ケヴィンリンチ
岩波書店、2007年5月、286ページ
ISBN=9784000241380
[論考]
序─低い声 四本の柱が立ち、そこに屋根を架けた小屋は住宅の原型なのだろうか? [〈それ〉溝は作動している]あるいは、一本の柱が太古の平野に立てられた瞬間に構築が...ともズレているのだ。ちょうど、リンチが『都市のイメージ』(一九六〇)と物理的な都市が違うのを...
『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.130-145
[インタヴュー]
『解体』の輪郭執筆──六〇年代アートシーンの坩堝から 日埜直彦──今回は『建築の解体』についてうかがいたいと思います。この本は建築における六〇年代の終わりを象徴...正常的な暴力装置になる可能性を持っている都市のイメージが潜んでいると思います。アガンベンは最...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.190-205
[論考]
...の形なのだ。 かつてケヴィン・リンチは『都市のイメージ』で、塔や橋、広場や宮殿のような極端な高... ...メント)として「都市のイメージ」を再構成しようとした★一五。「都市のイメージ」のエレメントは...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.126-135
[都市表象分析 10]
...ゆだねられたまま、すっかり歪んでしまった都市のイメージが類推的都市なのだ、とロッシは述べたい... ...。 幼年時代という過去に探し求められた大都市のイメージは、後世の歴史的な経験という未来を孕んで...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.2-10
[都市表象分析 30]
...待によって呼び寄せられ、かたちづくられた都市のイメージである。ヴァレリーはここで、無意識と意... ...の夢のなかに沈み込む。そこに立ち現われる都市のイメージとは、徴候としてのかすかな音響の連なり...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.2-10
[建築の言説、都市の言説 2]
...ているような「人々はいかに自らの居住する都市のイメージを形成するのか」といった都市空間の認識... ...MIT Press, 1970)を出版するが、一方リンチは『都市のイメージ』(MIT Press, 1960, 邦訳版は品切れ)を世に問...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.28-30
[1990年代以降の建築・都市 7]
...ロジェクターからは、建築家の構想した未来都市のイメージ、あるいは地震や災害の風景が壁のドロー... ...六〇年代にSF小説を徹底的に読み、その未来都市のイメージをまとめる作業を試みていたという。ロボッ...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.198-208
[論考]
...視覚構造分析を紹介し、富田は修士論文で『都市のイメージ』を扱い、後に翻訳書(岩波書店、一九六... ...た。 IV──ii 情報とインフラの融合──「都市のイメージ」とジョイントコア (1)情報としての建築...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.80-95
[論考]
...のである。このペアシティ計画で提起された都市のイメージは直接的には実現されなかったが都市開発... ...れはメタボリスム・グループの建築家たちの都市のイメージとよく対応するものであった。換言すると...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.59-66
[批評]
...そして同時に「女のイメージと同様、いかに都市のイメージが探偵の無意識的なファンタジーによって... ...ない。ケヴィン・リンチはその著名な研究『都市のイメージ』(一九五〇年代後半に書かれた)のなか...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.195-207
[批評]
...ますます機械化されている★三三。すると、都市のイメージがわれわれの目前で非物質化されているこ... ...テレビ画面上のこうした犯罪ストーリーは、都市のイメージとニュースの語り方を構築しているが、こ...
『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.123-136
[フィールドワーク]
...rogramm des DAAD, 1983. 03. 音のカレイドスコープ 都市のイメージとは、つねになんらかのスピード感覚を伴... ...市独特の風景が生み出される瞬間がある。 都市のイメージは視覚によってのみ知覚されるものではなく...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.56-69
[翻訳]
...来てしまったという気になれるだろう。その都市のイメージは、われわれ西洋人が欧米や他のアジア諸... ...様に東京に対して熱い視線を送っている。 都市のイメージ 東京が生み出す都市の光景も、やはり、世...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.152-161
[鼎談]
...・リンチによって継承され、一九六二年に『都市のイメージ』(丹下健三+富田玲子訳、岩波書店、一... ...たとも言えます。ケヴィン・リンチなどは、都市のイメージアビリティを突き詰めようとしていた。彼...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.62-75
[都市表象分析 6]
...ブルトンの『ナジャ』とを比較して、ともに都市のイメージを対象としたこれらふたつの小説の際立っ... ...、人間がじかにその空間の局部と交接しうる都市のイメージがここに在る。これはいくつもの絵の錯綜...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.2-10
[論考]
...歴史的中心としての古代の宮殿が、今なお、都市のイメージを決定し、観光客たちの主要な訪問目的と... ...による偉大なる遺産は、すべてのイタリアの都市のイメージを決定づけている[図1]。歴史的建造物は...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.154-157
[論考]
...たものでもあった★一三。リンチの有名な『都市のイメージ』(その研究はジョイントセンターにおい... ...之氏へのインタヴューより。 ★一四──『都市のイメージ』(丹下健三+富田玲子訳、岩波書店、一九...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.161-172
[論考]
...ンナー』における都市の表象を引きながら、都市のイメージを世界視線と普遍視線という二つのまなざ... ...視線と普遍(水平)視線との交点に現われる都市のイメージこそが、ハイ・イメージ、すなわちハイパ...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.111-117
[批評]
...支配される下位者という階層的社会秩序を、都市のイメージのなかにはっきりと刻印するものだったの... ...勢が暴力的に奪取されていたならば、今ある都市のイメージは根本的に変わっていただろう。現在、ミ...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.200-217
[論考]
...大によって都市のイメージが確認されていくことは、ケヴィン・リンチが『都市のイメージ』において...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.118-129
[批評]
...実の都市とは、そうした超時間的・根源的な都市のイメージの現前であり、現実化である。象徴とアレ... ...e M. I. T. Press, 1960. =丹下健三・富田玲子訳『都市のイメージ』(岩波書店、一九六八年)三─七頁、一...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.196-206
[論考]
...確実だろう。リンチはいまや古典となった『都市のイメージ』の著者であり、今日「認知地図」という... ... Lynch, The Image of the City, MIT Press, 1960. 邦訳=『都市のイメージ』(丹下建三・富田玲子訳、岩波書店、一...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.74-84
[論考]
...年代初頭、ボストンはケヴィン・リンチの『都市のイメージ』によって最低限のわかり易さと歩行者に... ...きる。 第一の領域はケヴィン・リンチの『都市のイメージ』にも描写されているように、中心部分に求...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.122-131
[論考]
...距離を飛び越えて交通(呼応)するような小都市のイメージを取り出せないだろうか。つまり、「小さ... ...き出していた「マルチチュード」の概念が、都市のイメージと絶えず深く、共振し続けていた。だから...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.109-122
[対談]
...建設の「スペースポート」など、ハイテクな都市のイメージを描きながら、新たな都市へのアプローチ... ...ロ・ソレリ、古谷誠章などが一〇万人規模の都市のイメージを提出しました。今回特集に収録されてい...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.58-72
[建築の解體新書 4]
空間の創出と喪失に関するメモ……中谷礼仁 はじめに 前回の岡崎氏の論旨は、日本語、というか、漢字にからみつくテニヲハのはたらきを、主体的感情(空間)を生み出す...的空間が縦横に連結されているような現代的都市のイメージを導き出すのですが、おそらくこれらは、...
『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.13-26
[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 5]
見つめていたい 盗撮・盗聴がメディアをにぎわせている。それは小型の映像・録音機器の普及に起因しているのだろうが、最近、公開された映画はこうした状況を如実に反映し...は、六〇年代にケヴィン・リンチが明白な「都市のイメージ」をもたないと批判する一方で、磯崎新は...
『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.196-207
[都市論の系譜学 2]
「アーバニズム」(都市論=都市計画)とは都市が抑圧し、排除し、外部化してしまった何ものかの投射、射影ではないだろうか? 一般に「アーバニズム」は、われわれが都市...だしジェイムソンはもはや古典にもなった『都市のイメージ』におけるリンチの立場が「現象学的」な...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.274-285
[論考]
昨年一〇月に、職場が北千住に移転した。移転先は旧千寿小学校跡地である。少子化にともなって統廃合された小学校の校舎を改装して、足立区から東京藝術大学が借り受けたの...調査ではなく、写真やビデオカメラを使った都市のイメージのフィールドワークである。それは、断片...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.85-92
[翻訳]
空間の知覚と使用 感覚や知覚、あるいは運動といった次元を通じてであるにしろ、空間の身体的な大きさを考察の中に取り入れている建築家たちもいる。つまり空間の知覚に対...ェル・ブルドーは書いている。「凍りついた都市のイメージを保護する様式のパスティッシュへの従属...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.128-144
[対談]
「生きられる東京」という問題設定 内田──今回の特集を機に「生きられる東京」ということを考えてみました。都市の社会学的研究や文化の研究が持っている枠組みがありま...るというような議論ですね。本質論としての都市のイメージというのは、ほとんどレヴィ=ストロース...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.66-81
[論考]
裏──宅地的都心 ここのところの東京をめぐる情報の流通を見ていると、「裏原宿」や「裏青山」といった「裏」の街に関するものがずいぶん多い。今まで脚光を浴びてきた表...には、田口ランディがこだわったような電脳都市のイメージや都市の喧騒を思わせるイメージはまった...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.147-155
[論考]
都市に住む人にとっての自然な環境とは、人工的な建築物と広告塔の文字、それらが形づくる地平線の輪郭からなり、車を運転すれば、実際の風景とナヴィゲーションの仮想風景...同時に、別の人を介した二重三重の不可視の都市のイメージが交差しながら自然計算をつくり上げてい...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.146-154
[インタヴュー]
世界の都市、建築をめぐる旅 日埜──数回にわたり、六〇年代の都市に関する磯崎さんの取り組みについてお聞きしてきました。この時期は磯崎さんが都市デザイナーという職...偶発的で不定形、イレギュラーというものを都市のイメージとして考えていました。海外へはその実例...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.167-175
[現代建築思潮]
梅岡+岩元+今浦──今回、「現代思潮研究会」においてオリンピックによる都市改造をテーマに研究がなされることになりました。そのなかで、都市がどのように成長・発展を...でくる体験体と捉えた場合、オリンピックは都市のイメージが組み立てられる要素として重要なポジシ...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.64-72
[技術と歴史 11]
省エネルギーの多様化 建築においても、「持続可能性(サステイナビリティ)」が重要な概念となってきましたが、サステイナブルという言葉の定義が必ずしも明確なわけでは...路の左側がメトロポリスのモダンで機能的な都市のイメージ、右側が彼らの考えるエコポリスのイメー...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.180-189
[筑波]
ツクバヒストリー 01 MONEY STREAM 筑波研究学園都市は国主導で建設された人工的な都市である。高度経済成長期を背景とし、その建設過程には、様々な人々...イルを通して、つくばの街に求められている都市のイメージを探ってみた。 伊藤麻依子+コストワ...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.112-127
[論考]
1 境界と領域 よく知られているように、クロード・レヴィ=ストロースは『悲しき熱帯』や『構造人類学』のなかで、南米のボロロ族をはじめとするいくつかの部族社会の村...リンチの言うような現実の都市を表象する「都市のイメージ」ではなく、物質的な世界に表象すべき参...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.142-150
[連載 9]
17─4 アパルトヘイト都市? 近代都市計画の最も基本的な構成要素を、面と線、つまりゾーニングの画定とそれらをつなぐ近代的インフラの整備とすれば、それが最も体...深いものなので、更に辿っておこう。「同じ都市のイメージでも異なったメッセージを意味しうるポテ...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.182-199
[現代建築思潮]
山の手/下町/サード・ドメイン | 日埜直彦 クーベルタン男爵のコスモポリタニズムに始まったオリンピックが、反転してベルリン・オリンピックに象徴されるネーション...京を繰り返すうちにいつしか私の東京という都市のイメージは、すっかり褐色に塗られていた。 のちに...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.48-56
[現代建築思潮]
海外建築情報の受容と読解 今村創平 今村──今回は「海外建築の受容」というテーマを取り上げてみたいと思います。まずは建築の文脈からは離れますが、資料として配りま...カ大都市の死と生』、さらにK・リンチの『都市のイメージ』など都市を計画論としてではなく、むしろ...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.47-54
[都市表象分析 26]
1コンゲンカードの寓意 中谷礼仁を中心とする都市連鎖研究体は、古今東西の都市の上空写真、町並みの写真、集住形態、そして建築家による都市・建築作品などのサンプリン...。 コンゲンカードそのものが、多種多様な都市のイメージのなかから抽出されたダイアグラムである以...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.2-12
[1990年代以降の建築・都市 21]
アジア的なシドニーの景観 今秋、「rapt!」という日本とオーストラリアの交流年にあわせた美術系のイヴェントの一環で、初めてオーストラリアを訪れた。日本国内では...関して問題が起きたことも、シドニーという都市のイメージを獲得し、世界中に認知されたことに比べ...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.39-41
[1990年代以降の建築・都市 1]
香港──一九九一年 ちょうど一〇年前、初めて香港を訪れたときのことだ。過度な疲労のために、中国から陸路で行くことを断念し、上海から香港まで三泊四日の船の旅を選ん...施し、ビッグネームを参入させることで国際都市のイメージを増幅させている。むろん、停滞している...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.177-187
[フィールドワーク]
不可視の領域である皇居と、それを円環状に取り巻く都市域によって、長らく「空虚の中心」(ロラン・バルト)としてイメージされてきた東京の都心。この特異な領域をめぐっ...づけたのである。 しかし一方で、そうした都市のイメージは、現実の東京にコミットしている者たちの...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.181-192
[批評]
プロローグ──ある空中散歩 一八五八年の冬、ナダールは飛んだ。操縦士のゴダールと気球に乗って。雨まじりの空を八〇メートルほど上昇し、すぐに降下したのだったが。こ...らされてしまったものだからだ。つねに近代都市のイメージにまとわりつき、反復される視覚的無意識...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.154-167
[批評]
われわれは激変を予見したか? 読者に対しここで提供される四つの短い断章のうち、三つはアーバン・スタディーズの論文に、ひとつは(そのような分野があるのならばだが)...時代のわれわれの先祖が、世界のイメージと都市のイメージとのあいだから詭弁的なアナロジーを引き...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.161-177
[千年王国論(四)]
毎週月曜日に新しいことを考え出す必要はない。 ミース・ファン・デル・ローエ ハリウッドの映画セットと同様、この都市のアイデンティティは、毎週明け、新しく作り直さ...をもった有機的で諸器官によって統合された都市のイメージをいまだに持つヨーロッパにおいて、メト...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.168-175
[図版構成]
それぞれの時代に構想された無数の都市(ユートピア)のプロジェクト。実現し得なかったそれらの「未完の都市」の壮大な実験場は、それぞれの時代の都市の現実を逆照射しな...ルツィンダ》1460-14642.考古学とピラネージの都市のイメージ 18世紀のイタリアの建築家ジョヴァンニ・バ...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.152-168
[批評]
ウィリアム・ギブスンが、そのディストピア(反ユートピア)的なSF小説『ニューロマンサー』(一九八四)の中で、サイバースペースと呼ばれる新しい情報ネットワーク、あ...序と不確実さのラビリンスである。ここでは都市のイメージはつねに安定せず、非物質化され、消去さ...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.92-108
[論考]
いつ見たのか、あるいはどこで見たのか思いだせないし、いったいどのような心理状況で見たのか覚えていないにもかかわらず、ふとしたきっかけから自分の脳裏に写しだされる...ムに九〇年代の映像作品のなかから印象的な都市のイメージを拾い集めていく。消滅する映像 ジャン=...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.140-146
[論考]
ストリートをめぐって 小倉 「ストリート」という言葉から思い浮かぶのは、寺山修司の「書を捨てよ街へ出よう」というメッセージですね。60年代後半の街頭闘争の流れの...して言うと、「お台場」にあるような「未来都市のイメージ」が、すでに何処かで見たお粗末な舞台セ...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.88-96
[都市/テクスト]
都市記号論を超えて 一九六〇年代にK・リンチやR・バルトが都市記号論を準備し、七〇年代にコンテクスチャリズム論が語られ、八〇年代は学際的な都市テクスト論が興隆し...) 都市記号論を開拓した研究者の遺作。「都市のイメージ」から出発し、結局、リアルなゴミ問題に...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.112-115
[都市/メディア]
ここ数年、いわゆる建築雑誌以外のメディアにおいて建築が取り上げられる機会が多くなってきた。NHKの『ETVカルチャースペシャル』で「建築家バトル」が行なわれたの...。いやむしろ、そのようなメディアを通して都市のイメージが構成されていると言ってもいいだろう。...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.116-119
[対談]
グリッドと風景 松畑──風景あるいはランドスケープという概念について今回の特集で僕が言おうとしたものの一つは、ランドスケープを政治的、経済的に捉えて、ランドスケ...には、子供の頃に見たSFマンガにおける未来都市のイメージがそこでよみがえるような体験をしたわけで...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.58-67
[批評]
建築の参照能力と美的能力はピクチャレスクにおいて切り開かれた部分があり、これらの持つ不確かさを建築はまだ克服していない。建築はわれわれに喜びを与えるものであろ...。プライスのというよりはシーモアの声だ。都市のイメージを改善するために視覚的仕掛けに頼る者た...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.170-181
[風景の修辞学 2]
1 なぜこの二人の人物は都市を語り合うのか 都市について知ったふうな議論をしているわれわれは、いつも微かな不安を抱いているものだ。私は都市についてなにほどのこと...。 3 都市──権力の外皮 もう少し寓意の都市のイメージを続けよう。われわれは多分、過去と未来と...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.2-10
[批評]
1 錯乱のプロローグ 一九八×年:おそらく二〇世紀の「東京」。人々は平和を謳歌している。見慣れた渋谷や新宿の風景。どこにでもいそうな公園の男女。ダンサーを志望す...間や自然がそうであるように、均衡のとれた都市のイメージは人間の遡及的な投射に過ぎず、都市は本...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.80-90
[批評]
トーキョー・エクソシズム われわれはわれわれが見たものの主体たることを免れたり支配したりすることはできない。一方でわれわれの客体的状況の認識を与えているのは皮相...再考することは、もともとの比例内における都市のイメージに返ることであり、それも書き直しのひと...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.121-132
[対談]
〈線〉の思考あるいは「郵便空間」への接続 田中──本号の特集テーマには、面積をもたず、かつ点ではない、つまり運動の軌跡であり、明確な領域性をもたない非場所的な対...IRA』や『エヴァンゲリオン』に出てくる未来都市のイメージについてはどのように考えられますか。 東...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.74-91
[論考]
「……実のところ私は、時間というものを信じていない」──ウラジーミル・ナボコフ『記憶よ語れ』 i サバービアという言葉を耳にするたび、ホセ・アルカディオ・ブ...カ人のツーリスト的先入観のなかに描かれる都市のイメージを例によっての毒舌でからかいながら、次...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.137-147
[批評]
1:図の力 建築に使用される図は二つの側面を持っている。第一の側面は、建築家によって構想された三次元空間のイメージを二次元の図に翻訳し、図の読み手に伝達すること...場の平面形状と合わせて、図の読み手は現代都市のイメージをサン・ピエトロ寺院の内部空間へとだぶ...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.171-180
[批評]
個人の人格がこれほど多くに分裂している時代では、おそらく怒りが最大のインスピレーションである。とつぜんにひとつのものが、ひとつの要素のなかでのすべてとなるのだ ...や旅行者ガイドによって形成されていたその都市のイメージをル・コルビュジエは再演していたという...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.218-226
[論考]
1 ペリフェリー われわれの眼前には多くの新しいリアリティがある。未だかつてないような動きが展開されると、既存の規範(デイシプリン)(概念、手法、価値基準ほか)...の建物の大部分はドイツの修道院ないし山岳都市のイメージを借りている。古い日本の大学の建物が多...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.34-51
[批評]
1 七〇年代から八〇年代にかけて「東京論」と呼ばれるものが数多く発表された。その中には前田愛の『都市空間のなかの文学』や陣内秀信の『東京の空間人類学』、あるいは...うとしているわけではない。むしろ荒廃した都市のイメージがどのようにして形成されているのか、と...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.144-155