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《不定さ》を担う建築──あるいは球形の荒野 | 柿本昭人
An Architecture of "Indefiniteness," or Spherical Wilderness | Kakimoto Akihito
掲載『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) pp.31-32

二年間にわたった連載も今回で最終回となった。都市がすべての者に対して開かれてあること。そのためには、「非病理的な」建築、われわれをもう一度デラシネとするような建築が必要である。それがこの連載のテーマだった。最終回の今回は、そうした建築を目指した者のひとりとして、バックミンスター・フラー(=BF)を取り上げようと思う。
一九九六年四月一〇日、『Buckminster Fuller: Thinking Out Loud』と題されたドキュメントが、アメリカのPBS社によって放映された。製作・監督・脚本をつとめたK・サイモンとK・グッドマンは、ジョン・ケージ、アーサー・ペン、マース・カニンガム、フィリップ・ジョンソン(=PJ)に直接インタビューを行なった。その抄録が、PBS社のホーム・ページ上で公開されている★一。
前者三人は伝説のブラック・マウンテン・カレッジの関係者。一方、PJはアメリカ建築業界のドン。このドキュメンタリーに関するパネル・ディスカッションでも彼はこう述べる。

わたしがBFのことが好きではないという点で、私はここでは少数派です。どうしてまた私が招待されたのか分かりません。当惑の極みです。


PJがBFに敵意を抱いた理由はこうである。

BFは建築家ではありませんでした。彼は建築家の振りをし続けていたのです。それが鬱陶しかった。

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>柿本昭人(カキモト・アキヒト)

1961年生
同志社大学政策学部教授。社会思想史。

>『10+1』 No.21

特集=トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ

>バックミンスター・フラー

1895年 - 1983年
思想家、発明家。

>フィリップ・ジョンソン

1906年 - 2005年
建築家。