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方法論の展開──90年代都市史文献序説 | 奈尾信英+岩谷洋子
The Development of Methodology: An Introduction to Books on Urban History Published in the 90s | Nao Nobuhide, Iwaya Yoko
掲載『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) pp.120-123

都市史における五つの潮流

一九九〇年代の都市史関係の文献を回顧すると、それには大きく分けて次の五つの潮流があるように思われる。まずひとつめは新たな都市権力論の登場であり、二つめは建築における都市「公共性」論の確立、三つめは八〇年代から培われた場所論の展開、四つめは景観・風景論の萌芽、最後の五つめは学際的研究の深化による西洋や日本以外の地域への研究領域の広がりである。ここでは、この五つの潮流のそれぞれについて日本語の文献を中心に紹介し、さらに今後の課題について若干の考察を加えようと思う★一。

新都市権力論

一九三七年に書かれたジョージ・オーウェルの『ウィガン波止場への道』★二には、イギリスの炭坑町における労働者の劣悪な生活状況が描き出されているのであるが、このような近代都市の弊害を明らかにすることを目的とした都市史研究は、一九七〇年代においても行なわれていた。これは、都市を計画する側(=権力者)と計画される側(=労働者)との二項対立という図式に還元され、たとえば、社会経済史家のアンリ・ピレンヌ★三やハンス・プラーニッツの『中世都市成立論』などに代表される封建領主に対する商人の自由と自治の獲得によって西洋の中世都市が成立したとするシェーマになっていた。このような都市権力論は、八〇年代のバブル経済下を経ることで新都市権力論、社会的権力構造論、民衆世界論に展開した。
都市権力論のオーソドックスな流れは、藤田弘夫『都市と権力──飢餓と飽食の歴史社会学』(創文社、一九九一)や石塚裕道『日本近代都市論──東京一八六八─一九二三』(東京大学出版会、一九九一)、小路田泰直『日本近代都市史研究序説』(柏書房、一九九一)、原田敬一『日本近代都市史研究』(思文閣出版、一九九七)、石田頼房編『未完の東京計画』などの新都市権力論へ受け継がれた。社会的権力構造論では、江戸を対象とした吉田伸之の『近世巨大都市の社会構造』(東京大学出版会、一九九一)と『近世都市社会の身分構造』(東京大学出版会、一九九八)や斯波照雄『中世ハンザ都市の研究──ドイツ中世都市の社会経済構造と商業』(勁草書房、一九九七)などが出版された。さらに民衆世界論では、中世の日本の都市には誰からも支配を受けない「公界」という空間があることを解明した網野善彦による『日本中世都市の世界』(筑摩書房、一九九六)や塚田孝『近世の都市社会史──大坂を中心に』(青木書店、一九九六)、中野隆生『プラーグ街の住民たち──フランス近代の住民・民衆・国家』(山川出版社、一九九九)などがある。

都市公共性論/公と私における空間の変容

つぎに、社会学におけるユルゲン・ハーバマスやリチャード・セネットによって論じられている「西欧近代の公共圏の形成と変容」という概念★四に刺激され、建築学においても幾つかの文献があらわれた。その主要なものは、ヘルマン・ヘルツベルハー『都市と建築のパブリックスペース──ヘルツベルハーの建築講義録』(森島清太訳、鹿島出版会、一九九五)やSpiro Kostof, The City Assembled: The Elements of Urban Form through History(Thames and Hudson, 1992)、Peter G. Rowe, Civic Realism(The MIT Press, 1997)などが出版された。

場所論のゆくえ

日本において建築計画学から場所論へのアプローチは、東京大学原研究室による一連の集落調査★五から始まった。これは一九九三年に原広司『建築・集落からの教え』(「NHK人間大学」、日本放送出版協会)に読みやすくまとめられた。一方、建築史学による場所論は、ロンドン大学コートゥールド美術史研究所留学中にサマーソン★六から影響を受けた鈴木博之によって日本独特の場所論へと昇華され、九〇年に出版された『東京の「地 霊」』から始まり『ロンドン──地主と都市デザイン』(筑摩書房、一九九五)、『見える都市/見えない都市──まちづくり・建築・モニュメント』(岩波書店、一九九五)、そして『日本の近代10 都市へ』(中央公論新社、一九九九)で結実した。鈴木の場所論は、土地の本質的な問題である土地の所有形態と経営形態とに焦点を絞り、これまでの都市論が都市をメタファーとして論じてきたことに対する土地本来の意味を探ろうと試みている。また、建築以外では、川本三郎による『荷風と東京』(都市出版、一九九五)などが出版された。この場所論の展開は、九〇年代に入って都市=建築保存論の変動を起こすきっかけとなった。

景観・風景論の萌芽

九〇年代後半に入ってあらわれた方法論は景観・風景論である。九〇年代前半は、白幡洋三郎の『近代都市公園史の研究』のように庭園史やランドスケープ論であったり、気谷誠『風景画の病跡学──メリヨンとパリの銅版画』(平凡社、一九九二)のように絵画史料を用いて論じられていた。しかし近年では、ピエーロ・カンポレージ『風景の誕生』やユベール・ダミッシュ『スカイライン』、エドワード・レルフ『都市景観の二〇世紀──モダンとポストモダン都市のトータルウォッチング』(高野岳彦+神谷浩夫+岩瀬寛之訳、筑摩書房、一九九九)、マリオ・プラーツ『ローマ百景──建築と美術と文学と』(白崎容子訳、ありな書房、一九九九)など建築史学以外の分野の文献が多く出版され、景観・風景論が模索されている。

学際的都市史研究の深化

最後に八〇年代以降の学際的都市史研究の深化についてみていこう。これは、建築史学のみならず文献史学や社会経済史学、土地制度史学、都市考古学、歴史地理学、美術史学など他分野の学問領域と多様な関係をもちつつ、西洋地域以外のアジア、イスラム、アフリカ世界へと対象地域も広がりをみせた。西洋地域や日本を対象としたものには、ドナルド・J・オールセン『芸術作品としての都市』やカール・グルーバー『図説ドイツの都市造形史』、吉田伸之編『都市の時代』、都市史図集編集委員会編『都市史図集』など各地域・都市レヴェルの総合的研究がなされている。
つぎにアジアとイスラム地域を見ていこう。中国については、陣内秀信編『中国の水郷都市──蘇州と周辺の水の文化』(鹿島出版会、一九九三)や伊原弘『中国人の都市と空間』(原書房、一九九三)、張在元編著『中国都市と建築の歴史──都市の史記』(鹿島出版会、一九九四)、陣内秀信+朱自暄+高村雅彦編『北京』などがある。東南アジア地域では、藤森照信+汪坦監修『全調査東アジア近代の都市と建築』(筑摩書房、一九九六)や友杉孝編著『アジア都市の諸相』、マヤ・ジャヤパール『シンガポール都市の歴史』(木下光訳、学芸出版社、一九九六)★七、村松伸監修『アジア建築研究──トランスアーキテクチャー/トランスアーバニズム』(INAX出版、一九九九)がある。また、イスラム地域では、羽田正+三浦徹編『イスラム都市研究』や寺阪昭信編『イスラム都市の変容──アンカラの都市発達と地域構造』(古今書院、一九九四)などがあり、さらにアフリカ地域では、グレアム・コーナー『熱帯アフリカの都市化と国家形成』が重要な文献である。

今後の都市史研究に向けて

このようにみてくると、日本における九〇年代の都市史文献は、一見、百花繚乱の様相を呈しているように思えるが、この五つの潮流のうちで場所論しか建築で都市史の地位を確立していないのではないか。さらにやや乱暴な総括をすれば、建築史学以外の分野で新たな都市史研究の方法論が示されているにもかかわらず、七〇、八〇年代の陣内秀信によるティポロジア論以来、建築学独自の方法論が多方面にわたって試みられていないのだ。建築と関係の深い風景・景観論に関しても、建築学はいまだ十分なかたちで都市景観の問題を歴史的・論理的に捉える方法を獲得していない。建築史学からの五つの潮流を合流させる試みが、都市史研究の今後の展開を考えるうえできわめて重要な意味をもつであろう。学際的協力のなかでの都市史研究の多彩な展開が期待される。


★一──ただし、ブックガイドで紹介した文献は、意識的に時代と地域が分散するように取り上げてあるため、本稿ではブックガイドで取り上げられなかった文献に関しても言及するように心掛けた。なお、ブックガイドで紹介した文献の書誌データは省略した。
★二──ジョージ・オーウェル『ウィガン波止場への道』(土屋宏之+上野勇訳、ちくま学芸文庫、一九九六)
★三──アンリ・ピレンヌ『中世都市──社会経済歴史的試論』(佐々木克己訳、創文社、一九七〇)
★四──ユルゲン・ハーバーマス『公共性の構造転換──市民社会の一カテゴリーについての探求』(細谷貞雄+山田正行訳、未來社、一九七三[第二版、一九九四])やリチャード・セネット『公共性の喪失』(北山克彦+高階悟訳、晶文社、一九九一)を参照。
★五──東京大学生産技術研究所原研究室編『住居集合論 一、地中海地域の領域論的考察』(鹿島出版会、一九七三)、同『住居集合論 二、中南米地域の領域論的考察』(鹿島出版会、一九七五)、同『住居集合論 三、東欧・中東地域の形態論的考察』(鹿島出版会、一九七七)、同『住居集合論 四、インド・ネパール集落の構造論的考察』[SD別冊10](鹿島出版会、一九七八)。
★六──John N. Summerson, Groorian London, Penguin, 1962. は場所論として重要な文献。
★七──このシリーズにはほかに、サリーナ・ヘイズ・ホイト『ペナン都市の歴史』(栗林久美子+山内奈美子訳、学芸出版社、一九九六)、ラモン・マリア・サラゴーサ『マニラ都市の歴史』(城所哲夫+木田健一訳、学芸出版社、一九九六)がある。

1990 清水廣一郎『イタリア中世の都市社会』(岩波書店) 本書は、史料としてイタリア各都市に存在する公証人文書を用いて、中世イタリアの都市の社会的実態を解明するもので、「イタリア中世都市の成立とその支配構造」などの章が収められている。

1990
清水廣一郎『イタリア中世の都市社会』(岩波書店) 本書は、史料としてイタリア各都市に存在する公証人文書を用いて、中世イタリアの都市の社会的実態を解明するもので、「イタリア中世都市の成立とその支配構造」などの章が収められている。

1990 鈴木博之『東京の「地霊(ゲニウス・ロキ)」』(文藝春秋) 目に見えない土地の潜在的構造を読み解くためのゲニウス・ロキという〈先鋭的な〉概念が用いられ、近代都市東京の歴史が描かれている。六本木、紀尾井町、上野公園、芝、本郷、広尾など都内13カ所について言及。

1990
鈴木博之『東京の「地霊(ゲニウス・ロキ)」』(文藝春秋) 目に見えない土地の潜在的構造を読み解くためのゲニウス・ロキという〈先鋭的な〉概念が用いられ、近代都市東京の歴史が描かれている。六本木、紀尾井町、上野公園、芝、本郷、広尾など都内13カ所について言及。

1990 青柳正規『古代都市ローマ』(中央公論美術出版) ローマの中心にあるフォルム・ロマヌスの建造物とその広場としての変遷を通して古代の都市計画手法が解明され、パンテオンやコンスタンティヌス凱旋門、コロッセウムなどの建造物とその歴史的背景が論じられている。

1990
青柳正規『古代都市ローマ』(中央公論美術出版) ローマの中心にあるフォルム・ロマヌスの建造物とその広場としての変遷を通して古代の都市計画手法が解明され、パンテオンやコンスタンティヌス凱旋門、コロッセウムなどの建造物とその歴史的背景が論じられている。

1990 バリシャ・クレキッチ『中世都市ドゥブロヴニク──アドリア海の東西交易』(田中一生訳、彩流社) 現在クロアチアのドゥブロヴニクは、1956年にル・コルビュジエらによるCIAM(近代建築国際会議)が最後に開催されたアドリア海沿岸の城塞都市。その成立は9世紀まで遡れ、地中海交易で栄えた。

1990
バリシャ・クレキッチ『中世都市ドゥブロヴニク──アドリア海の東西交易』(田中一生訳、彩流社) 現在クロアチアのドゥブロヴニクは、1956年にル・コルビュジエらによるCIAM(近代建築国際会議)が最後に開催されたアドリア海沿岸の城塞都市。その成立は9世紀まで遡れ、地中海交易で栄えた。

1991 越沢明『東京都市計画物語』(日本経済評論社) 著者は今日の東京のインフラが、1923年の関東大震災復興事業から1964年の東京オリンピックの都市改造までにつくられたとし、帝都復興計画や隅田公園、東京緑地計画、山の手街並み形成などについて論述。

1991
越沢明『東京都市計画物語』(日本経済評論社) 著者は今日の東京のインフラが、1923年の関東大震災復興事業から1964年の東京オリンピックの都市改造までにつくられたとし、帝都復興計画や隅田公園、東京緑地計画、山の手街並み形成などについて論述。

1991 羽田正+三浦徹編『イスラム都市研究──歴史と展望』(東京大学出版会) 現在イスラム世界は、東はインド以東から西は西アフリカまで広がっている。本書では、マグリブ(北アフリカ)、マシュリク(東アラブ)、トルコ、イラン、中央アジアの五つの地域別都市史が比較・検討されている。

1991
羽田正+三浦徹編『イスラム都市研究──歴史と展望』(東京大学出版会) 現在イスラム世界は、東はインド以東から西は西アフリカまで広がっている。本書では、マグリブ(北アフリカ)、マシュリク(東アラブ)、トルコ、イラン、中央アジアの五つの地域別都市史が比較・検討されている。

1991 ジョーゼフ・リクワート『「まち」のイデア──ローマと古代世界の都市の形の人間学』(前川道郎+小野育雄訳、みすず書房) 都市は単に商業・交通・生活のための物理的な場ではない。リクワートは都市の諸法則を発見・解釈してきたそれまでの研究に警鐘を鳴らし、古代ローマの都市創建に遡り機能を超えた人間の本来の棲家として都市を捉える。

1991
ジョーゼフ・リクワート『「まち」のイデア──ローマと古代世界の都市の形の人間学』(前川道郎+小野育雄訳、みすず書房) 都市は単に商業・交通・生活のための物理的な場ではない。リクワートは都市の諸法則を発見・解釈してきたそれまでの研究に警鐘を鳴らし、古代ローマの都市創建に遡り機能を超えた人間の本来の棲家として都市を捉える。

1991 Spiro Kostof, The City Shaped: Urban Patterns and Meanings through History, Thames and Hudson. コストフにとって都市は人間のアート・クラフトである。世界の都市形成に見られる有機的パターン、グリッド・パターン、グランド・マナーといった現象をキーワードに都市の形成や意味を探り、都市形態について考察する。

1991
Spiro Kostof, The City Shaped: Urban Patterns and Meanings through History, Thames and Hudson. コストフにとって都市は人間のアート・クラフトである。世界の都市形成に見られる有機的パターン、グリッド・パターン、グランド・マナーといった現象をキーワードに都市の形成や意味を探り、都市形態について考察する。

1992 石田頼房編『未完の東京計画──実現しなかった計画の計画史』(ちくまライブラリー68) エンデ&ベックマンによる「日比谷官庁集中計画」や「東京築港計画」、福田重義の「新東京計画」、石川栄耀の「東京戦災復興都市計画」など、実現されなかった都市計画が取り上げられている日本近代都市計画史の文献。

1992
石田頼房編『未完の東京計画──実現しなかった計画の計画史』(ちくまライブラリー68) エンデ&ベックマンによる「日比谷官庁集中計画」や「東京築港計画」、福田重義の「新東京計画」、石川栄耀の「東京戦災復興都市計画」など、実現されなかった都市計画が取り上げられている日本近代都市計画史の文献。

1992 吉田伸之編『日本の近世9  都市の時代』(中央公論社) 近年の都市史の研究動向を批判・検討した上で、城下町を日本固有の前近代社会の産物であると捉える。江戸の形成過程と空間構造、幕臣の土地問題、大阪の寺院と都市、京都の町人社会の諸相になどが論述される。

1992
吉田伸之編『日本の近世9  都市の時代』(中央公論社) 近年の都市史の研究動向を批判・検討した上で、城下町を日本固有の前近代社会の産物であると捉える。江戸の形成過程と空間構造、幕臣の土地問題、大阪の寺院と都市、京都の町人社会の諸相になどが論述される。

1992 ドナルド・J・オールセン『芸術作品としての都市──ロンドン・パリ・ウィーン』(和田旦訳、芸立出版) ロンドン、パリ、ウィーンの近代都市の社会病理的な問題を論じるのではなく、それらを芸術作品として扱い、都市の特質や構造、都市計画上の共通項などを取上げ、都市改造による3都市の変動を美学的側面から描く。

1992
ドナルド・J・オールセン『芸術作品としての都市──ロンドン・パリ・ウィーン』(和田旦訳、芸立出版) ロンドン、パリ、ウィーンの近代都市の社会病理的な問題を論じるのではなく、それらを芸術作品として扱い、都市の特質や構造、都市計画上の共通項などを取上げ、都市改造による3都市の変動を美学的側面から描く。


1992 Enrico Guidoni, La citta dal Medioevo al Rinascimento, Laterza.(初版:1981) ローマ大学で都市史の教鞭をとるグイドーニが中世の封建都市や自治都市、シトー会や托鉢修道会と都市との関係、技術や理論、宗教や政治をもとに、中世都市からルネサンス都市への移行をイタリアを中心に論述する。

1992
Enrico Guidoni, La citta dal Medioevo al Rinascimento, Laterza.(初版:1981) ローマ大学で都市史の教鞭をとるグイドーニが中世の封建都市や自治都市、シトー会や托鉢修道会と都市との関係、技術や理論、宗教や政治をもとに、中世都市からルネサンス都市への移行をイタリアを中心に論述する。

1993 グレアム・コナー『熱帯アフリカの都市化と国家形成』(近藤義郎+河合信和訳、河出書房新社) 原題はAfrican Civilizations。人類はおそらく200万年前、世界のどの土地にも先駆けアフリカに住んでいた。ナイル中流域、西アフリカ、エチオピア高地を対象とし、考古学をもとに集落から都市、国家にいたる過程を論述。

1993
グレアム・コナー『熱帯アフリカの都市化と国家形成』(近藤義郎+河合信和訳、河出書房新社) 原題はAfrican Civilizations。人類はおそらく200万年前、世界のどの土地にも先駆けアフリカに住んでいた。ナイル中流域、西アフリカ、エチオピア高地を対象とし、考古学をもとに集落から都市、国家にいたる過程を論述。

1993 S・E・ラスムッセン『都市と建築』(横山正訳、東京大学出版会) 都市の個々の建築に目を向けながらも、都市全体をひとつの理想を表現する存在として捉えるラスムッセンは、中国やフランス、デンマーク、オランダなどの都市を、神殿としての都市、植民都市、理想都市として描き出す。

1993
S・E・ラスムッセン『都市と建築』(横山正訳、東京大学出版会) 都市の個々の建築に目を向けながらも、都市全体をひとつの理想を表現する存在として捉えるラスムッセンは、中国やフランス、デンマーク、オランダなどの都市を、神殿としての都市、植民都市、理想都市として描き出す。

1993 ルイス・ワース『ユダヤ人問題の原型・ゲットー』(今野敏彦訳、明石書店) 1971年の再々版。アメリカ社会学者ワースは、シカゴのゲットー調査を契機に、ユダヤ人問題の、さらにはあらゆる少数者集団の問題の原型として、ゲットーを「人間性の研究の場」と位置づけ、その本質を探る。

1993
ルイス・ワース『ユダヤ人問題の原型・ゲットー』(今野敏彦訳、明石書店) 1971年の再々版。アメリカ社会学者ワースは、シカゴのゲットー調査を契機に、ユダヤ人問題の、さらにはあらゆる少数者集団の問題の原型として、ゲットーを「人間性の研究の場」と位置づけ、その本質を探る。

1993 Leonardo Benevolo, La citt� nella storia dユEuropa, Economica Laterza, Roma-Bari, 1993. 古代ローマ帝国崩壊から現代にいたるまで、ヨーロッパの都市はいかに築かれてきたか。建築史・都市史の大家ベネヴォロが多くの都市図を用い、ヨーロッパ都市特有の広場や街路、都市システムなどを視座において語る(Blackwellより英語版も出版されている)。

1993
Leonardo Benevolo, La citt� nella storia dユEuropa, Economica Laterza, Roma-Bari, 1993. 古代ローマ帝国崩壊から現代にいたるまで、ヨーロッパの都市はいかに築かれてきたか。建築史・都市史の大家ベネヴォロが多くの都市図を用い、ヨーロッパ都市特有の広場や街路、都市システムなどを視座において語る(Blackwellより英語版も出版されている)。

1994 多木浩二『都市の政治学』(岩波新書) 多木によれば、都市は一方で知的産物として芸術と都市計画を生み出したが、他方では普通の人間の生活が行なわれる場と定義される。現代都市の歴史的変貌を介して、この人間の営みに変化が生じている問題が言及される。

1994
多木浩二『都市の政治学』(岩波新書) 多木によれば、都市は一方で知的産物として芸術と都市計画を生み出したが、他方では普通の人間の生活が行なわれる場と定義される。現代都市の歴史的変貌を介して、この人間の営みに変化が生じている問題が言及される。


1994 長尾重武『建築家レオナルド・ダ・ヴィンチ──ルネッサンス期の理想都市像』(中公新書) 実作品が何ひとつ残されていない建築家レオナルド・ダ・ヴィンチ。しかしその手稿には、聖堂・住宅・街路・運河など多くのスケッチが残されている。ここではそれらを用いて、ダ・ヴィンチのミラノ都市計画案や理想都市像を探ろうとする。

1994
長尾重武『建築家レオナルド・ダ・ヴィンチ──ルネッサンス期の理想都市像』(中公新書) 実作品が何ひとつ残されていない建築家レオナルド・ダ・ヴィンチ。しかしその手稿には、聖堂・住宅・街路・運河など多くのスケッチが残されている。ここではそれらを用いて、ダ・ヴィンチのミラノ都市計画案や理想都市像を探ろうとする。

1994 脇田修『日本近世都市史の研究』(東京大学出版会) 日本戦国期の都市の成立と展開を寺内町を中心に考察し、その特質と構造を解明。浄土真宗の寺内町である富田林や日蓮宗寺内町摂津尼崎を分析し、堺や桑名といった自治都市や織田・豊臣政権の都市政策もあわせて論じる。

1994
脇田修『日本近世都市史の研究』(東京大学出版会) 日本戦国期の都市の成立と展開を寺内町を中心に考察し、その特質と構造を解明。浄土真宗の寺内町である富田林や日蓮宗寺内町摂津尼崎を分析し、堺や桑名といった自治都市や織田・豊臣政権の都市政策もあわせて論じる。

1994 James L. McClain, John M. Merriman & Ugawa Kaoru (ed.), Edo & Paris: Urban Life & the State in the Early Modern Era, Cornel University Press. 日本とフランスにおける国家形成と都市性に関する比較研究。16世紀後期から17世紀初期にかけての首都江戸とパリを、国家権力と庶民の役割という2方向から分析し、さらに都市支配や文化、物資補給に着眼して考察する(邦訳=『江戸とパリ』鵜川馨訳、岩田書院、1995)。

1994
James L. McClain, John M. Merriman & Ugawa Kaoru (ed.), Edo & Paris: Urban Life & the State in the Early Modern Era, Cornel University Press. 日本とフランスにおける国家形成と都市性に関する比較研究。16世紀後期から17世紀初期にかけての首都江戸とパリを、国家権力と庶民の役割という2方向から分析し、さらに都市支配や文化、物資補給に着眼して考察する(邦訳=『江戸とパリ』鵜川馨訳、岩田書院、1995)。

1995 樺山紘一編『西洋中世像の革新』(刀水書房) 近代的価値やその表象の源を中世社会とする見方があっても、ルネサンス以来の「暗黒の中世」像を払拭するのは容易ではない。著者は西欧諸国の王権と貴族、都市と社会、教会と修道院をテーマに、その革新をはかる。

1995
樺山紘一編『西洋中世像の革新』(刀水書房) 近代的価値やその表象の源を中世社会とする見方があっても、ルネサンス以来の「暗黒の中世」像を払拭するのは容易ではない。著者は西欧諸国の王権と貴族、都市と社会、教会と修道院をテーマに、その革新をはかる。

1995 白幡洋三郎『近代都市公園史の研究 ──欧化の系譜』(思文閣出版) 日本近代の公園は、欧米のように都市の共有地確保や環境改善をはかったためではなく、明治6年の地租改正にはじまる。震災復興計画や土地区画整理、土地収用法など土地制度と結びついた公的な空間としての公園史。

1995
白幡洋三郎『近代都市公園史の研究
──欧化の系譜』(思文閣出版) 日本近代の公園は、欧米のように都市の共有地確保や環境改善をはかったためではなく、明治6年の地租改正にはじまる。震災復興計画や土地区画整理、土地収用法など土地制度と結びついた公的な空間としての公園史。

1995 守山記生『北フランス・ベルギー──中世都市研究』(近代文藝社) 市民のイニシアティヴ、誓約団体の結成や発展を都市の特徴と捉え、北フランスの中世諸都市の形成をコミューン運動を中心に論述。対象をより広域に「地域」と設定する近年の研究動向に準じ、ベルギー中世都市も考察。

1995
守山記生『北フランス・ベルギー──中世都市研究』(近代文藝社) 市民のイニシアティヴ、誓約団体の結成や発展を都市の特徴と捉え、北フランスの中世諸都市の形成をコミューン運動を中心に論述。対象をより広域に「地域」と設定する近年の研究動向に準じ、ベルギー中世都市も考察。


1995 ハンス・プラーニッツ『中世都市成立論──商人ギルドと都市宣誓共同体』改訳版(鯖田豊之訳、未來社) 社会経済史の基本文献。商人たちを中心とする誓約団体(コンユラチオ)が、地域内の全住民を巻き込んで都市共同体を結成したことによってドイツの中世都市が成立したとする。商人定住地(ヴィック)の役割を評価。

1995
ハンス・プラーニッツ『中世都市成立論──商人ギルドと都市宣誓共同体』改訳版(鯖田豊之訳、未來社) 社会経済史の基本文献。商人たちを中心とする誓約団体(コンユラチオ)が、地域内の全住民を巻き込んで都市共同体を結成したことによってドイツの中世都市が成立したとする。商人定住地(ヴィック)の役割を評価。

1996 飯島洋一『王の身体都市──昭和天皇の時代と建築』(青土社) 日本民族とは何かを問う著者は、「天皇というシステム」を考える。その作用で日本の都市や建築がつくられてきたとするなら、伊藤忠太や丹下健三、磯崎新らは、昭和天皇の身体の時間的変化(=昭和)の中で語られる。

1996
飯島洋一『王の身体都市──昭和天皇の時代と建築』(青土社) 日本民族とは何かを問う著者は、「天皇というシステム」を考える。その作用で日本の都市や建築がつくられてきたとするなら、伊藤忠太や丹下健三、磯崎新らは、昭和天皇の身体の時間的変化(=昭和)の中で語られる。

1996 M. Christine Boyer, The City of Collective Memory: Its Historical Imagery and Architectural Enter-tainments, The MIT Press. 都市は集まった記憶の表象の場であるという観点から、著者は20世紀アメリカの都市を劇場や美術館、眺望などに着眼して論じる。それによる と都市は「芸術作品」であり、富裕階層がポテンシャルを有する場である(ハードブックは1944)。

1996
M. Christine Boyer, The City of Collective Memory: Its Historical
Imagery and Architectural Enter-tainments, The MIT
Press. 都市は集まった記憶の表象の場であるという観点から、著者は20世紀アメリカの都市を劇場や美術館、眺望などに着眼して論じる。それによる
と都市は「芸術作品」であり、富裕階層がポテンシャルを有する場である(ハードブックは1944)。

1996 Alfred Schinz, The Magic Square: Cities in Ancient China, Edition Axel Menges. 中国都市を土地計測的な観点から分析する初めての試み。ドローイングや写真、地図を駆使し、西欧人が「Magic Square」とよんだ中国の古代都市を多角的に考察し、中国全史の中で古代の都市形成の位置づけをする。

1996
Alfred Schinz, The Magic Square: Cities in Ancient China, Edition Axel Menges. 中国都市を土地計測的な観点から分析する初めての試み。ドローイングや写真、地図を駆使し、西欧人が「Magic Square」とよんだ中国の古代都市を多角的に考察し、中国全史の中で古代の都市形成の位置づけをする。

1996 Virgilio Vercelloni, La Cité idéale en Occident, Éitions Jaca Book Spa. シンボルとしての都市、あるいは地図上に記された都市など、古代から年代を追い近代のモリス、現代のアーキグラムにいたるまでのヨーロッパ理想都市の形態を、壁画やルネサンス建築書、絵図、航空写真をもとに論述。

1996
Virgilio Vercelloni, La Cité idéale en Occident, Éitions Jaca Book Spa. シンボルとしての都市、あるいは地図上に記された都市など、古代から年代を追い近代のモリス、現代のアーキグラムにいたるまでのヨーロッパ理想都市の形態を、壁画やルネサンス建築書、絵図、航空写真をもとに論述。


1997 松井道昭『フランス第二帝政下のパリ都市改造』(日本経済評論社) パリ・コミューンを研究の起点とする著者が、歴史的観点からパリ都市改造計画を考察。都市改造を可能にした条件や必要性、その事業方式や実行内容、さらには改造の所産や評価を通して、都市パリの特殊性を解明する。

1997
松井道昭『フランス第二帝政下のパリ都市改造』(日本経済評論社) パリ・コミューンを研究の起点とする著者が、歴史的観点からパリ都市改造計画を考察。都市改造を可能にした条件や必要性、その事業方式や実行内容、さらには改造の所産や評価を通して、都市パリの特殊性を解明する。

1997 シャルル・イグネ『ドイツ植民と東欧世界の形成』(宮島直機訳、彩流社) 歴史地理学的にいう中世ドイツ人の「東欧植民」、すなわち人口爆発に起因するドイツ人のカトリック教会圏東地域(チェコやポーランド、ハンガリー)への移動・土地占拠・開墾・都市建設の歴史を対象として論述する。

1997
シャルル・イグネ『ドイツ植民と東欧世界の形成』(宮島直機訳、彩流社) 歴史地理学的にいう中世ドイツ人の「東欧植民」、すなわち人口爆発に起因するドイツ人のカトリック教会圏東地域(チェコやポーランド、ハンガリー)への移動・土地占拠・開墾・都市建設の歴史を対象として論述する。

1997 ピエーロ・カンポレージ『風景の誕生──イタリアの美しき里』(中山悦子訳、筑摩書房) 「風景(paesaggio)」の概念が成立する以前、14─16世紀のイタリアには「土地の姿(paese)」があった。人が営む土地として生産性を重視し自然を観察した建築家や技術者の記述をもとに、ルネサンス期のイタリアの姿を描く。

1997
ピエーロ・カンポレージ『風景の誕生──イタリアの美しき里』(中山悦子訳、筑摩書房) 「風景(paesaggio)」の概念が成立する以前、14─16世紀のイタリアには「土地の姿(paese)」があった。人が営む土地として生産性を重視し自然を観察した建築家や技術者の記述をもとに、ルネサンス期のイタリアの姿を描く。

1997 Franco Borsi, Architecture and Utopia, Editions Hazan. フィレンツェ大学のルネサンス・バロック建築研究家ボルシが、ユートピアを定義し、その歴史を追い、中世絵画やルネサンスの建築書、ルドゥーやスーパースタジオの図面・スケッチにより図像学的に建築とユートピアの関係を探る。

1997
Franco Borsi, Architecture and Utopia, Editions Hazan. フィレンツェ大学のルネサンス・バロック建築研究家ボルシが、ユートピアを定義し、その歴史を追い、中世絵画やルネサンスの建築書、ルドゥーやスーパースタジオの図面・スケッチにより図像学的に建築とユートピアの関係を探る。

1998 陣内秀信+朱自暄+高村雅彦編『北京──都市空間を読む』(鹿島出版会) 建築類型学を方法論に、近年大きく変貌しつつある都市北京のフィールド調査を行ない、建築と都市空間の結びつきを視座に据えて伝統的な都市空間・居住空間を総合的に考察する。今後のまちづくりの方向性を問う。

1998
陣内秀信+朱自暄+高村雅彦編『北京──都市空間を読む』(鹿島出版会) 建築類型学を方法論に、近年大きく変貌しつつある都市北京のフィールド調査を行ない、建築と都市空間の結びつきを視座に据えて伝統的な都市空間・居住空間を総合的に考察する。今後のまちづくりの方向性を問う。

1998 ユベール・ダミッシュ『スカイライン──舞台としての都市』(松岡新一郎訳、青土社) ヘロドトス、マルクス、ウィトゲンシュタインらの言説を参照しつつ、迷宮、アメリカ大陸、マンハッタン島などが選定され、場所=類型論を使い都市という存在・都市の変態・都市の表象・都市への眼差しが分析される。

1998
ユベール・ダミッシュ『スカイライン──舞台としての都市』(松岡新一郎訳、青土社) ヘロドトス、マルクス、ウィトゲンシュタインらの言説を参照しつつ、迷宮、アメリカ大陸、マンハッタン島などが選定され、場所=類型論を使い都市という存在・都市の変態・都市の表象・都市への眼差しが分析される。


1998 Davis Buisseret (ed.), Envisioning the City: Six Studies in Urban Cartog-raphy, The Univ. of Chicago Press. 住む人の視線によってさまざまに描かれる都市。都市図はその作成者の都市へのまなざしを反映し、中国では都市の理想の表現として、近世スペインでは君主と聖職者中心に、軍事面での重要性をもとに描かれた。

1998
Davis Buisseret (ed.), Envisioning the City: Six Studies in Urban Cartog-raphy, The Univ. of Chicago Press. 住む人の視線によってさまざまに描かれる都市。都市図はその作成者の都市へのまなざしを反映し、中国では都市の理想の表現として、近世スペインでは君主と聖職者中心に、軍事面での重要性をもとに描かれた。

1998 Patrice de Moncan, Villes revees, Les Editions du Mecene. 空想された都市の今日的な意味について多くのカラー図版を用いて論じる。トマス・モアのユートピア、ガルニエの工業都市、ル・コルビュジエの垂直都市。そしてアーキグラムやジャン・ヌーヴェル、ドミニク・ペロー。

1998
Patrice de Moncan, Villes revees, Les Editions du Mecene. 空想された都市の今日的な意味について多くのカラー図版を用いて論じる。トマス・モアのユートピア、ガルニエの工業都市、ル・コルビュジエの垂直都市。そしてアーキグラムやジャン・ヌーヴェル、ドミニク・ペロー。

1999 都市史図集編集委員会編『都市史図集』(彰国社) 古代から現代までの日本やアジア・アフリカ・ヨーロッパ・アメリカなどの世界諸都市を、多くのプランや絵図により歴史的・相対的に比較している。各都市には解説がつけられ、都市史研究のイントロダクションといえる。

1999
都市史図集編集委員会編『都市史図集』(彰国社) 古代から現代までの日本やアジア・アフリカ・ヨーロッパ・アメリカなどの世界諸都市を、多くのプランや絵図により歴史的・相対的に比較している。各都市には解説がつけられ、都市史研究のイントロダクションといえる。

1999 友杉孝編著『アジア都市の諸相──比較都市論にむけて』(同文館出版) アジアの都市比較の課題と方法を探る。単なるヨーロッパとの対比ではなく、バンコクやマニラ、ジャカルタ、蘇州、イスタンブル、アレッポなど多様な都市を個別に研究し、社会関係、経済生活、民俗宗教について考察。

1999
友杉孝編著『アジア都市の諸相──比較都市論にむけて』(同文館出版) アジアの都市比較の課題と方法を探る。単なるヨーロッパとの対比ではなく、バンコクやマニラ、ジャカルタ、蘇州、イスタンブル、アレッポなど多様な都市を個別に研究し、社会関係、経済生活、民俗宗教について考察。

1999 カール・グルーバー『図説ドイツの都市造形史』(宮本正行訳、西村書店) ドイツ中世の司教都市ヴォルムス、市民都市リューベック、絶対主義時代の権力による都市計画、そして19世紀における都市の破壊。市庁舎や住宅、広場、ファサードなど建築の各部を観察した上で都市全体の造形を論じる。

1999
カール・グルーバー『図説ドイツの都市造形史』(宮本正行訳、西村書店) ドイツ中世の司教都市ヴォルムス、市民都市リューベック、絶対主義時代の権力による都市計画、そして19世紀における都市の破壊。市庁舎や住宅、広場、ファサードなど建築の各部を観察した上で都市全体の造形を論じる。

1999 Elizabeth Mckellar, The Birth of Modern London: The Development and Design of The City 1660-1720, Manchester Univ. Press. 1666年にロンドンは大火により切妻住宅が焼失し、レンガ造住宅が都市の風景になった。このとき重要な役割を担ったディベロッパーの分析から、ロンドン特有の〈都市の開発〉と〈都市のデザイン〉が明らかにされる。

1999
Elizabeth Mckellar, The Birth of Modern London: The Development and Design of The City 1660-1720, Manchester Univ. Press. 1666年にロンドンは大火により切妻住宅が焼失し、レンガ造住宅が都市の風景になった。このとき重要な役割を担ったディベロッパーの分析から、ロンドン特有の〈都市の開発〉と〈都市のデザイン〉が明らかにされる。

>奈尾信英(ナオ・ノブヒデ)

1966年生
東京大学大学院広域システム科学系情報図形科学。

>岩谷洋子(イワヤ・ヨウコ)

1964年生
東京理科大学工学部建築学科助手。建築史。

>『10+1』 No.19

特集=都市/建築クロニクル 1990-2000