

『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.177-186

[現代住宅研究 13-1]

隙間 | 塚本由晴

Niche | Tsukamoto Yoshiharu

俗に言う裏原宿あたりでは、既存の貸しビルや戸建ての住宅を改造した、ショップやカフェが人気である。店の多くは、表参道に立ち並ぶいわゆるツルピカのファッションビルと...本一成、一九九二)[図8]もまた、戸建ての住宅団地という条件のなかで、隣接する建物の隙間につい...

『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.13-18

[連載 3]

思想史的連関におけるル・コルビュジエ──一九三〇年代を中心に 3 | 八束はじめ

Le Corbusier in Relation to the History of Inteligence: The 1930s 3 | Yatsuka Hajime

8 機械の独裁──テーラー主義 第一次大戦後のフランスは、フランス的な特質を保ちながらもドイツに(そしてすでに世界一の強国であることを誇示したアメリカに)遅れを...主義的な大量生産システムを用いた大規模な社宅団地をクレルモン─フェランにつくり、ル・コルビュ...

『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.291-305

[論考]

趣味と都市 II | 森川嘉一郎

Community of Interest and the City II | Morikawa Kaichiro

韓国における官主導のオタク産業支援 一九九九年三月、ソウル中心部に位置する繁華街の明洞(ミヨンドン)に、ソウル・アニメーション・センター★一[図1]がオープンし...ヨンアン)市では一五万坪のアニメーション産業団地が造成された。 江原道春川(カンウオンドチユン...

『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.129-137

[密集市街地論3]

木造住宅に罪はない──本当に負の遺産か | 三宅理一

Timbered House is Not to Be Blamed: It Is Adverse Legacy, Really? | Miyake Riichi

木造住宅密集地域、いわゆる木密地域の再生は、昨今話題となっている政府による「都市再生」プロジェクトの中心課題のひとつとなっている。大都市の中心市街地をかたちづく...ある。ここでも市街地更新の動きが盛んで、この団地も古い建築群ということで、市当局からの取り壊...

『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.167-171

[トキョー・建築・ライナーノーツ 5]

オールド・ニュータウン | 貝島桃代

Old Newtown | Kaijima Momoyo

ニュータウン 九月から筑波大学の専任講師になり東京と筑波を往復する生活を始めた。南北一八キロメートル、東西六キロメートル。山の手線の内側とほぼ同じ大きさの筑波研...しはじめている。例えば、筑波の約三〇年たった団地やキャンパスの施設は、外壁にはひびが入り、設...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.55-58

[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 5]

アポカリプスの都市──ロサンゼルス/ロンドン/サラエボ | 五十嵐太郎

Apocalyptic Cities: Los Angeles/London/Sarajevo | Igarashi Taro

見つめていたい 盗撮・盗聴がメディアをにぎわせている。それは小型の映像・録音機器の普及に起因しているのだろうが、最近、公開された映画はこうした状況を如実に反映し...物が突っ込むのを困難にするだろう。新しい住宅団地は簡単に車で近づけず、どんな建物も一二メート...

『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.196-207

[論考]

マイ・ホーム・レス・エイジ | 三浦展

My / Home / Less / Age | Atsushi Miura

どうやら90年代の若者文化のなかから、従来の、いわば高度経済成長期型の価値観を軽々と超えていく新しい価値観や生き方が生まれているようである。それらの動きを総称し...だった。まさに55年に日本住宅公団ができ、2DKの団地が近代的な家族生活の舞台として理想化された。そ...

『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.108-109

[論考]

高層高密都市に潜む──ホンコン・スタイル | 木下光

Living in a High-Rise,High-Density City:Hong Kong Style | Kinoshita Hikaru

1都市を浮遊するように生活するーホンコン・スタイル ノーマン・フォスターの新しい空港ができて、啓徳空港にジェットコースターのように降り立つスリリングさは二度と味...わけではない。この中庭で繰り広げられる麻雀と団地の計画はむしろ、前向きに何ら関係ないと言うべ...

『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.133-143

[批評]

光のなかの創造──アクト・バウハウス一九一九―一九九九 | 伊藤俊治

Luminescent Creations: Akt Bauhaus 1919-1999 | Ito Toshiharu

1 自然と共同体 一九八九年のベルリンの壁崩壊以降、三度、ワイマール、デッサウ、ベルリンというバウハウスの短い歴史の足跡をたどる旅を繰り返した。その旅のなかで特...画したジードルンク(コロニー、住宅と諸施設の団地)にも拡大し、そのモデルとして教師と生徒たち...

『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.143-165

[論考]

独身者の部屋宇宙──高円寺スタイル | 三浦展

The Universe of the Single Person's Room: Koenji Style | Atsushi Miura

TOKYO STYLE 本誌No.5にも登場されたことのある編集者の都築響一氏の写真集「TOKYO STYLE」は、一九九三年に刊行されたものであるが、現在も版...多くが中流サラリーマン家庭の出身で、転勤族、団地族も目立つ。逆に下町や農村の出身者はいない。...

『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.144-153

[論考]

葛藤する家具 | 山崎泰寛

Troublesome Furniture | Yamasaki Yasuhiro

かつて北野武が彼のフィルムで最初に暴力を演じた舞台は、実は子供部屋だった★一。「二階ですね」という刑事の確認が表象する、了解されたその部屋の配置、また訪問者を威...習机の市場が形成される背景に「住宅公団による団地の建設が進められ、DKの流行で、テーブルと椅子の...

『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.162-165

[論考]

住居の現在形──住居の個人史あるいは脱家族──脱住居への欲望 | 芹沢俊介+隈研吾

Housing in the Present Tense: A Personal History of Housing, or: Desiring De-Domestication | Serizawa Syunnsuke, Kuma Kengo

郊外住宅の周辺から 芹沢──僕は現在茨城県の牛久に住んでいますが、今度別のところに住もうと思っているんです。三人の子供のうち二人が家を出たものですから、なるべく...、牛久にあまり馴染めなかったのです。僕の住む団地は山を切り開いて住宅地として作ったところで、...

『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.40-55

[批評]

フランクフルト・キッチン | 牧田知子

Frankfurt Kitchen | Makita Tomoko

「私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う」★一。吉本ばななの『キッチン』の冒頭で、主人公はこう言っていた。おそらくこれは物理的、心理的に家族と向き合う家庭...り、ドイツを中心に展開したジードルンク(住宅団地)内のキッチンの規範であった。「テーラー・シ...

『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.180-187

[建築を拓くメディア]

読み解かれる住宅/読み解く快楽 | 山中新太郎

Unraveling the Housing: the Pleasure of Analysis | Yamanaka Shintaro

読み解けない住宅 かつて篠原一男は「住宅は芸術である」と言った。唐突に聞こえるこの言葉には、時代を背景にした彼独特の住宅観があった。戦後間もない頃、建築生産の主...れている《旧徳田ビル》(一九三二)や、普通の団地に見える一三階建ての建築群が、一・五キロにわ...

『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.114-115

[論考]

映像作家たちの捉えた都市模様 | 緒方恵一

The Face of the City in Films of the 90s | Ogata Keiichi

いつ見たのか、あるいはどこで見たのか思いだせないし、いったいどのような心理状況で見たのか覚えていないにもかかわらず、ふとしたきっかけから自分の脳裏に写しだされる...ジング』(一九九七)で描き出される、ある公共団地の境界線が行政上の区画ではなく、警察の管轄区...

『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.140-146

[キーワード]

90年代都市・建築キーワード/キーパーソン | 南泰裕瀧本雅志松田達

Urban/ Architecture Keywords and Key Persons of the 90s | Minami Yasuhiro, Takimoto Masashi, Matsuda Tatsu

連続と切断の言語風景── 1990年代の都市と建築をめぐって 南泰裕 たったいま終わりを告げたばかりの、1990年代の都市と建築を切り出して、「何かが確実に変わ...としては、山本理顕による《熊本県営保田窪第一団地》(1990)などが挙げられる。 ★3── 「モダン」...

『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.68-87

[アメリカ]

03:デリー┼ゲニック、ガスリー┼ブレーシュ、ピーター・トルキン、ジョン・ジャーディーほか:ロサンゼルス──次の世代へ | レイマンド・ライアン

U.S.A Architects: Los Angeles-- To the Next Phase | Raymund Ryan

一九八〇年代、九〇年代のロサンゼルス(以下LA)における、非常に疑わしい修辞として、《ゲティ・センター》に対して費やされたものがある。たしかに《ゲティ・センター...ねにつきまとう問題である。この都市では、住宅団地(トラクト・ハウス)という模造の家庭性が、フ...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.84-88

[論考]

26:ユニット派あるいは非作家性の若手建築家をめぐって | 五十嵐太郎

The Unit Group: On the Non-Authorship of Young Architects | Igarashi Taro

メディアがユニット派を注目する 今年の後半、飯島洋一による「ユニット派批判」の論文が話題になった★一。ユニット派とは何か。アトリエ派の建築家が強いカリスマ的な指...廃墟の状態を知らない。そして日常的な住宅地や団地の風景を所与のものとして受け入れる、戦争を知...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.134-145

[日本]

37:ホンマタカシ:郊外から建築・環境へ──ホンマタカシの写真をめぐって | 倉石信乃

Takashi Homma: From Suburb to Architecture and Environment. Through Photographs by Takashi Honma | Kuraishi Shino

1962年生まれ。写真家。84年、日本大学芸術学部写真学科を中退しライトパブリシティ入社。91年の退社後、ロンドンに滞在。帰国後、広告写真や雑誌などで活躍する。...ま、ゲーム・センター、ファースト・フード店、団地の駐輪場にテリトリー化している現実がただトレ...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.168-169

[図版構成]

『細胞都市』 | 山本理顕

Cell‐City | Yamamoto Riken

家族というのは寂しいものだと思った。家族というあまりに小さな関係が、それでもその中に関係というようなものができ上がってしまっていることが、そしてその関係が内側だ...会出品作品のためのドローイング 《 保田窪第一団地》1991《コート・ア・コート》1994*この原稿は加筆...

『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.88-88

[図版構成]

交流の場──四畳半の過去・現在・未来 | 上野千鶴子

The Space for Transaction: Past, Present & Future | Ueno Chizuko

四畳半の部屋は、中世に茶室として生まれた。主人は特別な客をそこへ招きいれ、茶の湯の作法でもてなした。この質素な隔離された空間は、細部にわたり、厳格な美的基準にし...うべき中心となっているのである。 保田窪第一団地の配列とその設計図 各住戸を通過し中央広場に入...

『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.89-91

[論考]

パラレル・ユ─トピア | 斉藤千尋

Parallel Utopia | Saito Chihiro

丹下健三が一九六一年に発表した「東京計画一九六○」は、東京の市街地を海上に延長させる計画であるが、何も無かった領域に都市を配置することで、否応なくその形が露わに...パーは戸建ての住宅地を、公共ディベロッパーは団地によって「計画的」に市街地を拡大する。多摩田...

『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.59-66

[論考]

これは都市ではない | マンフレッド・タフーリ+菊池誠

This is not a City | Manfredo Tafuri, Kikuchi Makoto

ルネ・マグリットの一連のデッサン《これはパイプではない》を分析しつつ、ミシェル・フーコーはその中に自己破壊に至るまで逆立ちさせられた一種の〈カリグラム〉を認めて...つ、ガララテーゼの集合住宅はミラノ郊外の住宅団地に建てられたものだった。この点で本誌今号のテ...

『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.195-202

[インタヴュー構成]

転位する建築写真 リアリズムからスーパーフラットまで | 磯達雄

A Genealogy of Contemporary Japanese Architectural Photography | Iso Tatsuo

建築と写真の「共犯関係」 近代建築と写真は、ほぼ時を同じくして生まれたとの説がある★一。その当否は別として、建築と写真が強い結びつきをもっていたことは間違いない...築写真の世界に現われる。彼は最初、郊外の住宅団地などを撮っていたが、そのうち若い建築家の作品...

『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.77-82

[鼎談]

現代建築批評の方法──ジェンダー・人間中心主義批判・表象文化論・精神分析をめぐって | 土居義岳後藤武五十嵐太郎

Contemporary Methods in Architecture Criticism: Gender/A Critique of Anthropocentrism/Psychoanalysis | Yoshitake Doi, Goto Takeshi, Igarashi Taro

建築と身体、ジェンダー 五十嵐── 今回の特集は、もともとは身体、ジェンダーなどの問題からスタートしました。僕は一九九〇年頃から美術史におけるジェンダーの問題に...夢」というのは、具体的にはマイホームであり、団地であり、大量消費などであったわけですが、それ...

『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.62-81

[Dialogue]

トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ | 塚本由晴貝島桃代

Tokyo Recycle Projects: From Building to Using Urban Space | Tsukamoto Yoshiharu, Kaijima Momoyo

トーキョー・リサイクル・エクスプロージョン 貝島──まず「リサイクル」と都市・東京を結びつけたところから話しましょう。私たちが一九九六年に「メイド・イン・トーキ...公共建築リスト一九五〇─一九六九」のほかに「団地再生計画」とか「河川軸都市計画」といった具体...

『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.56-64

[論考]

ペリフェリーの構造転換 | 上野俊哉

Structural Conversions of the Periphery | Ueno Toshiya

われわれはおそらく、ルフェーヴルによる空間の政治学に対する要求と、つまるところ、まさしくグラムシ的な建築の探求を擁護するためになにかを語らなければならないことに...並存もはげしい。もう古くなってしまった公団の団地と、最近作られたマンションでは、同じニュータ...

『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.124-136

[論考]

ノン・カテゴリー・シティ 多摩 | 八束はじめ

Tama─Non Category City | Yatsuka Hajime

1 ペリフェリー われわれの眼前には多くの新しいリアリティがある。未だかつてないような動きが展開されると、既存の規範(デイシプリン)(概念、手法、価値基準ほか)...ヴェルデは、七○年代半ばに茨城県・水戸の県営団地六番池で日本的な集合住宅の新しいタイプを作り...

『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.34-51

[論考]

住宅を構想することは可能か──近代における住宅の試み | 柏木博

Imagined Homes:Modern Experiments with Living Space | Kashiwagi Hiroshi

日本の近代の「都市問題」は、集約してみればその中心にいつも「住宅問題」が位置していたといえる。日本では、たとえばアメリカなどとは異なって、宗教や民族あるいは言語...することになる集合住宅(共同住宅)、あるいは団地は、ハワードの田園都市の考え方と、ル・コルビ...

『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.146-153

[フィールドワーク]

Editor's Notes for "Tokyo1995" | 鈴木毅岩佐明彦

Editor's Notes for "Tokyo1995" | Suzuki Takeshi, Iwasa Akihiko

東京、一九の生活 本稿は一九九五年現在東京に生きている一九人の都市生活のレポートである。東京大学建築学科高橋研究室では、建築計画と環境行動研究の立場から、人間と...もある。「case01」と「case02」はそれぞれ、下町と団地の子どもの放課後の遊び場を追ったものである。...

『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.125-129

[翻訳]

建築家、依頼主、カンパニー・タウン──ニューメキシコ、タイロンの場合 | マーガレット・クロフォード田中純

Architects, Clients, and Company Towns: The Case of Tyrone, New Mexico | Margaret Crowford, Tanaka Jun

序アメリカのカンパニ─・タウン アメリカのカンパニ─・タウンは当初から労働者と資本家の間の闘いの場だった。初期の町がまず何よりも〈工業化された風景〉であり、そ...関係における著しい進歩を論じた。しかし、工業団地に関する連邦労働省の専門家レイファ─・マグヌ...

『10+1』 No.04 (ダブルバインド・シティ──コミュニティを超えて ) | pp.110-118

[批評]

都市と死 | ボグダン・ボグダノヴィッチ+篠儀直子

The City and Death | Bogdan Bogdanoviォc, Shinogi Naoko

われわれは激変を予見したか? 読者に対しここで提供される四つの短い断章のうち、三つはアーバン・スタディーズの論文に、ひとつは(そのような分野があるのならばだが)...型的であった社会機能主義的なぞっとしない住宅団地の建設よりも、はるかに大きな創造的自由がこの...

『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.161-177

[批評]

第五のエコロジー──ファンタジー、自動車、ロサンジェルス | マーガレット・クロフォード+鈴木英明

The Fifth Ecology:Fantasy, the Automobile,and Los Angels | Margaret Crowford, Suzuki Gideaki

一九五五年のディズニーランドのオープンにともなって出現した、環境に関する支配的なコンセプトは、南カリフォルニアの生態的、文化的、心理的な風景に後々まで影響を与え...よって、普通ならば目立たなかったであろう住宅団地やマンションが、ありきたりの住宅群よりも高い...

『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.138-146

[論考]

醜くて平凡──日常の表象 | デボラ・ファウシュ篠儀直子

Ugly and Ordinary: The Representation of the Everyday | Deborah Fausch, Shinogi Naoko

客観主義は社会的世界を、観察者に提示されるスペクタクルとして構築する。観察者はアクションに対する「視点」を取り、それを観察できるよう退いている者たちであって、そ...ヴィットタウン式のロワー・ミドル・クラス向け団地、ウィリアムスバーグ式のアッパー・ミドル・ク...

『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.156-175