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建築とリアル

建築とリアル

松畑強
鹿島出版会、1998年、234ページ
ISBN=9784306043701

> 10+1 DATABASE内「建築とリアル」検索結果 (7件)

[批評]

電化時空 フラット・スペース | クリストファー・クナーベ松畑強

Flat Space - Electrification | Christopher Knabe, Matsuhata Tsuyoshi

トーキョー・エクソシズム われわれはわれわれが見たものの主体たることを免れたり支配したりすることはできない。一方でわれわれの客体的状況の認識を与えているのは皮相な外部の知覚だけである。イマヌエル・カントは判断を分析的判断と総合的判断へとさらに分割しているが、前者は語源的な暗示や、そのものに出自するすべての知や、その語用...

『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.121-132

[インタヴュー]

建築家の言説──建築、建築家、書くこと | マーク・ウィグリービアトリス・コロミーナ松畑強

Architects' Discourse: Architecture, Architect, Writing | Mark Wigley, Beatriz Colomina, Matsuhata Tsuyoshi

理論/歴史、実践 松畑強(以下MT)──コロミーナさん、『アッサンブラージュ』誌の三〇号を拝読いたしました。あなたはそこで、いくつか面白い問題を提起されていたと思います。たとえば理論/歴史と実践の違いとか、スペインとアメリカの違いとかです。これらの問題について議論するまえに、まずは『カレール・ド・ラ・シウタ』誌のことを...

『10+1』 No.11 (新しい地理学) | pp.41-46

[批評]

東京/都市/運動 | ヨルグ・ライナー・ネニッグ松畑強

Tokio City Movement | Jörg Rainer Nönnig, Matsuhata Tsuyoshi

東京をもっとも集約的かつ刺激的に経験するのは、電車に乗ったときである。それは巨大な外科手術の跡をたどるように、都市を切り裂いて走る。ある朝車中で、私はある考えに行き当たった。こうした〈運動〉こそがこの都市についての正確なイメージを確立する唯一の方法かもしれない、と。 山の手線より山の手線より1 東京の性質を一言で表わす...

『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.109-120

[批評]

保守主義、近代主義、戦争──戦前のル・コルビュジエ | 松畑強

Conservatism, Modernism, War: Le Corbusier before WWII | Matsuhata Tsuyoshi

1 一九四二年、イタリア  一九四二年一一月、ソ連軍は独ソ戦始まって以来のはじめての大がかりで組織的な反撃を展開する。戦史に有名なスターリングラード包囲戦の始まりである。一一月一九日にスターリングラード南方で始まったソ連軍の攻勢は一二月一○日には北方戦線でも開始され、そしてこの地区における枢軸軍の主力が、イタリア遠征軍...

『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.154-170

[批評]

ランドスケープの認識論──近代風景の起源をめぐって | 松畑強

The Epistemology of Landscape: On the Origin of Landscape | Matsuhata Tsuyoshi

1 英語の「ランドスケープ」という言葉と日本語の「風景」という言葉には、相似とともに相違があるだろう。オギュスタン・ベルクによれば、日本語の「風景」という言葉が中国から導入されたのは平安時代のことで、ひとそろいの美的図式とともに当時の日本の上層階級に「風景」を成立させたのだという★一。ベルクの指摘は興味深いものだが、と...

『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.68-87

[批評]

ディープ・スキン | マーク・ウィグリー松畑強

Deep Skin | Mark Wigley, Matsuhata Tsuyoshi

ル・コルビュジエが白い服をたえず褒めたたえたのはもちろん、色彩の過剰を攻撃していたからである。『今日の装飾芸術』で彼は白く塗りつぶすことを実に熱心に宣伝し始めたが、これは色彩をファッショナブルに使うことを批判し始めたのとちょうど同じ箇所においてである。この書は第一○章の「建築の時」が宣言されるまでゆっくりと、しかしだん...

『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.95-112

[対談]

参照項なき風景/ランドスケープの時代 | 松畑強+松岡新一郎

The Age of Landscape Without a Referent | Matsuhata Tsuyoshi, Matsuoka Shinichirou

グリッドと風景 松畑──風景あるいはランドスケープという概念について今回の特集で僕が言おうとしたものの一つは、ランドスケープを政治的、経済的に捉えて、ランドスケープ、あるいは日本語における風致、景観、風景というものは国家とか階級と結びついているんじゃないかというところから始めているわけですが、一方で松岡さんは、そういう...

『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.58-67